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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

エビストダイコクノカメン
1984年 福井県
「エビス(恵比須)・大黒の綱引き」は、毎年1月15日に行われるが、42の厄年の男が年男に選ばれ、この年男が綱引きに先立って恵比寿と大黒の仮面をつけて町内を一周する。年男は精進潔斎をしているのはもちろんだが、それでも遠慮して仮面をまともには顔につけずに額に結いつけてうつむいて道を歩いている。これは、凡人がまともに面をつけると顔からとれなくなってしまうからだといわれている。

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テンテコマツリ
1939年 愛知県
旧暦正月13日に行われるテンテコ祭では、42歳厄年の村人が赤い着物で腰に男根に見立てた大根をぶら下げ、年行事区長の家から神社本殿に行き、神殿前で燃やした藁灰をふりかけられてから拝殿へ駆け上がり大根を神前に納める。この大根を貰って大黒柱にかけておくと、雷が落ちないという。また、この大根を酢もみにして食べると、夏病みをしないという。神事の際にふりかけられる藁灰を被ると、夏病みを免れるという。
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エビスサマ
1964年 東京都
勝手の戸棚にいるエビスサマはいじがきたなく、神様が出雲に行っている間の10月24日(正月20日にも行なう)恵比寿講をして祝う。生の魚とてんこ盛りにしたアズキゴハンを左ききの恵比寿様のために左膳にしてあげる。恵比寿様は男で、女である大黒様にもあげる。一升ますに銭を入れて祀ると恵比寿様はお金をこしらえてくれる。
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トロロ
1956年 宮城県
一月五日の早朝、年男は戸口の敷居に鳥の羽でトロロを引く。そしてトロロを食べ、神前に小豆飯を供える。トロロを引くと、悪病が戸口から侵入するのを防ぐという。
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オニ
1935年 愛知県
熱田東町の高蔵不動院では毎年正月5日の夜に修正会を行い、「大薬師の鬼祭」として盛大を極めている。鬼となるのは熱田付近の25歳、42歳の男で平年は12名、閏年は13名で勤める。この寺では鬼面を厚紙で作り開運厄除として領布するが、これは京都牛祭の仮面を模倣したものである。
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リュウジン,リュウオウ
1986年 鹿児島県
南九州では8月15日の夜に綱引きをする行事がある。これは綱を竜に見立て、青年が海から竜神を引っ張り出すようにして村落へ持っていき、その綱を引き回して道を清めるというものである。
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ヤクドシ
1943年 長崎県
長崎市では、6月1日は41才の厄年の男性が諏訪神社に詣ってお払いをしてもらう。その後料亭などで酒宴を催すが、厄年の男性はその日は自宅に帰らない。帰ると祟るという。
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(ゾクシン)
1982年 群馬県
エビス講に関する俗信一束。エビス講の日にはお金を使ってはいけない、エビス講までは足袋をはかない、など。
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オエビスサン
1988年 群馬県
1月20日と11月20日はオエベツ(ス)さんで、二十日エビス・エビス講などという。オエビスさんは富貴な人で、正月20日の朝早くに稼ぎに出かけて、11月20日の夜に帰ってくるので、二十日正月の朝は朝エビスといい、小豆御飯、尾頭付きの魚、お吸い物、煮しめを床の間にあげ、小遣いをくれてやるといってお金をあげて送り出す。11月20日はエビスさまが働いて帰ってきた日で夕エビスという。
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エビスサマ
1979年 山梨県
1月と11月の年2回、エビス様に山盛りにもったオコワ(赤飯)や、アズキメシ・ケンチョン汁(ケンチン汁)・頭つきの魚を供える。1月を朝エビスといい、「エビス様がかせぎに行ってくる」といって、空の財布や1万円を供える家もある。この日、掃除をすると金がはかれるといってごみをためておいた家もある。
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オオヒトノアシナカ
