ダイジャ,ガマ 1941年 朝鮮 平北宣川の街から3里くらいのところにある険しい山は、2つの頂がある。険山には大蛇が住んでいた。ある日、少年が大蝦蟇を連れて黍畑の番をして夜更けを待っていると、大蛇が現れ少年を一呑みにしようと襲いかかってきた。すると大蝦蟇が青い煙を噴いて蛇に応じた。大蛇は力尽き、大蝦蟇も夜明けとともに死んでしまった。その後大蛇と大蝦蟇の墓ができたが、洪水で流されてしまった。今でもその墓のあたりに夜行ってみると、蛇の青い目玉が光るという。
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オオグチナワ 1968年 奈良県 昭和12・3年頃、郵便配達夫が犬と一所に歩いていたら、大きな蛇が山から下りてきた。蛇は鎌首をもたげて犬に襲いかかってきたので、郵便配達夫は杖で殴り殺した。
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テング 1995年 静岡県 若夫婦が赤子を小屋に置いて畑仕事をしていたら、大鷲が赤子をさらって岩岳山に飛び去った。若夫婦は大鷲を追って山に行き、2度と戻ってこなかった。それから50年程して、乞食の老婆が小屋の近くで息絶えていた。村人は赤子と老婆の墓を並べて作った。赤子を持ち去った大鷲は、岩岳山の天狗の使い。
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ダイジャ 1932年 福岡県 本村の山に昔大蛇がいた。ある猟師が鉄砲で仕留めたが、蛇は死ぬとき「お前の命もあと一年だ」と言い残した。翌年猟師が近くに来た時蛇を仕留めた場所へ行ったところ、白骨となって残っていた。何かのはずみで骨で足を突いたが、それが原因になって猟師は死んだ。
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ダイジャ 1993年 岩手県 毘沙門山の杉林の沼に大蛇がいた。大蛇が昼寝をしているのを和尚が見てしまった。大蛇は二度と見ないよう言ったが、和尚はまた見てしまった。大蛇は怒って和尚を追いかけた。和尚は猿ヶ石川に沿って逃げ、大蛇も川を下って追いかけた。立花と言う所で「成島恋し」と言って振り返ったとたんに石になってしまった。大蛇も川の中で石になってしまった。それが坊主石と蛇石。
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(リョウトウヘビ) 1980年 茨城県 常陸国のやしまという所に行き、与三という者を伴って裏山にはいった。その時4尺(約120センチ)の両頭蛇が、木にまとわりついていたので、その後殺した。両頭蛇を見ると死ぬというが、実際生きている。
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ヘビ 1974年 宮崎県 阿州の二宮久太夫が日向国で宿を求めたところ、ある家に泊めてもらう事になった。しかしそこの亭主は病んでいて、首に細い2匹の蛇が巻き付き、その傍らに18、9歳の女2人が双六をしていた。主人が言うには、この蛇はこの女の執心で、1人が怒れば1匹の蛇が首を絞め、2人が怒れば2匹とも絞めるという。翌朝その家を出た久太夫は、お礼を言おうと数日後に戻ったところ家はなく淵になっていた。里人に聞けば、地震や風雨によって無くなったという。
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ヘビ,リュウグウ 1982年 群馬県 阿感坊が死んだ後、太い蛇が2匹、雲から降りて家の屋根に絡まったりした。先達に見てもらうと、竜宮のお使いであるから怖がらなくて良いといわれたので、ご馳走を上げてもてなした。
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ダイジャ 1930年 静岡県 昔、爺さんと娘が行方不明になった。村人が山を捜索していると生臭い風が吹いてきて、水風呂桶のような頭の大蛇が現れた。そこに南部六という猟師が現れ、大蛇を退治しに向かったが、大蛇に殺されてしまった。その後、南部六の双子の娘が父の横死を知り、観音の加護をもって敵を討った後、巡礼の旅に出た。村人は蛇の祟りを恐れ、高徳の坊さんを頼んで蛇骨を埋葬して堂を建て蛇骨山大蛇院と名づけた。
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ダイジャ,キヨヒメ 1935年 和歌山県 安珍という美男の修験者を、淸姫という娘が恋い慕って、女は大蛇と化し、逃げる安珍を追いかけ、安珍が道成寺の鐘の中に隠れると、大蛇は口から火を吐いて焼き殺してしまった。
