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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ダイジャ
1970年 愛知県
全久院の住職のもとに美女が血脈をもらいに来た。その礼として鱗を置いていった。住職が美女の帰る姿を見たら大蛇だった。雨乞いの時、水を張った大盥に鱗を浮かべ、血脈に祈りをこめ、その後に鱗を海倉淵をすすぐと夕立になるという。沈めると大洪水になるという。

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ダイジャ,ウロコ
1970年 京都府
ある家の娘が、毎晩草履を濡らして帰ってきた。親が不思議に思って跡をつけると、娘は大池に飛び込んで大蛇の姿になった。この大蛇を退治したとき、3枚の鱗が残った。塚を築いてこの鱗を祀ったのが鱗塚だという。
類似事例

ダイジャ
1970年 福島県
ある百姓が淵の大蛇に家が洪水で流れないようにしてくれたら娘をやると約束した。娘は大蛇の嫁になり、形見に下駄と1枚の鱗を残したという。大蛇が僧形になって娘を連れに来たとも伝えられている。
類似事例

ダイジャノウロコ
1970年 三重県
雨乞いにその鱗を出すと、それだけで雨が降るという大蛇の鱗がある。
類似事例

ヘビ,アマゴイ
1954年 三重県
長徳寺の大器和尚が読経すると、一美女が参詣して読経の終わるや退出するのが続いた。女に問うと、門前の淵に潜む蛇が法力で姿を変えたのだった。女が礼に贈った竜鱗を持って錫杖ヶ岳へ登り雨乞いをすると旱天にも必ず雨が降った。
類似事例

リュウ
1970年 埼玉県
大渕は竜が棲むという伝説の渕である。近くの竜泉寺の坊さんが雨乞にこの渕に血脈を投げ入れる。竜神の感応があれば、血脈は水中深く吸いこまれ、必ず雨が降るという。
類似事例

ダイジャ
1982年 群馬県
池の薬師に夫婦の大蛇がいて、雄が鉄砲打ちに撃ち殺された。雌の方は娘に化けてお寺に行って坊さんの話を聞き、お血脈を頂いて消えた。それからのち、その寺の坊さんが池の薬師に行って雨乞いをすると必ず雨が降る。
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ヘビ
1936年 福島県
洪水で家が流されないのなら娘を一人やってもよいと母親が言うのを聞いて、蛇が若侍の姿となって娘をもらいにきた。娘が夫と里帰りで来たとき、こっそり寝姿をのぞくと2人とも蛇体であった。娘は形見に下駄と鱗を残して、二度と現れなくなった。その後、蛇のひげで織った織物を水神に供えると、百人分の椀を借りられた。
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ダイジャ,シンランショウニン
1933年 栃木県
建保年間にある男の妻が妾を食い殺そうとしたが、夫に遮られたために夫の咽喉に食いつき、妾をも噛み殺した。全身鱗が逆立って、口は裂け、大蛇の姿になった。この世の女すべてを呪うようになって入水したといわれる。水に沈んだ女の一念が大蛇になって人々を困らせるので、毎年9月8日の夜に犠牲を捧げた。親鸞が大蛇を退治したとのことである。
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リュウジン
1982年 京都府
大旱魃の時、長者屋敷の竜神井戸にもし水を授けてくれたら娘を嫁に差し上げますと祈ったところ、田畑に水が満ち、娘は竜神に嫁に行った。娘は夜井戸に来て頼めば欲しいものは何でも出してあげようといい、ある年皿を借りて一枚割れたまま返すと井戸からすすり泣きが聞こえ以後願いは聞き入れられなくなった。
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リュウジン
1970年 島根県
医光寺の雨乞いでは住職が竜神迎えということをして雨を祈る。それでも雨が降らないとき、妙義寺の和尚が緋の衣を着て、竜が棲むといわれている池に血脈を投じる。
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リュウジョ
1970年 富山県
真興寺に美女が毎朝参拝していた。住職が問うと、実は裏の池に住む竜女で、血脈を授けてほしいのだという。住職はその願いを聞き、竜女に戒名を授け読経した。竜女はお礼に竜梅水という清水をくれたという。
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リュウコツ
1970年 長野県
寺の住職の許に毎夜美女が通ってきた。ある夜、女の裾に針をつけ、翌朝糸をたどって行くと、岩穴の中で大蛇が子を生んでおり、大蛇は針の毒で死んでいた。大蛇の骨は洪水で流され、下流に散らばり蛇骨石になった。生まれた子は成長して小泉小太郎になった。
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(ゾクシン)
1982年 新潟県
村民が真言宗仙蔵院に集まり、藁やサンバイシなどで大蛇を作り、本堂に飾り、住職より雨乞いの祈禱をしてもらい、次に大蛇をかついで法螺・太鼓を囃して上堰潟まで練り、大蛇を水中に流して帰った。すると大蛇が雲を呼び、雨を降らせるのだといわれている。
類似事例

