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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ガマ
1940年 朝鮮
隣の娘を嫁に欲しいという蝦蟇がいて、母親が頼みに行くと娘の父は母親を殴って追い返した。蝦蟇は母親に薬を作って飲ませ、回復した母に再度結婚をせがむ。娘の父は激怒するが、娘は結婚を承諾した。蝦蟇は夜には人の姿になり、朝には元に戻ったという。

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ヘビ,カニ
1923年 京都府
ある娘が殺されそうな蟹を助けた。娘の父は、蛙を呑もうとしている蛇を助けようとして、蛙を助けたら娘を嫁にやる、と蛇に口走った。その夜蛇が青年に化けて娘を訪れたが、父親は娘を厳重に閉じ込めて蛇から守ろうとした。蛇は違約を起こって押し入ろうとしたところ、無数の蟹が蛇を倒して娘を救った。
類似事例

エンコ
1965年 高知県
ある男が隣村の女に通い、女の親がそれを許さずに、家に閉じ込めた。娘はひそかに男に通って一緒になったが、男が漁に出ている間にエンコが男に化けて女と契り、女はエンコの子を産んだ。エンコの子はタライをかぶせて殺してしまった。
類似事例

ヘビ
1941年 秋田県
蛇との約束に従い、蛇を娘の婿にすることを承知すると、蛇は男になってやってきた。その後、旦那の病気を治すために男は鷲の卵をとりに行くが、戦いに敗れ、蛇の姿に戻って木から叩き落された。
類似事例

フクダロ
1931年 岩手県
杉合森の傍にあった寺の門徒に、16歳になる美しい娘がいた。段々と顔色が悪くなっていくのを心配した両親は通ってくる者がいるのを知り、どこのものか確かめようと裳に糸をつけた針を刺しておいた。つけていくと、蝦蟇が腹に針を刺されて死んでいた。娘に通ってきていたのは蝦蟇が化けたものであった。
類似事例

ムジナ
1996年 石川県 
話者の知人が若い頃、仲人を頼まれてお嫁さんを迎えに行ったとき、藪からむじなが出てきて頭に葉っぱを乗せて、きれいな娘に化けた。知人は知らぬふりをして近づいて唐傘で殴ったら、娘はでっかいむじなに戻って死んだ。知人はむじなを担いで持って帰ってきた。
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クワズニョウボウ,クモ
1977年 神奈川県
ご飯を食べない女房を欲しがっていた男のところに、蜘蛛が娘となって嫁にきた。夫はその蜘蛛に連れて行かれそうになったが、近所の人々に加勢を頼んで助かった。
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ホトケ
1941年 不明
心中しようとした家族の息子を、通りかかった人が不憫に思い連れて帰って自分の娘と添わせるために育てた。するとその息子は他に女をこしらえてしまったので、娘は家を出た。母は娘を探し出し、どうか家に戻ってくれと頼んだ。そこへ娘の言い交わした男も一緒になってくれといいに来た。娘はどっちに行けばいいかわからず、橋から身を投げた。娘の体は二、三間流れたあと仏になって緋の衣を着た姿になり、わきへ上がっていった。
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キツネ
1979年 岐阜県
近所の嫁がすねて出て行き、仲人が迎えに行ったら、狐がその嫁に化けて先頭を歩いて帰ってきた。
類似事例

オニ
1943年 鹿児島県
昔々、娘を3人持った寡婦がいた。大水で帰れなくなった母親を鬼が助けるかわりに、娘をくれと言ってきた。末娘が嫁に行くことになったが、鬼は急流に流されて娘は助かった。その後、娘はアジガナシの妻となって華やかな生活を送ったが、嫉妬した姉に殺され、鰻になった後、夫に食べられてしまった。
類似事例

ムジナ
1933年 岩手県
ある娘が通りがかりの男に勧められて結婚式をした。すべて立派なので両親は安心して帰った。実は貉に化かされていて、朝になると娘は貉に寄りかかって寝ていたことに気づいた。
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サカナ,リュウグウ,ネインヤ
1934年 鹿児島県
亀の子を助けた男が、親亀に礼をされ、ネインヤ(龍宮)へ連れて行ってもらう。そして龍宮の神様の娘を嫁に貰った。しかし、妻が魚の化身であると知ってしまい、妻に去られ、おまけに貧乏になってしまった。
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ツルノオンガエシ
1941年 愛媛県
昔、ある貧しい人が僅かのお金をもって米を買いに行く途中、鶴が子供にいじめられているところを見て、金と引き換えにその鶴を助けた。そして夜、その人の所に美人がやって来て嫁にしてくれるように頼んだ。翌日からその娘が織物をして、夫は出来た羽衣を高く売れたが、帰ってくると嫁は自分が先日の鶴だと教えてから飛び去ったという。
類似事例

キツネ
1982年 宮城県
馬喰が狐が化けた美しい娘に誘われて田の中の家に入り、娘に抱きついた。娘は狐に変わって引っ掻いた。
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ヘビ
1941年 愛媛県
雄池の雄蛇が、隣りの村の庄屋の息子に化け、夜毎ある家の娘を訪れていた。それを不思議に思った娘の母はある夜、娘の着物の袖に針を立てたが、翌朝、雄池まで血の跡があった。
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ヘビムコイリ
2001年 長崎県
日照り続きで困っていたとき、田に水を入れてくれる者がいたら娘を嫁にやると独り言を言ったのを、以前百姓にたすけられた蟹が聞いていた。娘を箱の中に入れて池に持っていったところ、蛇がこれを締め上げていたので、蟹は蛇を鋏でブツブツ切って殺し、百姓に恩を返した。
類似事例

フルダ,ウバカワ
1933年 岩手県
助けてやった蝦蟇からお礼に貰った姥皮は、それを着ている間は汚い老婆に見えるが、それを脱ぐと普通の娘に戻るという。
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カエル,ヘビ,ロウバ
1941年 秋田県
百姓が蛇に食われかけた蛙を「娘を嫁にやるから」といって助けた。蛇は人間の男に化けて待っていたが、娘が千本の針でこれを殺した。その後、娘は山道で迷い、山小屋に住む老婆に助けられた。最後に娘は、長者の息子に一目ぼれされて、嫁となった。老婆の正体は百姓が助けた蛙だった。
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キツネノヨメトリ
2001年 青森県
酉九兵衛が一人娘のお松を誰かに嫁にやりたいと言っていたところ、狐が嫁に欲しいといってきた。翌日の夜に、狐が人間に化けてやって来てお松を連れて行ったが、朝になって道路端に寝ていたお松を村の人が連れて帰ってきた。化かされていたと知った酉九兵衛が村人に教えてもらった呪文を唱えると、それから狐は来なくなった。
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キツネ
1979年 鳥取県
罠にかかった狐を百姓が助ける。狐は恩返しにときれいな女の人に化けて百姓の嫁になり、豊作をもたらす。百姓は村一番の長者になった。すると嫁はこれで恩返しができた、と狐の姿に戻って山に帰ってしまった。
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シノダノキツネ
1966年 山形県
昔あるところに一人暮らしの男がいた。嫁を欲しいと思ってはいたがあきらめていた。信太の狐と呼ばれていた大狐がその心中を察して、男の元を女に化けて訪れ嫁となった。子供も産まれたが、ある日狐の姿で子供を抱いて寝ているところを見られた。子供に情のある狐は事情を話し、昼間は子供に乳を飲ませに来ると約束して、信太の森に帰っていった。
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