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ダイジャ,ハト,ツツジ,カミノイカリ 1916年 東京都 新島の白鳩を大蛇が追いかけた。差地山の躑躅で目を突いて飛べなくなった白鳩を大蛇は殺して三宅島に逃げようとした。しかし新島の大三皇子と母神が大蛇を退治し、骨は八丈島に、胴は三宅島に、屍は新島にそれぞれ分けた。そのため新島の蛇は人に食いつかず、三宅島には蛇が住まず、差地山の躑躅は花が咲かなくなったという。
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コヘビ,リュウ 1928年 新潟県 大石の中から小蛇が4匹出てきた。ある寺の和尚はそれを殺さず、河へ放してやった。やがてそのときの小蛇が龍となり、今でも山奥には4匹の龍がいるという。
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ダイジャ 1941年 奈良県 猟師は、喧しい愛犬の鳴き声で獲物を取り逃がした。怒った猟師が愛犬の首を切り落とすと、その首が、今にも猟師に噛み付こうとしていた大蛇に食い付いた。悔恨の念に苛まれた猟師は、出家して愛犬の霊を弔った。
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ダイジャ 1941年 岐阜県 筆者の母が維新前に聞いた話。ある朝、町の者が松倉山へ登った所、1匹の大蛇が死んで横たわっていた。この話は町中に広まり、2・3人の物好きが見物に行った。それからというもの、松倉山には大蛇の死骸見物に行く人が絶えなかったという。
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ニオウ,ショウメンコンゴウ 1960年 大分県 仁王が唐天竺の青面金剛との力比べに出向いたがかないそうになく逃げ出し、命からがら日本に帰ってきた。金剛は日本まで追いかけて来たので仁王は逃げ回り、終には寺へ逃げ込んだ
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ヘビ,イケノヌシ 1965年 高知県 赤泊の池の主は夫婦の蛇だった。その池に庄屋が鴨撃ちに行ったとき、下男が小刀を池に落してしまった。小刀は蛇の側に落ちた。その夜庄屋の夢に蛇が出て「小刀を取ってくれ」と頼んだが、庄屋は取りに行かなかった。数日して下男が大月の神社に参ろうとして出かけると、途中で遍路姿の夫婦者に「参る必要がなくなったから帰れ」と追い返された。下男が帰ってみると、庄屋は死んでいた。それから家の者も次々に死んでしまった。庄屋は死に際に「祀ってくれたら村の暮らしを楽にする」と言い残したので、庄屋の墓に祠を作って祀っている。赤泊の池は今では田圃になってしまった。
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タヌキ 1979年 昔大邨という所にいたとき、俊助という人がいた。彼が早朝に官太夫という人の門前を歩いていると、どこからか俊助と呼ぶ声がする。周囲を見ても誰もいなかったが、声は木の枝から聞こえてきたようなので仰ぎ見ると、枝に貍がまたがっていた。俊助は貍を捕らえて殺した。
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ダイジャガオコシタオオミズ 1987年 長野県 ある日,二人の猟師が本沢にやってきた。岸の茂みに大蛇がおり,恐ろしくなった若い猟師は年上の猟師の制止にもかかわらず鉄砲で大蛇の頭を撃った。大蛇は死なず,淵に飛び込んで見えなくなった。覗き込んでみたが影も形もなく,やがて淵の中からもうもうと霧が立ち昇り,真っ黒な雲が空を覆った。その日から3日間大豪雨となり,近辺の村に大きな被害が出た。5日目になってようやく晴れた。村人の中に,蛇が流れ下っていくのを見たものがおり,きっと赤沼の池の主が池と一緒に流れ下ったものだと言い合った。
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ダイジャ 1961年 静岡県 250年位前、甲斐国八代郡篠原村の絹屋が松崎の伏倉の旧家、セキセイ太夫の所へ泊まっていた。絹屋はアザノガハラ(字野原)の池の主である大蛇をとりにいくのに名刀をもっていき、その刀が大蛇除けになった。しかし、その刀をすりかえられ絹屋は大蛇に呑まれた。絹屋の娘の姉妹はアネグスヤマ(姉越山)とイモウトクボ(妹窪)で大蛇をまちかまえ、計略をめぐらしておびきよせて射た。大蛇は蛇鋏みという穴に入り込んで、7日7夜うなって死んだ。その大蛇の骨を埋めたところを大蛇院といった。
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ヘビオウサマ 1921年 徳島県 藪林の中に蛇王大明神があって願い事がかなうといい非常にはやった。祠はなく、幟を立てて賽銭箱を置いただけのもの。竹伐の男が大蛇の尾を見て逃げ帰り村民に伝えたのが始まりという。警察署が参詣を禁じ、蛇王様も廃されてしまった。
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