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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

キツネ
1984年 福井県
1月14日の晩に、若者が祝いごと宿に集り、ユルダの木で木剣とタルの形をしたものを2つ作り、宿に泊まって村の辻でキツネガリのはやしをする。そして、嫁をもらった家にシリハリといって行き、お祝いをもらった。これは、昔、後醍醐天皇がこの地へ来られたときに、キツネがいたずらしたのを退治したのがもとだといわれている。

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ヤマノカミ
1982年 新潟県
1月8日に各戸一人が集まり、藁で蛇を作って山中の奥の院にのぼり、後から神で作ったさまざまなものをもって、「山の神様山行きやる 山繁盛 里繁盛」とはやしていく。奥の院では頭を村に向けて老杉に蛇を縛り、木で作った鉈や鎌などをこれに結んで酒を飲み、2本のタラの木をそこに立て、帰りは振り向くと長いものに巻かれるといって山の出口まで一目散に下る。また、それから4日目が山の神様の種蒔きの日である。
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カガミモチ,(ヒ)
2000年 香川県
正月14日の晩に数人の子供達が家々の注連飾りを集めに回り、その日は1人の家に泊まる。翌15日にそれらを浜に高く積み上げて、「トンドヤサンキチゴ、モチノカゲヤイテクオ」など言いながら火をつける。その火で焼いた鏡餅を食べると、その一年は無病息災である。
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オニ
2000年 高知県
正月14日(小正月)の夜に子供達は、その日から使い始めた竹製の柄杓を持ち、家々の戸口で「カイツリ、カイツリ」と言いながら、集落内を回る。家人はその柄杓に若餅を入れる。また仮面や頬被りした若い衆が道中に隠れており、子供達は彼らを鬼と呼んでいた。
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ヤマノカミ
1982年 新潟県
旧12月12日の山の神祭りには、山形県小国町から山伏をよび、頭屋の祭壇の前にシメを張り、村の男をミコに立て、目隠しをし、両手に幣束を持たせてかがませ、山伏が経や陀羅尼を唱えて祈祷し、村民は棒で床板をたたきながら心経をよんだ。これで山の神がミコに憑き、問い役のゲンジトリが12月以降の狩のことや村内のことを聞き、それについて託宣があった。この神憑けの祈祷をシラツケ(シラモノツケ)といっていたが、大正初年には中絶した。
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キツネ
1955年 静岡県
キツネッタカリの寝ている下に山犬の歯を入れるとジグルッテきて、狐は出て行く。または丑三つ時に油揚げと蝋燭を河原へ持って出て流す。狐は安倍郡のカケジマから来る。
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カユ
2000年 香川県
正月14日の夕方に若者や子供達が、お盆に載せた一升枡に、松・竹・梅の木片を輪切り大根に差したものや、黍がら・木で作った模型の農具を入れて家々を回り、家人から米・麦・豆などをもらう。その時「カイツリカイツリ、ゴートゴト」「カイツリ祝うてくれ」と言う。15日朝にそれを材料にして炊いた豆入りの粥を食べると、夏に病気にならない。
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ヤマノカミ
1985年 山梨県
平栗では1月17日はヤマノカミが弓を射るユミイリの日といわれており、10歳から18歳ぐらいまでの若者がヤマノカミサマの所でユミイリをした。この日は山の神が弓を射っているので山へ入らない日で昭和20年ごろまでそうしていた。
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キツネノヨメイリ,キツネノチョウチン
1989年 長野県
ある老人が町からの帰りに山道を通っていると、きつねの尻尾のある花嫁とそのお供を見つけた。それを見て笑うと、2人はちょうちんを放り出して逃げ出してしまった。老人は珍しいと思って狐のちょうちんを持ち帰った。するとその夜きつねが訪ねてきて「ちょうちんがないと娘の嫁入りに困る」と訴えた。老人は哀れに思ってちょうちんを返してやった。夜になると、素晴らしいちょうちんが並んでいた。明くる日の晩には、きつねがご馳走を持ってきたという。
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ヒイヒイザル
1993年 三重県
ヒイヒイ猿という猿が、黒田集落から娘を人身御供に取っていたので、旅の由井小雪が身代わりになった。小雪が神輿に乗って待っていると、松脂と砂で毛を硬くしたヒイヒイ猿が降りてきた。小雪は毛の隙間のある首と足を狙って猿を斬り捨てた。猿の頭は比奈知へ、足はサガラの橋へ飛んだ。猿は「去る」に通じて縁起が悪いから婚礼の行列はサガラの橋を通らない。比奈知では今もヒヒマツリという祭りをしていると言う。