1960年 愛媛県
毎年旧暦1月18日に、二見と九町の境と二見と三机の境の二ヶ所で、大きな足半草履を作る。これを「大人のあしなか」と呼ぶ。昔、ある大人があしなかを履いて向こうの島へ渡ったということから、外から入ってくる鬼を脅かす意味と、虫除けのまじないの意味でつるすという。
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リュウ
1974年 高知県
土佐高知で元禄14年6月晦日に空が朱色に代わり、風が強く吹いた。それを見ていた黒田又市という者が空を見ると、長さ3丈ほどもあろうかという大竜が雲の中に泳いでいたという。それは姿は黒く、鱗は白銀のようで、目の色は金色に光っており、4つの足をのばしていたという。
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エビスジン
1961年 鹿児島県
予祝祭では、漁期初めに船主または網子が目隠しして海に入り、石を拾い上げてその年の恵比須神のご神体とする。この石が盗まれてしまうと、漁は一切なくなってしまうという。
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エビスサマ
1984年 新潟県
恵比須様は商家は朝、農家は夕方に祝うという。恵比須様は正月20日の春恵比須には働きに出掛け、秋には帰ってくるという。
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ウシノコクマイリ
1972年 滋賀県
丑の刻参りは丑満時に、白装束で頭の上にロウソクを3本立てて、口にカミソリをくわえ、胸に鏡をあてて、下げ髪で氏神さんへ行き、太い木に人形を五寸釘で打ちつける。一晩に1本、48日間打たないといけない。最後の晩になると牛になった氏神さんが出て、諦めさせようとするが、それでも牛の背中を飛び越えて48本目の釘を打ち終わると願が叶い、のろった相手が死ぬという。誰かに見られると願が破れるので、丑の刻参りに会うと殺される。ある人が信楽の長野の宮で丑の刻参りを見て、探されたが見つからずに助かった。
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(ゾクシン)
1975年 愛知県
厄年に関する俗信。厄年は男性25・33・42歳、女性19・37か33歳のことである。尾張の国府宮で行われる裸祭で絵馬をもらったり、裸の人に触ると厄が落ちるという。正月元旦、宮参りに行くときに年の数だけ豆や銭を持っていって辻に置き、誰かに拾ってもらうといいという。女性が33歳のときに出産すると、きついという、など。
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マッパダカノオトコ
1932年 三重県
旧暦3日4日は亀崎の沖で網を引かない。もしこの日に網を引くと、引き上げるとき真裸の男が大勢手に柄杓を持って浮かび上がり、船を取り巻いて「さあ来い」といいながら水を汲み船に入れる。瞬く間に船は沈む。沖合いで死んだ者が友達を誘いに来るのだといわれる。
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クビナシウマ,ヤギョウノカミ
1984年 愛媛県
上須戒村と高山村の境にある小笹ヶ城から多田村の小笹ヶ城までの道を、毎月27日の子の刻に烏帽子、狩衣を着した貴人が、頭のない白馬に乗り、舎人を一人連れて通る。これを人々は夜行の神と呼び、出会うと熱病を受け死ぬと伝えるため、27日の夜はその道を通る者はいなかった。しかし、ある時高山村の百姓がこれに出会い、道の下の岸陰に隠れていると、夜行の神が足を止めて「この道の下に人がいる」と言ったが、舎人が「この者は下人です」と告げたのでそのまま通り過ぎ、命拾いをした。
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エビスサン
1970年 山梨県
1月20日はエビス講とも二十日正月ともいう。この日はエビスさんが稼ぎに出かける日で、各家のエビスさんに赤飯をあげる。エビス講を忘れたらお金がたまらないとも。
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エビスサマ
1973年 富山県
毎年十一月二十日の夕方に、北海道に稼ぎに出ているエビス様が稼いだ金を持って帰ってくる。
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(ゾクシン)
1973年 香川県
作ったエビスさんは漁が当たらないといわれている。また、盗んできたエビスさんは漁が当たるから盗んでこいといわれていた。今祀ってあるエビスさんは明治22年に流れ着いたものだという。
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