ダイジャ 1939年 新潟県 寺の釣鐘の為の木を、山から鎧潟を通って船に載せてきた。途中、その木が落ちて大蛇となり、潟の上に首を出して押し付けの寺に上がろうと言って沈んでいったという。
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リュウ 2001年 滋賀県 園城寺の彫刻の竜が荒れ回ったので、眼を釘で打ちつけた。
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ダイジャ 1991年 愛媛県 ある家の年頃の娘に、柳の主の大蛇が魅入って通った。親は柳を焼き討ちした。柳は臭い匂いと奇妙な煙を出して僧都川へ焼け落ちた。川下の酒屋が数日後、この大蛇の骨を川で拾ったので神棚に祭ったところ、この店は大変に栄えた。
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ボウレイ,フナユウレイ 1928年 長崎県 船が進まなくなり、舵を見ると蒼白生白い歯をむき出した頭が無数に列をなして舵に食いついていた。船頭は力で舵をうちつけると船は進んだがその後、船頭はうなされた。数年後同じところを通ったとき、亡霊に取り付かれて打ち上げられて死んでしまった。
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ダイジャ 1988年 富山県 別院の門が焼けたとき、外にある松から蛇が出て水を吹き、門を冷やした。
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ソウトウノヘビ 1966年 秋田県 山に柴を刈りに行ったら、滝の沢というところで馬が動かなくなった。頭が二つで尾のない蛇が潜んでいるのが馬には見えたのだった。村の若者が火をつけて蛇を焼いてしまったが、最初に火をつけた人は病気になって死んでしまった。蛇の怒りと言うことで、そこに神社を建てた。
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リュウ 1933年 兵庫県 永福寺の門の上にある木彫りの龍は朝見ると全身がびっしょり濡れている。これは龍が夜のうちに抜け出して前の浜へ潮を浴びに行くからだという。金網が張られたのはそういう理由だといわれる。
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リュウ,ダイジャ 1928年 福井県 庄屋の又平の家に不思議な男が通うので、娘のお琴を折檻して納屋に入れておいたが、一夜のうちにいなくなった。夜叉ヶ池の大蛇に嫁入りしたのである。ある年、大風の日に村が焼けたが、龍が現われて水を吐き、又平の家だけは助かった。
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チンショウ 1974年 新潟県 西光寺の鐘が毎晩、海へゆこうか、川へゆこうかと鳴るので、住職が海なり川なり好きな方へゆくがよい、というと、龍頭が切れて転がりだし、下の鐘が渕に入って沈んだという。
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ヘビアナ 1941年 福井県 蛇穴の沖まで来ると急に船が動かなくなった。きれいな女が出てきて、船の上に立っていたので、刀で切りかかると女は船を放した。すると船は走り出した。
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リュウノホネ 1944年 山形県 明治年間に不動堂と瀑の間にあった巨杉に落雷して堂が焼けたとき、杉の焼け跡から白い骨がらのようなものが手桶に2杯出た。木の洞穴に棲んでいた龍の骨であろうと噂された。
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ダイジャ,キヨヒメ 1935年 和歌山県 安珍という美男の修験者を、淸姫という娘が恋い慕って、女は大蛇と化し、逃げる安珍を追いかけ、安珍が道成寺の鐘の中に隠れると、大蛇は口から火を吐いて焼き殺してしまった。
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サンモンノリュウ 1979年 茨城県 山門の龍は彫刻者の精霊が宿り時に本物となる。龍の水浴びを見た人は、必ず病魔に犯され衰弱する。寺の和尚と龍供養をして龍の瞳に五寸釘を打ち込むとおとなしくなった。昭和に池の水を汲み続けると大雷雨となって、作業が中止になり池の水は前にも増して増加した。
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ヘビ 1941年 秋田県 怠け者の男が蛇を傷つけた。蛇は復讐しに来たが、釜で煮られて死んだ。その後、蛇の祟りで家は没落した。
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サンモンノリュウ 1975年 茨城県 老人が鈎の位置を直していると、妖気を持ち水面が赤黒くなり怪物のようなものが現れた。その後老人は病魔にかかった。ここを通る村人も同様で、常光寺の山門の龍が水浴びに来て悪戯をしているということになった。住職と龍供養の大法要を行うとこの現象は止んだ。
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ヘビ 1931年 長野県 昔、大きく商売をしている酒屋があった。その家の床下には大きい蛇がいて、家の守り主だったが、殺してしまった。1年ほどのち、家の息子が天井からぶらさがっている蛇に驚き、酒の中に火を落とし、その火で焼死した。以後酒屋は衰えた。
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ダイジャ 1982年 滋賀県 あまりに川が氾濫するので、直流工事を行ったが工事中に怪我人が出たり、土砂で埋まったりして、竜神の祟りだといわれた。また、大きな橋が折れたときには大蛇の怒りに触れたのだといって、お供えをすると橋は折れなくなった。
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フカ 1981年 静岡県 海上で大鱶が舵に噛み付き、船が動かなくなる。客の番頭を食べたがっているので、服を身代わりにして逃れる。その夜、番頭が宿に入ると大鱶が描かれた手水鉢がある。かっとなって殴りつけ、手を怪我する。その傷口から腕が腫れだし、番頭は死んでしまう。
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リュウ 1937年 香川県 田村神社本殿の普請のとき、淵を覆う板をとりかえるために誰も見たことの無い淵を見てしまった。すると中から3間程の頭と紅の舌を持つ龍が頭を持ち上げ、それを見ると急に気分が悪くなり死んでしまった。大工の一人も龍に工具を拾い上げられた直後に血を吐いて死んだ。
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イロウゴンゲン 1940年 静岡県 石廊権現に祈念して誓いを立てたものの、その約束を果たさず船を漕ぎ出した船頭は、航海途中に船が動かなくなり、恐ろしい力で海底に引き込まれそうになるという経験をする。驚いた船頭が約束通り帆柱を海に投ずると、無事そのまま航海が続けられた。
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