リョウドメ 1939年 島根県 9月13日の氏神祭、10月の龍ごんさんは漁止めであり、龍ごん祭の入用はこうした漁止めの日や10月の荒れ日にナカマウミと言って一株から一人ずつ若者が出て二艘の漁村で漁をして蓄えた。また若者たちが今夜は漁を休もうと持った時には船頭に頼んで浜に〆をはって村中の船の底のトノミを抜いてシメノコに結びつけて置く。このトノミを先に取る家は嫌われ、休み日に漁に出た家には縄を貼って〆としたり、外の釘づけにして出入りを禁じたりした。
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スワジンジャノカミ 1965年 山梨県 諏訪神社の御使いである白蛇が川水の上を「麻からのくき」にのっていたのを、初めに見つけた塩沢部落の人達によって、年々4月15日に諏訪神社の祭典が行われる。その際には神輿の渡幸があり、祭りの前に富士川の河原に御小屋をたてるが、ある年、これを建てなかったことがあった。すると、この部落に伝染病が流行したことから神様の御怒りに違いないというので、その翌年から再び建てられるようになった。
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ヤギョウサン,クビキレウマ 1939年 徳島県 以前は節分・大晦日・庚申の夜の他に夜行日があった。この日は夜行さんが首の切れた馬に乗って徘徊するという。この首切れ馬に出会うと、投げられるあるいは蹴り殺されるという。草鞋を頭に乗せて、地に伏していればいいと言っていたという。夜行日は拾芥抄にある「百鬼夜行日」のことだろう。正月は子の日、二月は午の日など、月ごとに日が定まっていた。
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アクマ 1968年 佐賀県 11月の秋祭には、集落の境の道に注連縄を張り、神札を立てる。悪魔が入らないようにするため。
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キツネ 1934年 静岡県 11月15日をおしやがみといい、地の神の掃除をし、藁で祠をつくる。供物を狐が取ると吉兆といわれる。狐は「早く15日が来ればよい、そんなこと云ふやない、つ(唾液)が出るに」と歌うという。
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〔ナツヤマイノマジナイ〕,(ゾクシン) 1960年 愛媛県 正月15日に、正月の注連縄飾りを集めて焼き、その火で餅をあぶって食べ、夏病のまじないにするといわれている。ところによっては海に流すこともあるという。「お十五日」は「正月の節句」といい、神聖な日として業を休むという。
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リュウジン,リュウオウ 1986年 鹿児島県 南九州では8月15日の夜に綱引きをする行事がある。これは綱を竜に見立て、青年が海から竜神を引っ張り出すようにして村落へ持っていき、その綱を引き回して道を清めるというものである。
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(ゾクシン) 1972年 長崎県 年中行事に関する俗信。盆の16日には地獄の蓋が開くといい、刃物を使わないという。九月末日から十月初めまで氏神様は出雲へ縁結びに行くという。このときに行く神様は一年中カマドを守ってくれるという。亥の日の餅を食べると、風邪を引かないという。12月1日にゴコクメシを食べると、流行病にかからないという。冬至にはかぼちゃ飯を食べるが、これを食べると流行病にかからないという、など。
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ヤギョウサン 1958年 香川県 家を建てようとする土地には、一年前から注連縄を張って地鎮祭の準備を行う。節分の夜にその注連縄が切れているとヤギョウサンの通り道だとして建築を取りやめる。ヤギョウサンとは、節分の夜に訪れる首切れ馬のこと。
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カラサテ 1980年 10月は「からさて」といって、国中大祭が行われ、家々は門戸を閉じる。その時に海浜から白蛇が昇って来るという。
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テング 1988年 長野県 元旦から15日まで様々な行事があり、11日からは祭りが行われる。鬼の口に朝日が差し込むように祭りが進行すればその年は豊作である。15日の夜は天狗のみの祭りであるから、人はお宮に行ってはいけない。
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キツネ 1934年 静岡県 12月15日に、地の神様を祀り、毎年祠を新築する。その日が近づくと穴の中の狐たちは皆手をつないで、「早く15日が来りやいゝがな、そんな事言ふなえれ、口からつ(唾液)が出る、つが出る」と歌って踊り廻るという。
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ムシオクリ 1956年 宮城県 旧六月二十日、虫送りという行事を行う。搗いた餅や虫の名を書いた紙を笹竹に下げて、錠口に立てる。笹につける餅は搗いている時に返したりせずにとらなければならない。そうしないと害虫が戻ってくるという。
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ムケノサクジツ 1956年 宮城県 6月1日をむけの朔日といい、正月の餅に蚤の船(ウマノスカンボ-たでのことか?-の実と葉)を添えて神前に供える。この前夜、蚤の船を座敷に撒き、翌朝川に流すが、これは蚤退治のためだという。
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サケノオオスケ 1934年 山形県 11月15日に餅をつくが、その理由は鮭の大助というものが川を下っていく。その音をきくと命にかかわるから、賑やかに餅をついてその音を紛らわすという。
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(ゾクシン) 1991年 高知県 黒尊神社の祭りの日は毎月18日で、この日は山も川も百姓もみな休みで、川で泳いだり魚を捕ったりしてはいけなかった。また、生木も切ってはならず、もしその日に木を伐るとケガ人が出るといったり、巳の日に木を伐ると虫がついて役に立たないという。
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(ノウギョウニカンスルジュホウ) 1956年 宮城県 田植えの数日前にお田の神祭りをする、稲株で鳥の形を作って苗代に供えると虫除けになる、牛馬を購入したときは、その家の味噌と米を釜のふたに載せて食べさせる、雨乞いはいまだに行われ、とくに旱魃であった昭和33年には各地で行われた(栗原市鶯沢地方)など。
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(ゾクシン) 2003年 福島県 10月10日は刈り上げ祭りである。この日餅などを臼に供える。これは蛙が餅を背負って天に昇るからで、餅を供えないと蛙に苗を噛み切られるという。またこの日晴れると豊作となり、降雨だと不作になるという。
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トロロ 1956年 宮城県 一月五日の早朝、年男は戸口の敷居に鳥の羽でトロロを引く。そしてトロロを食べ、神前に小豆飯を供える。トロロを引くと、悪病が戸口から侵入するのを防ぐという。
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カラサデサン,カラサデバァ 1950年 島根県 神在祭の「お忌みさん」最終日はカラサデさんと言い、搗きたての餅を戸口に付け、外に出ない。出ると金の鉤でサデられる(引掻かれる)。昔は人が3人サデられたが今は代わりに烏が3羽死ぬという。またこの晩に便所へ行くとカラサデさんまたはカラサデ婆が尻をなでる。
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