リュウ 1970年 三重県 長徳寺は雨乞いの寺として有名である。8代目の早道和尚の時、竜が美女に化して参詣した。不審に思った和尚が跡をつけると、門前の渕に住む竜だった。竜は和尚の教化により蛇身を転じてもらった。その時竜は報謝のため鱗と竜王桜を残していったという。
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ダイジャ,リュウ 1970年 香川県 神恵院の観臨和尚が裏山で修行をしていたら妙見菩薩が現れた。妙見菩薩は、和尚の前身は蛇で洞窟中で読経を聞いていたため人間になったのであり、妻は竜王で雨を降らせる力を持っていることを告げた。後に、美女に化した竜王が現れ、和尚に雨乞いの秘法を授けた。
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ダイジャ 1939年 福井県 およねという女が、夜道に迷って池にはまり大蛇となった。その後は、化けて男の元に通っていた。成仏を願って、報恩講には川からやってきて参っていた。およねの墓を見つけて供養すると、報恩講には雨が降らなくなった。
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ダイジャ 1982年 群馬県 池の薬師に夫婦の大蛇がいて、雄が鉄砲打ちに撃ち殺された。雌の方は娘に化けてお寺に行って坊さんの話を聞き、お血脈を頂いて消えた。それからのち、その寺の坊さんが池の薬師に行って雨乞いをすると必ず雨が降る。
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ダイジャ 1984年 福島県 口太山の夏無し沼の主の大蛇が度々暴風雨や山崩れを起こして田畑を駄目にするので、恵知之丞という若者の指導で沼の堤土手を壊して、沼を干すことになった。大蛇は風雨を起こして抵抗したが、やがて土手は壊れ沼は狭くなった。その日の夕刻に、恵知之丞の家に蛇の目傘をさした美女が来て「長々お世話になりました」と挨拶をし、消え去った。その夜、大蛇は黒雲に乗って夏無し沼から吾妻山の女沼に移ったという。
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ダイジャ 1986年 埼玉県 昔、じいさんと娘がいた。その娘は不思議な力を持っていた。ある年日照りが続いたので村人が娘に雨を降らせて欲しいと頼みに行くと娘は「七日七晩は決してお堂に入らないように。」と言ってお堂に入った。一人の若者がお堂を覗いてしまった。するとそこには頭が二つの大蛇がおり、若者の顔を見ると天に駆け昇ってしまった。すると空から大雨が降りだし、三日三晩降り続いた。村人は娘を竜神様として沼のほとりに両頭庵というお堂を建ててお祀りした。
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リュウジョ 1970年 香川県 行基菩薩が説法をしていた時、竜女が姿を現し、玉の笄を残して天上した。後の玉の笄を笠山の峰に埋めて竜神を祀った。夏に旱魃になったとき、この峰に祈れば必ず雨が降るという。
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リュウジョ 1934年 香川県 行基菩薩がある山を調伏したら、龍女が現れて飛び去った。その時残った一本の笄を、龍女の御神体として祀り、この山を挿山と名付けた。旱魃の時はこの山に雨乞いをすると不思議に験があると信じられている。
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ダイジャ 1970年 愛知県 全久院の住職のもとに美女が血脈をもらいに来た。その礼として鱗を置いていった。住職が美女の帰る姿を見たら大蛇だった。雨乞いの時、水を張った大盥に鱗を浮かべ、血脈に祈りをこめ、その後に鱗を海倉淵をすすぐと夕立になるという。沈めると大洪水になるという。
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ミダノケシン 1993年 福井県 長源寺跡の近くの谷川の滝に、昔一人の侍が辿りついた。のどの渇きを癒そうと滝に近づくと、美しい女が滝に打たれていた。侍が見とれていると、女性は「私の姿をじっと見てこのまま帰ると命が危ないので、この近くの長源寺で仏道に精進しなさい」と言った。侍は仏道に帰依した。女は弥陀の化身だったという。
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ヘビ 1972年 岐阜県 雨乞いの代償に蛇に嫁いだ娘の話が、下長瀬と高科にもある。雨がほしいときは、池に三方に乗せた白粉とお経を浮かべる。そうすると真ん中まで行って、三方だけが浮かんでくるという。父親が姿を見せてくれと頼むと、真っ黒な雲の間から蛇の姿を見せたという話もある。
