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検索対象事例


1982年 鹿児島県
出産の時期が夏であっても、ジューの火を消してはいけないと信じられていた。火があれば魔が近寄らないと伝えられているからで、暑い日でも1週間は火を消さない習慣だった。

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(シュッサン・イクジニカンスルキンキ)
1956年 宮城県
産後・死後7日間はその家の火(火を用いて作った食物・飲料を含む)を避けよ。産火と交わったときは普請・造作・工事・山行など危険の伴うことは一切禁止、などの禁忌がある。
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ナニカ
1982年 京都府
産屋が出来上がると、産婦がいなくても火を焚き、絶やすことはなかった。「何かが誘ったらイカンので」どんどん火を焚く、とのことである。
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(ゾクシン)
1968年 愛媛県
お産と月経は禁忌であった。お産に使用したものや後産は日光に当てることを忌んで、夜に海辺に埋めたりした。お産の忌みは7日間で晴れ、床払いをした。また、月経のときは、家の座敷に入ること・神前に額ずくこと・火を使うこと・井戸水を汲むことが忌まれていたという。
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イミ
1956年 宮城県
死亡や出産のとき、そこに出入りしたことを「火が一つになった」、あるいは「火を食った」といって一週間他の家に出入りすることを遠慮するという。
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サンビクウ
1956年 宮城県
出産して1週間以内の家に行って飲食またはタバコを吸うと、熊に向けた鉄砲から発砲できない。命中しても死なず、誰かが怪我をする。その人を山狩りにも参加させない。火除けの呪文を唱えると不吉が去るという。
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ホウキノカミサマ
1957年 岐阜県
妊婦が掃除のとき箒の毛を1本燃やしてしまった。それで箒の神様が火傷をして怒り、難産になった。そこで箒にお明しをあげてお祀りをするとすぐに子が生まれた。
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(ゾクシン)
1980年 岐阜県
産育に関する俗信。妊婦がつわりをしないで夫が病気になると、重い病気になるといわれている。臨月にニイカ・長芋を食べすぎると、子供がおりてしまうことがあるといわれている。産毛は男女ともに剃ってしまうが、ぼんのくびの毛だけは残しておいた。囲炉裏に落ちそうになったとき、神様がそこの毛を掴んで火傷を防いでくれるからだといわれている、など。
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ベッカ
1956年 宮城県
赤不浄(一般的な外傷や女性の生理など、出血を伴うものによるケガレ)や白不浄(お産によるケガレ)で火が穢れるといい、別火の習俗が行われていた。別火とは、忌のかかった女性が家族とは別に煮炊きして食事をすることで、家の火が穢れないようにすることである。
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(ヒヲタクバショ)
1960年 三重県
月の数の日(5月は5日、6月は6日)には火を焚く場所を慎重にする。その日畑で火を焚いたため、顔に痣のある子が生まれたことがある。
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サンビノタタリ
1990年 山形県
お産は嫁ぎ先の座敷や納戸で産婆さんに来てもらって産んだ。お産が始まったら産火がたたるので、家族全員が山に行ったり山仕事をしたりしてはいけなかった。
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(ゾクシン),マヨケ
1933年 徳島県
嬰児を害する魔障を除く為に、児の寝ている布団の下にハサミを置き、命名または氏神詣でに至るまでの間に嬰児を伴なって橋梁を渡るのを避けて、産湯に使った湯も縁の下以外には流さない。
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(ゾクシン)
1981年 栃木県
産育に関する俗信。妊娠中は、柿の木の下を通ったり、柿を食べたりしてはいけないという。妊娠中に葬式を見ると子供に赤いアザができ、火事を見ると黒いアザができるという。へその緒は取っておいて、生きるか死ぬかの病気の時に煎じて飲ませると良いという、など。
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ピダマ
1931年 沖縄県
火の玉がある家を3年間伺っていたが、主人が注意していたため、火をつける機会がなかった。ある日、不寝番をしていた者がいたが、クモが降りてきて行灯に糸をつむぐと急に睡魔に襲われて眠ってしまった。しばらくして行燈の火がクモの糸に燃え移り、火災を起こして家は消失してしまった。それから、蜘蛛の糸(クボ・ヌ・キヌ、クボ・ヌ・マンビキ))は火玉を誘引するものであるといって忌むようになった。
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(ゾクシン)
2004年 香川県
産育に関する俗信。妊婦が火事や葬式を影から覗いたりすると、火事のときは赤いホヤケが、葬式のときは黒いホヤケができるので、見るのなら全部出てみるのがいいという。子どもができてから三日目に便所を三回覗かせると、ツメヤマイを病まないという。また、産後七日目(ヒッチャ)のうちに飯を炊いて茶碗に盛り、箸をさすと、子どもにえくぼができるという、など。
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(シュッサンノヨチョウ),ヒノタマ,タマガイ
1933年 沖縄県
子の産まれる前には、タマガイといい、火の玉が上る。(今歸仁)
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ヤマノカミ
1972年 山形県
山の神は死に火を嫌うが産火は嫌わないという。そこでお産の神として崇められている。
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(ゾクシン)
1963年 愛媛県
産婦が刺激物を口にしたり、死人に触れたり近づいたり、火事を見たりすることは嫌われるという。産婦が火事を見ると、生まれてくる子供に「ホヤケ」ができるといわれている。
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マヨケ
1933年 沖縄県
魔除けの為にお産の時妊婦の枕元には魔除けとしてアジ(機具の一種で綜絖にかけてある長い棒のこと)を藁で結んだのを置き、門には古わらじを吊るす。
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ヤマイヌ
1983年 愛媛県
お産があってから三日の火の明けないうちにその家で飲み食いすると山犬がつく。その時は「産火を食べたら夜道を歩くな」と言う。山犬は血を好むので赤火(月経中)の婦人によく憑く。眼は大きく、人に噛み付くことはないし、悪さもしない。
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(ゾクシン)
2004年 香川県
お産に関する俗信。妊婦が火事を見ると赤い痣の子が、葬式を見ると青い痣の子が産まれるという。ウサギを見ると、三口の子が産まれるという。お腹が前に出るあるいは妊婦の顔つきがきつくなると男の子だという。はしかなど高熱で子どもが危ないときは、へその緒を煎じて飲ませるといいと言った。チヌを食べると、乳の出がよくなるという。ナナツキゴは育つが、ヤツキゴは育たないという、など。
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