ダイジャ
1962年 石川県
昔、旱魃のときにおやじが困っていると若い男が現れ、雨を降らせてやるから娘をくれと言って大雨を降らせた。男は実は大蛇であったが、姉娘は仕方なく嫁いで身ごもった。着物の裾に針をさしておくと蛇がつかないというが、身ごもった子をおろすには菖蒲湯につかるとよいというのでそうすると、四筋の蛇の児が出た。
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リュウ
1975年 山形県
最上川の渕にすむ龍が天に昇ると次の日は雨。昔河島の小屋で説教していた和尚のもとにあらわれた女が龍宮に住む者だと名乗り、説教のおかげで悟りを開くことが出来たお礼にと材木千本と杓子と縫い目のない衣を授けた。この杓子で水を汲むと水が塩辛くなる。
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ヘビ
1974年 和歌山県
昔、美人がおり、美しい若者が通ってきた。誰一人その姿を見た者がいなかったので、若者の着物の裾に糸をつけた。翌日糸をたどると、大きな川池に続いていた。その正体は蛇だった。美人な娘は俵一杯の蛇の子を生んだという。
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ヘビ,イケノヌシ
1928年 石川県
娘がぶらぶら病で衰えて死にそうになったとき、老僧が来て、医王山の池の水を飲ませよと言った。飲んだところ本復したが、お礼参りの折にふたたび飲むと、娘は池に入り蛇になった。池の主に嫁いだと言われている。
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ダイジャ
1986年 埼玉県
昔、じいさんと娘がいた。その娘は不思議な力を持っていた。ある年日照りが続いたので村人が娘に雨を降らせて欲しいと頼みに行くと娘は「七日七晩は決してお堂に入らないように。」と言ってお堂に入った。一人の若者がお堂を覗いてしまった。するとそこには頭が二つの大蛇がおり、若者の顔を見ると天に駆け昇ってしまった。すると空から大雨が降りだし、三日三晩降り続いた。村人は娘を竜神様として沼のほとりに両頭庵というお堂を建ててお祀りした。
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リュウジン
1970年 愛知県
雨乞いの時、竜枯寺では僧が集まって祈った後、海上の竜江という所に行く。経を読みながら袈裟を海に投げ入れ、竜神に授与する血脈を入れる。そうすると必ず雨が降るという。
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ダイジャ
2001年 沖縄県
平良の住屋で娘が懐妊したので父母が質すと,毎夜青年が寝床に来るという。麻糸をつけた針を青年の襟につけさせて翌朝糸を辿ると,糸は漲水御嶽の洞窟に続いていて針は大蛇の頚(片目)に刺さっていた。その夜の娘の夢に青年(大蛇)が示現して自分は恋角だと名乗り,三人の娘が生まれるので三歳になったら漲水へ連れて来るよう告げた。その通りにすると,大蛇は娘達を抱いて御嶽の中に飛び込んだ。大蛇は光を放って昇天した。
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