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リュウジン 1970年 愛知県 雨乞いの時、竜枯寺では僧が集まって祈った後、海上の竜江という所に行く。経を読みながら袈裟を海に投げ入れ、竜神に授与する血脈を入れる。そうすると必ず雨が降るという。
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リュウジン 1928年 徳島県 王余魚谷に住んでいた貧しい猟師はある日、深山で美しい妙齢の婦人に出会った。婦人は竜神から紀州の那智の瀧と、この王余魚瀧に住めといわれ、来てみたところよい住処なのでここに住むといった。そして、自分がここに住んでいることは誰にも言うなと猟師に口止めをした。旱魃の時には雨乞いに霊験を顕したという。その後、洪水で社が流されたが、漁夫に発見されたときには何の破損もなかったと伝えられている。
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リュウジョ 1970年 愛知県 伝教大師が熱田の宮に参篭中に竜女が現れた。竜女は竜泉寺の池に住む竜女だと名乗り、一妙句を授けてくれるように乞うた。大師が竜泉寺を訪ねると竜女が現れた。竜女は大師から妙旨を受けて喜び、今後旱魃があれば必ず甘雨を降らせることを約束した。
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イケノヌシノダイジャ 1984年 新潟県 談義所坊という寺におとわという女中がいた。わらび採りにいって、金北山のふもと近くまで登ってしまう。おとわはそこで月の障りのために汚した腰巻を洗うと、池の主の大蛇が立派な男に化けて出てきておとわを口説く。男は白い馬に乗って迎えに来、ついにおとわは男と山へ登る。おとわは池を通りかかった和尚に鏡と亀甲の帷子の袖を形見に残してそのまま池に飛び込む。この形見は談議所坊の宝物となっている。
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ダイジャ,ゴウチョウ 1977年 岐阜県 長瀧寺の境内の滝に大蛇が住んでいて田畑を荒らしたり人畜に被害を及ぼすので、寺を訪れた豪潮という僧が退治することになった。祈祷によって大豪雨が降り村は大騒ぎになったが、それ以来大蛇は姿を現さなくなった。
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ダイジャ,アマゴイ 1944年 愛媛県 庄屋に一人娘があった。娘は蛇と通じ、大蛇のひいた白糸についていって瀧壺に入ってしまった。娘の親が娘を捜して瀧に入ると瀧の下には青畳が敷いてあり、娘と大蛇がいた。娘は蛇に連れられてここに来たためもう帰ることは出来ないといい證文を書いた。娘は、この證文を雨乞いの県画として瀧壺にかけると雨を降らすと約束した。その年は日照りであったが、瀧壺のまわりで祈願をすると、小さい蛇が降りてきて、雨が降ってきた。庄屋の家は絶えたが、この県画は残っており、神官が保存している。今でもこの瀧壺での祈願は有効的である。しかし、他村の人が行っても、蛇は出てこず鰻が出てきて雨を貰うことはできない。
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リュウ,ニョニン 1941年 兵庫県 ある僧の所へ一人の女が訪ねて来た。しかし、実は、それは女の姿に身を変えた龍であった。その事に気付いた僧が一喝すると、龍は本性を現し、鱗の雨を降らせながら昇天した。
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リュウ 1970年 新潟県 永谷寺の宣州助丈和尚が法華経を読誦していると、竜が美女に変じて聴聞に来た。竜は血脈を乞い、和尚が願いを聞き入れて授けたので、竜は報恩として代々無縫塔を献ずるという。
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ヌシ,ダイジャ 1950年 岐阜県 黒淵という深淵がある。そこの主は大蛇で、ある時隣村の寺で受戒があり、大蛇は美女に化けて説法を聞きに行った。和尚が「大蛇が化けて説法を聞きにくるとは奇特なことだ。」と言うと、大蛇は驚き、説法を聞いた後、黒淵に戻らずに姿を消した。
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