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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

リュウジン,リュウオウ
1986年 鹿児島県
南九州では8月15日の夜に綱引きをする行事がある。これは綱を竜に見立て、青年が海から竜神を引っ張り出すようにして村落へ持っていき、その綱を引き回して道を清めるというものである。

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(ゾクシン),モウジャ
1935年 長崎県
8月に綱引きをする。これをせねば村に病人がでるとか、狂人がでるとかいうが、かえって病人が出たので止めたという村もある。曳かないと亡者の霊が害虫になるともいう。
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リュウジンサマノマツリ
1972年 長崎県
新暦8月29日は小干の竜神様の祭りである。この祭りを止めた年に病気が流行ったので、毎年やるようになったという。
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リュウオウ,リュウグウ
1986年 鹿児島県
薩摩北部には農神としての竜王信仰があるが、薩摩南部ではそれは盛んではない。かわりに綱引きや祭礼から、海神信仰が底流にあることがうかがえる。
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リュウジャ
1950年 島根県
神在祭の「お忌みさん」期間中、「お忌み荒れ」と言って海が非常に荒れる時がある。翌朝、1尺から1丈ほどの竜蛇が海岸に打ち上げられる。見つけた者は神社に奉納などする。竜蛇は竜宮からの使令で背には神紋があり、上がると豊年・豊漁だとされる。
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リョウドメ
1939年 島根県
9月13日の氏神祭、10月の龍ごんさんは漁止めであり、龍ごん祭の入用はこうした漁止めの日や10月の荒れ日にナカマウミと言って一株から一人ずつ若者が出て二艘の漁村で漁をして蓄えた。また若者たちが今夜は漁を休もうと持った時には船頭に頼んで浜に〆をはって村中の船の底のトノミを抜いてシメノコに結びつけて置く。このトノミを先に取る家は嫌われ、休み日に漁に出た家には縄を貼って〆としたり、外の釘づけにして出入りを禁じたりした。
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ムカエビ
1939年 長野県
8月6日の夜には、わら或いは一番傘の破れたものに火をつけて橋の上、または付近の小山に登って、「キャラノンノウキャラノンノウ」と囃して振る行事がある。キャレ(来なさい)、ノンノウ(仏様)ということでお盆の迎え火である。
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ヨーガァ・ピ
1931年 沖縄県
旧暦8月8日、糸満でヨーガァー・ピという行事が行われる。軒、門柱にすすきと桑の枝を差して祝する。夜は高い場所から海上の怪火に注意すると言われている。なお、この行事は八重山では行わない。
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リュウノヒモノ,リュウ
1983年 岡山県
どうしても降らないときには、出雲からもらってきた竜の干物を使って雨乞いをする。新しいたらいに神社の井戸の水を汲んで竜の干物を入れると、それはどんどん大きくなってたらいの中を回り始める。そうして、雨が降ったら、お祭をしてその竜を水からあげ、しまっておくのだ。これによって雨が降らなかったことはないという。
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トリイマツリ,カヤマツリ
1956年 宮城県
9月朔日に鳥居を縄で閉じる「鳥居まつり」が行われ、例祭の9月15日には、神輿渡御にあたってその縄が切られる。この15日の例祭を「蚊帳まつり」ともいい、この日から蚊の口がまがるので蚊帳をつる必要がない、という。かつて宵祭に神楽、当日は流鏑馬があって的を奪い合った。
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テンテコササ,マヨケ,(ゾクシン)
1960年 愛媛県
盆の15日のテンテコ踊りの笹を持ち帰り、家の出口にさしておき、翌年のテンテコ踊りの日に海に流す。この笹をてんてこ笹といい、魔よけとしている。
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オオネノミョウジン
1956年 宮城県
宮古島の西南海上に近く、花渕崎から望めば8キロばかり東方の海上にあたる。大根、小根と称する暗礁で、大根に東の宮西の宮、鳥居岩があり、いつも白く波が折れ返っている。付近を航する船は海底から鈴の音が聞こえることがあるという。ここには絶対船を乗り入れてはならぬとされ、県外の漁船の遭難が多い。これを沖宮として、花渕崎の式内社鼻節神社境内の海にのぞむ崖上に里宮の石殿が立つ。祭の6月15日の前日に未婚の若者たちが大根に行ってアワビを取ってきて神前に供え、直会にこれを氏子一同に分配して相饗とする。この日をアワビの口開けとした。
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リュウダ
1975年 島根県
出雲国秋鹿郡佐陀社での、11月11日から15日まで行われる神事では、沖から1尺ばかりの金色の小蛇が1匹波に乗って磯に来る。この蛇を竜蛇という。神官は潔斎して磯でこの蛇を待ち、蛇が来ると藻を手に持つ。すると蛇はその上に乗るのでそれを社前に献じる。これは海神から佐陀社の献上である。
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タンチャウフヌシ,リュウグウノカミ
1986年 沖縄県
爬竜船行事は沖縄県全域で見られる。谷茶では旧暦5月4日に竜宮の神である谷茶ウフヌシに祈った後、ハーリー舟による競渡を行う。
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エビストダイコクノカメン
1984年 福井県
「エビス(恵比須)・大黒の綱引き」は、毎年1月15日に行われるが、42の厄年の男が年男に選ばれ、この年男が綱引きに先立って恵比寿と大黒の仮面をつけて町内を一周する。年男は精進潔斎をしているのはもちろんだが、それでも遠慮して仮面をまともには顔につけずに額に結いつけてうつむいて道を歩いている。これは、凡人がまともに面をつけると顔からとれなくなってしまうからだといわれている。
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リュウジャ
1975年 島根県
佐太神社の西北にある恵曇(えとも)湾のイザナギ浜で竜蛇が上がった。板橋という社人が竜蛇上げを職掌としていた。今は恵曇や島根半島の漁師が9月末から11月にかけて沖合であげることが多い。竜蛇はサンダワラに神馬藻を敷いた上に乗せ、床の間に飾り、祝いをしたあと、佐太神社に奉納する。大きさは1尺2寸前後、背が黒く、原は黄色を帯びている。尾部に扇模様の神紋が見えると言われている。大漁、商売繁盛、火難・水難除けの守護神と信じられている。
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ヤマノカミ
1982年 新潟県
1月8日に各戸一人が集まり、藁で蛇を作って山中の奥の院にのぼり、後から神で作ったさまざまなものをもって、「山の神様山行きやる 山繁盛 里繁盛」とはやしていく。奥の院では頭を村に向けて老杉に蛇を縛り、木で作った鉈や鎌などをこれに結んで酒を飲み、2本のタラの木をそこに立て、帰りは振り向くと長いものに巻かれるといって山の出口まで一目散に下る。また、それから4日目が山の神様の種蒔きの日である。
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キツネ
1984年 福井県
1月14日の晩に、若者が祝いごと宿に集り、ユルダの木で木剣とタルの形をしたものを2つ作り、宿に泊まって村の辻でキツネガリのはやしをする。そして、嫁をもらった家にシリハリといって行き、お祝いをもらった。これは、昔、後醍醐天皇がこの地へ来られたときに、キツネがいたずらしたのを退治したのがもとだといわれている。
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イヌガミ
1976年 九州
九州には犬神つかいと言う者がおり、犬の霊を祭って使役するという。
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オニ
1975年 埼玉県
12月8日をススナデと言い、この日に夜なべをすると鬼が来て攫われる、という。庭には鬼を避けるため、二間くらいの竿の先にミケゴをかざした。
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ダイジャ
1984年 福井県
日向の水中綱引きは、昔、日向湖にいた大蛇を退治したことから始まった行事だという。
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