メヒトツコゾウ 1933年 神奈川県 毎年12月8日の晩には、眼一ツ小僧が来ないように、家の屋根にめざるをのせる。ざるは眼が多いから眼一ツ小僧が驚いて逃げるからである。
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コウボウダイシサマ 1938年 青森県 十二年に一度丑の年に弘法大師様が回ってくると信じられている。青い着物を着て、知らないうちに来るのだが、来た家は繁盛するという。来訪すると、必ず擂り鉢へ切り傷をつけていくので、丑の年に擂り鉢を汚くしておくものではないという。傷は一や八の字、または内側が赤・外側が黒のお膳に一銭銅貨くらいの大きさの円形で、雲のような模様のついたのをつけて行くという。春から秋にかけて来る。
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カミサマ 2005年 島根県 夜に爪を切ると、歩いている神様に当たってしまうかもしれないのでよくない。それをすると、親の死に目に会えなくなる。
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ヤマノカミ 1973年 富山県 伐採した後の木株に残る刺突は、夜に山の神がお通りになった時につまづかれるので、手鋸で切る。
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ミズノモチ 1956年 宮城県 年越しの晩、餅つき用の臼を伏せ、その中に小皿に盛った米とお供え餅を入れる。その上に鏡餅と若水桶を置く。正月四日の朝に臼を起こして、小皿のお供え餅の裏に米がたくさん付けば、その年は豊作だという。
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モチ 1956年 宮城県 年越しの晩、餅つき用の臼を伏せ、その中に小皿に盛った米とお供え餅を入れる。その上に鏡餅と若水桶を置く。正月四日の朝に臼を起こしてオフクデに米がついていると豊作だという。
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オニババ 1983年 岡山県 普通、臼は右に回すものだが、これを左に回すと鬼婆が出ると言われている。
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ウス 1916年 山口県 空の臼をつくと、鬼が来る。
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(ゾクシン) 1916年 山口県 から臼をつくと鬼がくる。茶碗をたたくと貧乏神がくる。
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メヒトツコゾウ 1979年 静岡県 師走八日の夜に赤飯の握り飯を焼かないと、目一つ小僧が家の中に入ってくるという。目一つ小僧は頭のてっぺんに大きな穴があり、そこに人間など色々な者を入れて取って行き、山に待つ子どもの元へ運び帰るという。
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ソウシキ 1939年 長野県 葬式から帰ってきたときには、家の入り口に臼と杵を出しておく。杵で臼の中を二三回搗いてから、家に入るという。
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ヤマノカミ 1994年 岩手県 山の神が乗り移って占いをなす人がいて、ふしぎに人の心中をよむことができる。たとえばお前のうちの床下を掘れば古い鏡か刀の折れたものがある、それを取り出さねば近いうちに死人が出るか家が焼けると言うので、帰って掘ってみると必ずあったという。
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ヒトツメコゾウ,オニ 1978年 秋田県 2月8日には一つ目小僧が来ると言って、入り口に目の多い目籠類や籾とおし等を下げておく。これは、人家に入ろうとした鬼がこれを見つけ、目を数えているうちに夜が明けて入れなくなって逃げてしまうという俗信からきているものである。
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カッパ 1928年 福岡県 接骨医が夜に便所に行くと尻をなでまわす手がある。切り落とすと河童の手であった。それから毎夜「手を返せ」という河童の声がするので、返かわりに接骨法を習った。
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(ゾクシン),キツネ 1933年 神奈川県 夜に爪を切ると狐が入る、という。
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ヒトツメコゾウ 1962年 山梨県 昔、さかね沢というところの山小屋に太郎助という若い衆が大勢の村の人たちと木こりをして寝泊りしていた。その頃は12月13日には仕事を休んで家に帰ることになっていたが、太郎助だけが残る。夜中に山小屋の外の音で目が覚め、入口を見ると一つ目小僧がじっと太郎助を見ていた。一つ目小僧が「今夜の酒のさかなは何だあ」とどなるが、「お前のまなこ玉だあ」とどなり返すと一つ目小僧は逃げ出した。太郎助は夜が明けると家に帰ったが、それが元で死んでしまった。それから沓沢では鰯をもみやからたちの枝に刺して門口におくようになった。それは小僧がのぞいた時にその目を刺すからだという。
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ヒトツメコゾウ 1928年 神奈川県 12月と1月の8日をヨウカゾウと言い、一つ目小僧が来るので目の多くある籾どおしを門口に掛けておく。
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メヒトツコゾウ 1977年 神奈川県 12月8日と2月8日の両日には目一つ小僧が来ると言い、7日の夜には履物を早々にしまいこみ、目籠や篩などを外に出しておいたという。
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ポックリコウボウダイシ 2004年 愛知県 荒熊神社山麓に鎮座している。ある時92歳のおじいさんが道端で起き上がれずにいたところ,どこからかお大師様が現れて杖でおこしてくれたという。おじいさんはお礼を言いに来て,一週間後に安らかな大往生を遂げた。
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オダイシサマ 1985年 福島県 11月1日を初大師、または小豆大師といい、塩を入れない小豆粥と萩の箸を神棚に供える。これは、昔お大師様の子供が塩をとり、おっか様がやけどして不自由な体になったので、箸の端を切り、3本箸で小豆を子供にあげて、子供を育てたためにその粥に塩を入れてはいけないのだという。
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