ダイジャ 1966年 福島県 江戸末期、山幸神社の前に洞のある大杉が立っていて、恐ろしい唸り声がしていたが、山幸神社の神様である老婆が杉葉を洞に投げ入れると、雷が落ちて三日三晩燃えつづけた。焼け跡からはシオビキのナカツプシ位の蛇の骨があった。
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ダイジャ 1983年 秋田県 村の鎮守である神明社には昔杉の大木があり、江戸の落雷で焼けた。かつて大杉の根元には大きな空洞があって大蛇が入っていたという。落雷の時大蛇の断末魔の声がし、焼け跡には大蛇の骨が沢山あったという。
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タツ 1980年 神奈川県 松の大木の根っ子に大きな穴が開いていて、そこから水が流れ出していた。激しい嵐の日に竜が天からこの松の木に下りてきて土に入った穴で、その竜の胴体が五反田のあたりの田んぼにうずまっていると言う人もいる。
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リュウ 1990年 山梨県 釜口の一の釜には龍が棲んでいて、龍が出て来て大きい木の根に爪を立て、その跡があるという。
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トビフドウ 1956年 宮城県 弘法大師一刀三礼の作という。昔、堂が焼失したとき、不動はうしろの山の岩窟に飛んで避難したので飛び不動という。そのときの不動の火焔の痕が岩壁にあるといわれ、以後この本尊には光背に火焔をつけないことになった。享保16年(1731)9月7日の大地震に、うしろの山から巨石が落下して堂をつぶしたが、不動を安置した一間だけは根返りした大木がおおいかぶさって倒壊を免れ、村民は奇蹟に驚いたといわれる。
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〔カリュウコツ〕 1975年 東京都 丑3刻、新吉原5丁町より火事が起き、廓中残らず焼けた。焼けた灰の中から、怪しい骨が出た。火竜の骨だという。
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ヘビ 1995年 山形県 観音堂の神木の杉には、昔、穴が2つあり、生臭いものを食べて観音堂へ行くと、その穴から蛇が出てきて「通るなー」と言う、といわれていた。
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リュウトウボク 1933年 神奈川県 信誠寺に龍灯木跡という碑がある。昔、碑のあたりに一大樹があって、毎夜木の上に火が灯った。人々は、海から龍が上って献ずるのだと言いはやした。そのため龍灯樹と言うようになった。
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ダイジャ 1993年 岩手県 丹内山神社のじい杉・ばあ杉の根本に大蛇がいて、神社に仕えている蛇だといわれていたが、火事に遭って焼け死んだ。話者の家には昔その鱗があったが、今はどこへいったかわからない。
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テング 1932年 茨城県 明治初年の頃、お宮が焼けた翌日に人々が焼跡に行ったところ、灰ばかりで木屑も焼材木もなかった。不思議に思っていたら、裏の山の谷間で発見された。天狗が運んだのだろうと語られている。
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リュウノウロコ 1970年 和歌山県 雨乞いをする雨の森というところに竜の鱗が埋められていると伝えられている。昔、与国寺の僧がここに来て海の中から手に入れたもので、3枚あるという。
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リュウノツノ 1970年 岡山県 新養寺に竜の骨というものがあった。根にはイボのようなものがあったという。
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リュウ 1983年 滋賀県 八坂神社の裏の竜ヶ森には昔、6人がかりで手が廻る大きな杉の木があり、竜が棲んでいた。その木には2回雷が落ちたが、2回目の雷で竜が昇天したという。その木は伊勢湾台風で倒れた。隣にある竜ヶ井戸は、雨乞いの願掛けに使われた。
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リュウノホネ 1970年 大阪府 宝池庵という寺の寺宝として竜の骨を蔵している。生物学者の話では、実は鯨の骨だという。
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ヘビ,シンボク 1933年 栃木県 神社にある古い御神木にあるうつろには何か住んでいた。御神木が焼けたときに悲惨な無気味な声が3日3晩続いた。4日目に木の跡に白い蛇の骨がばらばらに残っていた。人々はこの神守りの蛇を葬った。
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リュウ 2001年 滋賀県 野村宿にある「竜の木」「堂の木」というケヤキの大木の幹は空洞になっている。これは天明の大飢饉の際の落雷で野村の大半が焼けうせた時にできたものである。火が大木に迫ってきた時、ケヤキの木の上に1匹の大きな竜が姿を現し、口からものすごい勢いで水を噴き出して3日3晩続いた火事を消し止めたという。
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リュウ 1955年 新潟県 大船が動かないのは本堂にある龍の彫物の仕業だということになり、龍の舌を釘で打った。その後、船はとおれるようになったがろうそくの火が落ちて本堂が焼けてしまった。
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ツチノコヘビ 1974年 京都府 京都清滝不動院の朝の青龍住職から、かねて槌の子蛇らしきものが境内に出没し、参詣人も見ているとの情報を受け、境内の藪や草の根を分けて急斜面を探したが見つからなかった。
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ダイジャ 1988年 富山県 別院の門が焼けたとき、外にある松から蛇が出て水を吹き、門を冷やした。
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テング 1975年 山形県 明治の初めに荒沢の杉を狩川村の佐吉が買い取った。斧を打ちこむと血のように真っ赤な液体が流れ出たり、搬出人にケガが出るなど事故が続いた。3年後に佐吉は出羽3山参りに出かけた。古峰ヶ原の山伏宿で風呂に入っていると、寺男が風呂の火を見に来て「佐吉、しばらくだな」という。その男は荒沢の天狗であった。目は光り、鼻は飛び出していた。佐吉は恐ろしさのあまり気を失ってしまった。後で同行のものが言うには、佐吉は風呂の縁にしがみついて「許してけれ」とどなっていたという。
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