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オシンメイサマ
1988年 福島県
正月の遊びとして男女の別なくオシンメ踊りを行った。ある家のオシンメイサマは布でまいた木の棒で、それを借りてきて若い娘に目隠しさせて持たせ、一座のまんなかに坐らせる。若い男女がとりかこんで「ついた、ついた・・・」とはやしたてると手がふるえだすので、神がのりうつったとわかる。「嫁さまもらうべ、どこの方にあっぺ」などと尋ねるとしかるべく答えるという。
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ヒトツメコゾウ
1962年 山梨県
昔、さかね沢というところの山小屋に太郎助という若い衆が大勢の村の人たちと木こりをして寝泊りしていた。その頃は12月13日には仕事を休んで家に帰ることになっていたが、太郎助だけが残る。夜中に山小屋の外の音で目が覚め、入口を見ると一つ目小僧がじっと太郎助を見ていた。一つ目小僧が「今夜の酒のさかなは何だあ」とどなるが、「お前のまなこ玉だあ」とどなり返すと一つ目小僧は逃げ出した。太郎助は夜が明けると家に帰ったが、それが元で死んでしまった。それから沓沢では鰯をもみやからたちの枝に刺して門口におくようになった。それは小僧がのぞいた時にその目を刺すからだという。
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キツネ
1954年 千葉県
キツネをおとす方法は、おがむ人におがんでもらい、ついたキツネに油揚げやいなり寿司を持って行く(長生郡)、オモトの葉を気づかれないように病人の布団の下に敷いておく(野田市)、ユリにたて、祈祷師がある女にキツネの居る方をいはせる(成田市)、部落の特定の者が四、五十人で獅子舞を倒れるまで舞い抜く(山武郡)、鰯と油揚飯を村外れに持って行く(山武郡)、三峯神社を拝み、川にいろいろなものを流す(山武郡)。
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ヤマノカミサン,コウジンサン,タタリ
1984年 島根県
穴見谷・大向では14日、井原谷では16日の晩はホトホトといって若者が藁で馬を作り、ホトホトといって家々をまわって投げこんでゆく。その藁の馬は山の神さんをまつったところに納める。そこは荒神さんともいわれて榊が立ててあり人がみだりに入るとたたるという。
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カガミモチ,(ヒ)
2000年 香川県
正月14日に青年達が笹付の青竹三本を長く継いだ注連縄で組んで固定し、五色の短冊を付けておく。そして15日にトンドと称して、注連縄などを青竹の下に積み上げて焼き、この火で焼いた鏡餅を食べると病気をしない。
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モチ
2000年 徳島県
正月14日(小正月)の夜に若い衆が家々を回り、ニワカと称する芸などをする代わりに餅や米をもらう。その餅で作った料理を食べると夏に病気をしない。
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ダイジャ
1980年 滋賀県
昔西寺の山に大蛇がいて悪いことをしたので、六人衆や青年会の人々が弓矢で射て退治した。そしてその大蛇を村の入り口の木に掛けた。この伝説に基づいて弓打ちの行事やカンジョウツリの行事が行われているという。
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オノウ,オテングサン
1985年 山梨県
小御嶽神社の山の山頂に1月14日に主上が集まって小御嶽山にオノウをあげるので、晩に太鼓や笛の音が聞こえる。Aさんも昔は青年会で集まって聞いた。Aさんの父親の年まわりの人には信じていた人がいて、1月14日にはオテングさんに叱られちゃ困るからといって山には全然行かない人がいた。
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キツネ
1972年 岐阜県
昔、杉山氏が荷車に栗を積んで運んだ帰り道、名礼の近くで日が暮れたので垣根の竹を一本抜いて杖にし、車を引いていくと足が地につかないようになった。岩坂の下の林の近くまで来ると、道ばたに綺麗なお嫁さんがいた。こんなところにお嫁さんが居るはずがないと思い、足下を杖で叩くとキツネになって藪の中に逃げたという。
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キツネ
1996年 山梨県
キツネが狩人に追われていたところを男に助けられ、女に化けてその男の嫁になってドウジマルという子をなしたが、キツネの姿で寝ているところを夫に見つかり、「恋しくば訪ねてきてみよ、信田の森へ」と言って去った。ドウジマルが森を訪ねると、嬉しさのあまりキツネの姿で飛び出してしまい、駄目になった。
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キツネノヨメイリ
1984年 山梨県
キツネの嫁入りといって、提灯の灯が向こうの山に灯ることがあった。
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