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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ダンブリチョウジャ
2005年 秋田県
昔々,奥州のまた奥の郡にだんぶり長者という大金持ちがいた。だんぶりとは奥州の言葉で蜻蛉のことである。若い頃は正直でよく働く只の百姓だったが,ある日昼寝をしていると山の下から蜻蛉が一匹,何度も飛んできては男の周りを飛び回った。女房が不思議に思っていると男が目を覚まし,今うまい酒を飲んだという。二人で山に行ってみると酒の泉があり,山からは黄金が出てきた。そのため忽ち大金持ちになった。

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ユメ,ハチ
1937年 山梨県
昼寝をしていると鼻の穴から小さな蜂が飛び出し、飛び去ったのを他の一方の男が見ていた。眠ったほうの男は夢を頼りに黄金の壷ひとつを掘り出して大金持ちになる。その後また2人で出かけていって、2人とも大変な万々長者になったという。
類似事例

レイセン,ダンブリ
1932年 岩手県
神夢のお告げで結ばれた夫婦が、ある年の正月神夢を受けてこの地を永住の地と定め働いていた。春になった頃、夫が昼の疲れにうとうとしていると1匹の蜻蛉が飛んできて目が醒め、蜻蛉を探して歩くとその群れる辺りに醴泉を発見した。この鉱泉は汲めども尽きず、どんな病気でも綺麗に治るのだった。夫婦は豊かになり、だんぶり長者と呼ばれるようになった。夫婦の子どもの秀子は継体天皇のご寵愛を受け、吉祥姫と呼ばれた。湯瀬の上流にはダンブリ長者の屋敷跡があり、湯瀬の下流小豆沢には吉祥姫が建てた大日堂がある。
類似事例

ダンブリチョウジャ,トンボ,タマシイ,ハチ
1937年 岩手県
奥州南部の田山のダンブリ長者の話がある。蜻蛉の導きで長者になったという話である。ダンブリと見えたのは寝ていた長者の魂であったという。
類似事例

ハチ
1931年 山梨県
茂衛門と八右衛門という二人の百姓が六部になって旅をしていた。茂衛門が昼寝をしていると、鼻から蜂が出てきた。そのとき、茂衛門は金を掘り当てる夢を見ており、気になった八右衛門が蜂の見ていたあたりを掘ると金の入った壺が2つ出てきた。その後、茂衛門は5つの壺を掘り当て、共に大金持ちになったという。
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アサヒチョウジャ
1956年 宮城県
浅田某が他所から来て長者となり、家を建てるとき土中から唐戸が出た。夜、手伝い人を全て帰して夫婦だけで蓋を開けようとするが、雷のためやめる。翌日唐戸がなくなっていた。しかし村人の中に黄金花を見たものがあり、長者が隠したと噂され、「朝日さし夕日輝くその下に、漆万杯、黄金億々」と言われた。長者が没落するとき、1人の女中が庭の小池の小魚をとって食べたところ、何年たっても老いず、上方の実家に帰って長寿したという。
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アネサマ,ヒョウタン,キン
1953年
ある爺が鹿小屋を作ってシシボイをした。ある夜、ひどく騒ぐ音がする。爺が合いをとると、返事をする。さらに一層騒ぐので見ると向かいの山の峰に美しい姉様が立って、両脇に美しい瓢箪を抱いていた。姉様は向こうから「おひょうらんこ…」というので、爺が早く来ておぶされというと、姉様と瓢箪が背中におぶさったと思うとすぐ消えて、背に金の塊がのっていた。爺は長者になった。
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ヒカリモノ
1974年 神奈川県
武州稲毛に傘はり長者の屋敷跡がある。この屋敷の先祖は傘を張って生計を立てていたが、ある夏の夜、庭に出て涼んでいると、西から大きな音を出して飛んでくる光りものがあった。この者が竹で払うと、棹の先に少し当たったら、光がちり落ちて、光物はそのまま飛び去ったという。さて翌朝庭を見ると、そこに銭八文落ちていた。そこから思いもよらない幸運に恵まれて、家は栄えて子孫は繁栄したという。しかしその銭を失くすとそれから不幸が重なった。
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ヤロコ
1974年 山形県
昔爺が藁打ちしていると小さな男の子が現れその周りを歩いた。追いかけると山の岩陰の大きな瓶に入った。中には黄金が入っていた。
類似事例

