オヤクシサン 2003年 山梨県 蓧井山の龍徳寺で祀ってあった薬師如来は、有東川を流れていた川木である。ヨキを打ち込んで薪にしようとしたら血が出たといわれる。または、その川木の夢をみたある人が、川でゆすいだら血が出たので、おまつりした。そして、本堂の中で、その仏が正面を向けても、蓧井山の方に向ってしまうともいわれる。
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オヤクシサン 2003年 山梨県 蓧井山の龍徳寺で祀ってあった薬師如来は、本堂の中で、正面を向けても、蓧井山の方に向ってしまうといわれる。
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リュウコツ 1940年 東京都 昔、小僧が草を刈っているときに、誤って小蛇の頭を口からまっぷたつにしてしまった。この小蛇は井の頭の龍だったので、たちまち真体になり、川には三日間血が流れた。小僧はその祟りで死に、頭の上部は中野の寺まで流れて祀られているが、下部は井の頭弁天にある。これが龍骨で、雨乞いしても雨が降らないとき、これを持ち出すと必ず雨が降るという。
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バケジゾウ 1933年 大阪府 柳の大木の下の川中から引き上げられた地蔵が、祀られて柳地蔵と呼ばれていた。周辺の大火でも類焼を免れたため、人々から火除けの信仰を集めた。また、由来は判然としないが、化地蔵とも言われる。
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オリュウヤナギ,オンナノオバケ,ユウレイ 1981年 和歌山県 熊野川町にあったおりゅう柳という大木を伐って、京都の三十三間堂の棟木にした。木が大きすぎて川をなかなか下れなかったところに女のお化けか幽霊が現れて、その女に引かれて川を下っていった。柳の木の跡は祟るので、十二薬師を祀った。
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カシノキノタタリ 1992年 奈良県 大きな古い樫の木があり、そこに稲荷さんが祀ってある。昔、その樫の木を切ったら血が出た。祟りにあい、木を切ることができなかったので、稲荷さんを祀ったのだという。
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ホトケ 1936年 島根県 龍源寺の本尊は大水のときにも土石に埋もれないである家の田の岩の上に安座した。その家では毎年作米3斗を納めるようになった。
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リュウノホネ 1944年 山形県 明治年間に不動堂と瀑の間にあった巨杉に落雷して堂が焼けたとき、杉の焼け跡から白い骨がらのようなものが手桶に2杯出た。木の洞穴に棲んでいた龍の骨であろうと噂された。
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リュウトウボク 1933年 神奈川県 信誠寺に龍灯木跡という碑がある。昔、碑のあたりに一大樹があって、毎夜木の上に火が灯った。人々は、海から龍が上って献ずるのだと言いはやした。そのため龍灯樹と言うようになった。
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エノキ 1960年 三重県 年老いて死を忘れた尼僧が、穴を掘らせ、その中に入った。そして読経し鉦鼓を叩いていたが、やがて亡くなった。そこを饅頭塚という。そして塚には榎があり、この木を切ったり傷をつけたりすると血が出るという。
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リュウ 1941年 大阪府 伝説によれば、豊能郡箕面村大字瀬川の天兒尾根命神社の境内にある古井戸には、龍が棲んでいたという。龍はここから昇天したということである。
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アヤシキヒカリ 1980年 東京都 昔、宮古川にあやしい光が見え、それを濱成と竹成という老漁師の網にかかった。そこで藜という草で仮堂を建てて置いていた。とても霊験あらたかだったので、その国守にも伝わり、大きなお堂を建てた。その仏堂は浅草寺となり、濱成・竹成も神としてあがめられた。
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ツエ 1925年 新潟県 永禄年間、栃尾の常安寺の門察和尚のもとに血脈を乞いに来た老翁が杖で穿つと清水が湧き出した。その杖は成長し、埋めになり、神木とされた。
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ロウショウ 1936年 兵庫県 武庫川堤のところにある二股の老樟は、伐ると大火が起き、伐った人には祟りがあるという。武庫川改修の時にこの木を伐ろうとした人夫は、鋸が折れ、その後1週間発熱した。
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ドウチヤクシニョライ 1936年 岩手県 道地薬師如来が苦病に悩む人を救おうとして川に落ちた。流れてきた仏体を持ち帰った人の夢枕に立ち、祠を建てよと言ったので、薬師神社を建立した。
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リュウ 1986年 茨城県 猿島郡総和町を弘法大師が通りかかった時、橋が無くて川を渡れず困っていると、老人が出現し、柳の枝を折って橋とした。老人は龍と化して昇天したという。
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ヒル,コウボウダイシ 1987年 愛知県 昔、坊さんが矢梨の里を歩いていた。田植えのころで、村人は蛭に悩まされていた。坊さんが井戸はないかと尋ねるので村人が清水のわくところに案内した。坊さんが水を飲み甲掛けを洗っていると、その手に蛭が群がった。坊さんは経を唱えて杖を泉に浸してしばらくそのままでいたが、やがて杖を収め立ち去った。その後、蛭はいなくなり、村人はここを「甲掛け清水」「蛭封じ井戸」と呼んだ。坊さんは弘法大師だったという。
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コウボウダイシ 1996年 神奈川県 弘法大師が杖で突っついたら水が出て井戸になった。総世寺の近くの林の中にあるという。
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リュウトウ 1989年 石川県 高爪山の観音堂の脇にある薬師は荒木の海より上がった大仏で、毎年六月十八日の祭礼の前夜には杉の大木に龍燈が上がる。
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リュウジン 1941年 兵庫県 雨乞いをするときには、瀧の落ち口の側にある龍神岩に牛の生首を供え、その生き血の滴りが岩に落ちるようにする。龍神岩に生き血を注ぐと龍神が怒って、雨を降らせ風を起こすのだといわれている。
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