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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ガッパ,(カッパ)
1932年 熊本県
30年くらい前まではよくガッパが悪戯して、水車が止まったり、大きな音を立てたりして人々を驚かした。一晩中悪戯が続くときはガッパが酒を欲しがっているときで、車の上に酒を注いでやるとやんだという。明治40年に酒を流してやった話がある。

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ガッパ,(カッパ)
1932年 熊本県
30年ばかり前、水車の上の井手の岸で一晩ガッパとすもうを取った人がいる。その後しばらく体の具合が悪かったらしい。
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ヘビ
1971年 福井県
雨乞いは1930年ごろまでやっていた。朝、区長等が暗いうちに酒を持ってヤシャが池に行き、カワラケにトウスミ(灯心)を入れて火を灯して池に浮かべ、酒を池にあける。蛇が酒を飲みに来るとカワラケが引っくり返り、1時間以内に雨が降ったという。ひっくり返らないときは駄目なので、諦めて帰る。村人はその間庵寺に集まって太鼓を鳴らし、酒を飲んで待っている。
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ガッパ,(カッパ)
1932年 熊本県
30年余り前、体を悪くした人がぶらぶらしていたと思ったら、そこにもここにもガッパがいると言い出して、谷の堤に飛び込んでしまった。この人はガッパに憑かれたと言われた。そのあと、堤の水が枯れた。池などでガッパが人を捕ると水が枯れるという伝承である。
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ガッパ,(カッパ)
1932年 熊本県
7、8年前、夜に橋の近くを通ると、7つ8つくらいの小僧が川の中から水を引っ掛けてきた。叱っていると小僧が近づいてきて、道の真中に投げ飛ばされた。ガッパがいて、夜になると悪戯をするのだという。
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カッパ,カッパドックリ
1977年 神奈川県
天保の頃、ある百姓が馬をひいて帰ろうとしていたところ、河童が現れて馬を引き込もうとした。これを捕らえて木には縛りつけてみたものの、かわいそうに思って放してやると、礼に底を叩かなければ際限なく酒の出る徳利をもらった。これによって百姓は一時酒びたりになってしまったが、徳利の底を叩き、以後、また仕事に精を出すようになった。
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タヌキ
1933年 大阪府
明治の頃、深夜、車夫が客を乗せて走っている。ところが、橋もないのに渡ろうとして、そのまま川へ転落するということが多々あった。車夫は口を揃えて、橋があるように見えたと言うので、これはきっと狸がだましているのだということになった。
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(カッパ),トウ
1982年 神奈川県
相州大川道西久保という所に小さい川があり、その川で河童が馬を引き込もうとしたところ、大勢で河童を打ち殺そうとした。その時にある百姓が河童を貰い助けたところ、夜に河童が礼にやってきて、陶器に酒を入れ、鱸を2匹持ってきた。鎌倉時代のことだという。この河童は雌雄いて、一匹は鎌倉に住み、一匹はこの角村に住んで文通をしているという。この陶の酒を呑む時、少しだけ酒を残しておくとまた酒が増えて、万年も絶える事がないと河童は言った。ある時酒を飲み干したので、それからは一滴も出なくなった。
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テングノス,テングノイシコロ
1922年 石川県
大正年間のことである。突然対岸から砂礫を打つものがある。若者の悪戯と思ったが、今度はゴーと地鳴のような鳴動がする。次にはバラバラゴーと礫を降らす。
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カッパ
1928年 島根県
明治30年、水車の台の下に2,3疋の蟇のような怪動物がいた。通行人が河童の子だといったので、後難を恐れて湖中に放した。
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クダギツネ
1984年 山梨県
年寄りのおばあさんと仲がよかった男衆がいたが、途中で縁切れになって、おばあさんは拝んで狐をたけた(憑かせた)ため、その男の人は不如意になってしまった。そしてまた次に目をつけられた人がいて、その人が病んで死ぬ時分に、どこそこの家へ行って驚かしてきたなどということがあった。実際その家の2階がガタガタしたというようなことが明治34・5年にあった。
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ガッパ,(カッパ)
1932年 熊本県
明治維新のちょっと前、雨の日の暮方に馬をツツミの中に引き入れた。するとあっという間に深い方へ引き込まれて見えなくなった。ガッパが捕らえたのだと伝えられている。
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ガッパ
1975年 長崎県
ガッパは水神様ではないかという話がある。昔、あわびを取りに行くと岩の上に人間の格好をした誰かが座っていた。ここにいることを誰にも言うなと言われたが5、6人に話してしまったところ、そのひとはすぐに死んでしまった。
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ガッパ,(カッパ)
1932年 熊本県
ある60歳で亡くなった人が、奇妙な行動を多く取っていた。その人が30歳あまりの頃、ガッパとすもうをそってからそうなったのだという。
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カッパ,カッパドックリ
1977年 神奈川県
五郎兵衛は大曲橋付近に住んでいる河童を捕らえたが、これを解放してやると、お礼に酒が無限に出てくる「カッパどっくり」をもらった。
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ハンニャ
1922年 大阪府
明治初年頃、ある若者が大阪である宿屋に泊まった。陰気な部屋に通されたので変えてくれと頼んだが他は一杯とのことだった。牛満頃になると首筋からゾクゾクしたかと思うと誰かが身体の上に乗ってきた。重くて身動きできなかったが、乗って来た者の顔を見ると般若のようで、曲がった角が生えて目がつり上がり、口が耳まで裂けて青い顔をしていた。冷たく生臭い息を吹きかけられ、一晩苦しんだ。女中の翌朝言うには実は色々怪異のあった部屋という。その後他の所に泊っても例の般若が現れるようになった。
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キツネ
1960年 三重県
爺さんが薪を馬の背に乗せて運んでいたら、狐が馬の背に飛び乗って悪戯をした。爺さんは狐を縄で縛り、家に帰ると、狐の姿がない。狐は家の中に入っていた。狐は仏様に化けて仏壇に隠れたので、爺さんはご飯で狐を誘い出し、狐が食べようとしたところを手斧で叩いた。
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カワウソ
1967年 富山県
昔、カワウソが酒を飲んでいる人をよく困らせた。唇を舐めたり、魚をねだったりした。魚がもらえないと、朝までその人と相撲をとった。朝になると木と相撲を取らされていたことに気付く。カワウソはその間に持っていた食べ物を食べてしまっていた。
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カッパ
1928年 島根県
河童は人を誑かすというので、明治31,2年頃までは婦女子は日暮れに一人出歩くことが出来なかった。河童は頭の皿に1杯の水だけがあればどこにでも住む。
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ムジナ
1976年 宮城県
立沢の上流に1匹のムジナが住んでいた。人を化かすが害を与えなかったので立沢太郎と呼ばれて可愛がられていた。ある時ある旦那が祝い酒を飲んで帰る際、立沢を通った。旦那は「太郎や、何でもええから化けて見せろ」と言った。すると、波の音が聞こえ、当り一面が明るくなった。あるか沖合いに船が漕ぎ出され、官女が船縁で扇の的を立てている。すると馬にまたがった武士が泳ぎ出て、弓に矢をつがえて放ち、矢は扇の的に命中、当りは拍手喝采となった。やがて鳴り物の音がおさまると、あたりは元の暗闇に戻ったという。
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カッパ
1960年 大分県
ある人は、カッパが馬を曳こうとして、反対に手綱にぐるぐる巻きになっているのを見つけた。「この野郎」とばかり柄杓の水をぶっ掛けたらカッパの皿に水が入り、手綱を切って逃げ去った。
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