キツネ 1938年 青森県 人間に化けた狐が物持の娘を嫁にもらおうとするが、正体が露見して皆殺しにされた。逃げた狐が仇討ちのために屋根の上で橇乗りしようとするが、杵に油を塗って焼いたもので尻を疲れて殺された。
類似事例 |
|
キツネ,ワカイアネコ 1938年 青森県 人をだます狐が、人間にだまされて皆殺しにされた。やせ狐が逃げ帰って古狐の言うことを聞かずに仇討ちに出たが、三年味噌をつけて焼いた杵で返り討ちにされた。
類似事例 |
|
キツネ 1938年 青森県 狐が人間に仕返しするために出かけるが、三年味噌を付けた杵で撃退される。
類似事例 |
|
キツネ 1998年 福島県 爺さまが狐を馬鹿にして火を焚いていぶした。そうしたら、その後、婆さまが帰ってこないことがあった。心配していたら、ボロボロになって帰ってきた。氏神様の石の上に泊まってきたという。狐が仕返しをしたのである。
類似事例 |
|
キツネ 1974年 栃木県 炭焼きをしていた人が狐を殺して料理しようとしたら、その人の妻が狐につかれた。鉄砲で威したりして、狐を落とした。
類似事例 |
|
キツネ,カジ 1939年 青森県 畑にいたずらする狐を松葉でいぶして殺した。間もなく百姓の家は火事で丸焼けになった。
類似事例 |
|
キツネ 1971年 茨城県 ある人が狐に化かされないと言って、狐の後をついて行ったら、狐が芋の葉を被って侍に化けて、馬糞を饅頭にしてきれいな家に入って行った。覗いて見るとその家の主人が饅頭を食べそうにしていたので、「それは馬糞だぞ」と叫んだ。肩を叩かれて正気に返ると、お茶の株の中に頭を突っ込んで叫んでいた。結局、狐に化かされていた。
類似事例 |
|
キツネ 1938年 青森県 化け方を教えてあると人にだまされ、狐が叩き殺される。逃げた子狐が古狐から屋根の上で橇乗りすると人間が死ぬと教えられて実行するが、三年味噌をつけた金火箸で返り討ちにされる。
類似事例 |
|
キツネ 1953年 新潟県 狐が人間に化けて、バロウバロウと鳴いているのを、背負ってきてあぶったら尻尾を出したので焼き殺した。
類似事例 |
|
キツネ 1938年 青森県 人間に化けて娘を嫁にもらおうとした狐がいたが、正体が露見して皆殺しにされた。逃げた狐が茸に化けて仇を討とうとするが、煮干を入れて煮られて殺された。
類似事例 |
|
キツネ 1938年 長野県 狐に化かされた話を聞いた男が狐を取りにその山へ行った。きれいな女の人が来て、その頭に雉がとまったので狐だと思い、その女の家へ行ってみるとその父が怒って男を煮立った湯の中へ入れた。男は熱いと叫んで駆け回ったが、それは農家の豆畑を駆け回っていたのだった。
類似事例 |
|
ツキモノ,キツネ 1960年 島根県 昔、菱の漁山に住む狐が、海士から焼火へと向かう嫁入り行列からご馳走をとろうとしたができなかった。腹の減った子狐が責めるので、何とかという家に入り込んで人に憑いた。そこで攻め立てられて上記のことを白状したのだという。
類似事例 |
|
キツネ 1982年 宮城県 田植えの済んだ田圃に悪戯をした狐が捕まり、殺すか殺すまいか議論になったが、助けることにした。田植えのしなおしを準備していた夜、狐が大勢来て夜の内に田植えが終わっていた。その後も狐がその田を世話してくれて、その年は豊作になった。それからその家では明神様として狐を祀り、田植えの日にはご馳走をあげている。
類似事例 |
|
キツネ 1937年 岐阜県 狐は人となって「セク」ような音をだす。ある時馬方が馬を引いていると狐が娘となって馬に乗せてくれといった。馬方は娘を縄で結びつけて家に帰り、囲炉裏のアマに結び付けて火を焚くと狐となった。狐は「いぶりやきの、こせりやきの、すこのほん」とないて、将来郡上郡には住まないので助けてくれと頼んだ。馬方は放してり、狐は越前の某野に行ったが、狐を苦しめた家には病人が出たという。
類似事例 |
|
キツネ 1989年 長野県 ある人が飯田の方へ行ったとき、昼寝していた狐に石を投げたら当たった。狐は痛そうな泣き声を上げて山の方へ逃げた。帰路、狐の寝ていたところに来るとにわかに薄暗くなり、日が暮れた。困ったと思っていると、向こうから弔い行列が来る。怖くなって道端の木に登ると、木の回りを回って、根元に棺を置いて火を焚いて帰っていった。棺が焼け落ちると中から死人が出てきて、木を上ってきた。その人がてっぺんまで上ると枝が折れて落ちた。悲鳴を上げると、辺りは元通り明るく、その人は土手の下に落ちていた。
類似事例 |
|
キツネ 1998年 福島県 狐が馬鹿にするので、爺さまが殺そうとして火を焚いていた。そうしたら狐は娘に化けて婆さまの所に来た。そして娘に化けた狐は婆さまを家から連れ出して行ってしまった。
類似事例 |
|
キツネ,シラハタダイミョウジン 1973年 岩手県 昔、狐が度々人を化かしたので、ある武士に相談したら、鉄砲をぶっかけるように言われた。狐は武士を恨んで仇をしようとした。武士が夜道で材木に腰掛けて煙草をすっていたら、いつの間にか土手に腰掛けていた。狐の仕業だと思い、気を落ち着けて「よせよせ、他に芸はないのか」と言ったら、狐が赤旗と白旗を掲げて見せた。このように性があるならと、狐は白旗大明神として祀られる様になり、化かされる人はいなくなった。
類似事例 |
|
キツネ 1960年 三重県 爺さんが薪を馬の背に乗せて運んでいたら、狐が馬の背に飛び乗って悪戯をした。爺さんは狐を縄で縛り、家に帰ると、狐の姿がない。狐は家の中に入っていた。狐は仏様に化けて仏壇に隠れたので、爺さんはご飯で狐を誘い出し、狐が食べようとしたところを手斧で叩いた。
類似事例 |
|
キツネ 1938年 青森県 爺に化けた狐を婆が機転を利かせて捕らえ、村人皆で殺してしまった。
類似事例 |
|
キツネ 1938年 福井県 前からきた娘に牡丹餅をもらって食べると、それは馬糞であった。翌日、やって来た母親を馬に乗せて縛り付けると、正体を現したのは狐であった。吊るされた狐が命乞いをするので、尻に焼印を押して放した。以来、狐が出なくなった。
類似事例 |
|