コウシン
1960年 青森県
庚申の晩に宿を頼んだ老人を泊めてやった。老人は庚申で、山へ行くと名の知れぬ動物に会うのでその名を言い当てると金になると告げて消えた。家人が山へ行くと動物に会い、疲れて腰を下ろした石が名を言い当てて金となった。
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オウゴンノニワトリ
1938年 京都府
昔、長者が住んでいたといわれる屋敷跡には黄金の鶏がいて、節分の晩に鳴くと伝えられている。
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コウノイケ
1956年 宮城県
昔、一郎二郎三五郎という者が、沼で草を刈っていると二十歳ばかりの美しい娘が出てきて「わたしは大阪の鴻の池の者で、わけあって3年前にここにきた。向こうの様子が知りたいのであなたが上方詣りに行くついでに向こうにいる妹にこの手紙を持っていってくれまいか」と言ったのでひきうけた。娘はお礼に「毎朝米一粒入れてかき回すと昨日使っただけのお金が出てくる」どんぶりをくれた。一郎二郎三五郎は鴻の池(淋しい山の中の沼で故郷のと似ていた)に着いて、娘に言われたとおりポンポンポンと手を3べん打つと、故郷で会った娘と瓜二つの美しい娘が出てきた。一郎二郎三五郎が手紙を渡すとたいそう喜び、すぐに返事を書き「姉に届けてください」と頼み、馬をくれた。故郷に帰り、また沼にいって娘に妹の手紙を渡すと娘は非常に喜んで「あのどんぶりを大切にしてくださいね」と言うと消えていった。ある日隣の慾深かがが(母)がとっていき、一度に米をどっさり入れたので、どんぶりが割れて、二度と金が出なくなってしまった。
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コエ
1974年 新潟県
貧しい爺と婆が火を炉端で火にあたっていると、危ない、危ないという声が聞こえる。大晦日に二年木を焚いてあたっていると、いつもの声がいっそう大きく聞こえてくる。爺がその声のするほうへいくと川端で金甕が水に落ちそうになっているのをみつけ、持ち帰ると大金持ちになった。
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ユメカイチョウジャ
1968年 愛媛県
三弥という商人が友人と商いに行き、途中で昼寝した。三弥が目を覚ますと、友人の鼻の中に熊蜂が出入りして、下の谷へ飛んでいった。男は下の谷で黄金が出る夢を見ており、三弥はその夢を5両で買って金を掘り、金持ちになった。ある日殿様が来て、天井のガラス張りの中の金魚を見て訪ねたが、三弥が足で指したので、処刑されたという。
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ロウオキナ
1956年 岩手県
五三郎という若衆が一夜を明かしていると、一人の老翁が来たので栗餅を分けてやった。その時鶏が鳴き、翁は黄金が時を知らせていると告げて立ち去った。黄金を探して三年目の大晦日についに黄金の玉を見つけ領主に献上し、莫大な褒美を手にした。
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キツネ
1949年 福島県
一人の男が田圃を耕していると、きれいな女性が来て腹が痛いといって泊り込み、ついに夫婦となった。三人の女の子が出来た。あるとき、油断をして白い尻尾を見られて、悲しんで山に逃げ帰った。夫が小さい子を連れて乳を貰いに山にいき、家に帰るように懇願した。しかし、家には帰れないが、稲と鉏を田圃に置いておけば手伝いをしてあげようといった。そのとおりにすると、苗の植付けは終わっており、秋にはよく実って、男は金持ちになった。
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ムゲンノカネ,ヒル
1935年 新潟県
慶長の頃に但馬生まれの某人が、佐渡の相川に来て金鉱を発見し裕福になったが、すぐに逼迫して大晦日には家に居られず、山に入って鉱穴に寝ていた。一方家では妻が牡丹餅を作ろうとして餅米を搗いている内に、ふと無間の鐘の事を思い出し、すり鉢を鐘に見立てて擂り粉木で撞いたところ、その家運も立ち直り、昼夜に千貫ずつ金塊を掘り出して長者になったという。但し一代限りだったという。無間の鐘を撞いた者の墓には7代の間蛭がいるといい、この男の墓にもいたという。
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レイム
1930年 石川県
ある所に若い夫婦がおり、ある時女房の夢枕に神様が立ちお告げをした。女房は神様のお告げの通り家を出て山芋掘りをする男と一緒になった。飯が食えぬという男に小判を渡したら、男はこんなものなら山にたくさんあると言った。女房はそれを集めて長者になった。
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カユ,シロネズミ,チョウジャ,スミヤキ
1915年 徳島県
昔、山の上に長者が住んでいて、毎月1日と15日に小豆粥を供えていた。小豆粥は翌朝必ず食い尽くしてあった。ある代になってその先例を止めると、家族は次々と死に娘だけが残った。ある夜、白い鼠が現れ、炭焼きの友蔵の妻になるように告げた。友蔵は貧家であったが、井戸場にその価値を知らぬまま黄金が積み上げてあり、2人は夫婦になった。
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アオダイショウ
1937年 愛知県
昔、村人が牛ほどもある大きさの金の鉱石を見つけた。村人は喜び酒宴を張った。ところがにわかに曇り大雨になって鉱石は青淵という淵に沈んでしまった。鉱石は今も青淵に沈んでいる。青淵に青大将が常に住んでいるという。
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オウゴンノトリ
1914年 奈良県
荒坂という所にむかし長者が住んでいた。その家の米のとぎ汁が2つの池になった。その2つの池の間にある石の橋の下に黄金の鶏が埋めてあり、元日の朝に鳴くという。
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