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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

アリドオシノカミ
1940年 大阪府
昔、ある中将が唐の皇帝から七曲の玉に糸を通せという難問を課された。中将はそれを見事に解いてみせ、後に蟻通神として祀られた。

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アオダイショウ,タタリ
1927年 新潟県
某が、7尺途りの青大将を仕留めてから、蛇のたたりにあい、半年ばかりフラフラした。祠を建てて祀ったところ平癒し、その祠は流行神になった。
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カニ,ヘビ
1990年 石川県
輪島の大百姓が旱魃のとき、干上がった堤を見て「この堤に水を張ってくれる者がいたら婿にしてやるのに」といっていると、晩に大雨が降って堤が水で一杯になった。その後、自分が水を張ったという侍が婿にしてくれといってきた。その家の女中が話を聞いていて、いつも残り飯をやっていた蟹に恩返しをしてくれというと、夢に蟹がでてきて、対策を教えてくれた。侍の正体は蛇で、家に入ってきたところを、蟹たちに七つに切られた。その蛇の骨が七つ島になったという。
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アネコ
1966年 山形県
天竺の大王菩薩の娘てるての姫が笛吹きの名人に惚れて嫁いだ。男は殿様から次々と難題をふりかけられ、できねば妻を貰うと脅されたが、姫は造作も無く解決し、終には逆に蜂で殿様を懲らしめ、二人は睦まじく暮らしたという。
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ウオウノビョウ,(ツツミヲマモルマツリ)
1976年 静岡県
伊豆の水を駿河へ送る千貫樋の堤は、年々損ずる事があった。そこで、田中丘隅がこの堤を修復し、堤の上に水を治める聖人である禹王の廟を建て、年に2度祭をさせた。祭では、近郷近在の老若男女に小石を取らせ、堤の上で踊らせた。すると、堤は大きく堅固になり、崩れることがなくなったという。
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ナエジルシ
1965年 岩手県
豊受大神が狐に唐の国から稲の種を盗ませた。しかし、その狐が盗みを見つかり追われると、狐は盗んだ稲の種を萓の中に隠して難を逃れた。このことからしるしを立てるようになったという。
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タヌキ
1934年 香川県
寺の禿さんが日本軍が苦戦しているところに小豆を持っていって、一粒を一兵と見立てて協力した。手柄を残すための古巻物には、禿さんの姿が描かれている。この人にも勝る忠誠が神に祀られた由縁である。
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タヌキ
1986年 愛媛県
昔六角堂の大榎に狸が住んでいた。ある日住職が見ると狸が木の枝でドクロを天地四方にふっていた。すると侍が西から東、北から南と行ったり戻ったり、狸にたぶらかされていた。狸が枝の上に忘れていったドクロを住職が取り上げると、神通力を失った。
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キツネ,シラハタダイミョウジン
1973年 岩手県
昔、狐が度々人を化かしたので、ある武士に相談したら、鉄砲をぶっかけるように言われた。狐は武士を恨んで仇をしようとした。武士が夜道で材木に腰掛けて煙草をすっていたら、いつの間にか土手に腰掛けていた。狐の仕業だと思い、気を落ち着けて「よせよせ、他に芸はないのか」と言ったら、狐が赤旗と白旗を掲げて見せた。このように性があるならと、狐は白旗大明神として祀られる様になり、化かされる人はいなくなった。
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サンノウノミカミ,シンタク
1973年 滋賀県
ある時の天皇が、唐崎の浜に行幸したときに、沖から2艘の漁船が棹を差してきた。天皇はそれを近づけて尋ねると、2人の翁がいた。翁は神変奇特を現して歌を詠んだ。そのときには船はどこにも見えなくなった。これは神託で、山王の御神であったという。
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アベノナカマロ,クモ
1941年 神奈川県
中国の朝廷から無理難題を突きつけられた日本の勅使であったが、阿倍仲麻呂の霊が蜘蛛に化けていちいち答えを教えてくれたので、所望のものを日本へ持ち帰ることができた。
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ウワバミ
2001年
唐の僖宗の時代,福清黄檗山の巨蟒が祟りをした。蟒は劉孫礼の妹三娘を誘惑し,11人の子を設けた。怒った孫礼が8人殺したが,残る3人の子は神となって祀られた。
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クラマソウジョウ,クモ
1974年
ある夜、徳川将軍が見た夢に鞍馬僧正という名の山僧が現れ、自分の像を狩野元信に描かせ、それを寺中に安置してくれと頼む。将軍はそれを元信に言うと、元信も同じ夢を見ていたという。しかし元信はその姿を描く事ができずにいたところ、クモが糸を引いて紙の上を歩くのを見ると、それが夢の中の人だったので描く事ができたという。
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キツネ
1952年 山梨県
昔はクダ狐がいたそうだ。六斎が祈祷して蓬の毒矢で射ることが度々あった。おたんという老婆に狐が憑いたので氏神様に注連縄を張り、そこにおたんを連れ込んで六斎が祈祷し、シキミの法といって蓬の毒矢を四方固めに射て狐を落とした。
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リュウオウノムスメ,ゴズテンノウ,ゴオウ
2001年
南海の竜王の娘の噂を聞いた牛頭天王は、妻問いに出発する。その途中に巨端将来に宿を請うが拒絶され、蘇民将来に歓迎される。天皇は礼として牛玉を与える。蘇民将来は天王を竜宮まで送る。天王は竜女と結婚して8人の王子をもうける。天皇が妻子を伴って故郷へ帰ることを知った蘇民将来はもてなすために牛玉によって家財を出す。天王は巨端将来の家には疫神を派遣して撲滅し、蘇民将来へは疫病の難からの加護を約束する。天王夫妻と八人の王子は年間各季の行疫神、守護神となる。
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テングサマ,スイテングウ
1975年 新潟県
魔よけのために和尚を呼んだがその力ではどうしようもなかった。狐や狸のせいではないと分かった和尚は、神様を祀ってもらえと言った。
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タヌキ
1971年 鳥取県
悪さをする狸がつかまり殺されそうになったのをお爺さんが救う。その恩返しとして、狸は金の茶釜に化け、お爺さんはそれを売って大金持ちになる。
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ビンボウガミ
1934年
昔、貧乏なお爺とお婆がいて、大晦日の夜にも米なく、仕様がないので炭を半俵もくべて、火をドカドカ焚いていた。そこへ急に烏帽子をかぶった男がきた。男は貧乏神であったが、火にあたらせてもてなしたところ、大きな金の玉をもらった。
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ヒダルガミ
1931年 奈良県
元文元年初演の「敵討襤褸錦」で有名な大安寺堤で、千吉という丁稚の男が意識不明になった。ヒダル神につかれて失神し、しゃべることもできない状態だったのだが、大八車で家に運ばれ、饅頭を食べさせると事情を話せるようになったといわれている。
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ヤマノカミ
1979年 福井県
昔、中西佐平の家の主が漁に出ると、度々石が網にかかった。その度に捨てていたが、ある夜、夢のお告げで「私は石は石でもただの石ではなく、山の神である。大水が出たときに流されてしまった。陸へ上がりたいので次にかかったら上げて山に祀ってくれ」と頼まれた。次に海に出ると案の定石がかかったので、山に祀った。
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チマキ,スイジン,カウリヤウ
1983年
昔、高辛氏の悪子が、5月5日に船に乗って海を渡っていた時、にわかに難風が吹いて波に沈んでしまい、水神となって人を悩ませるようになった。そこである人が、5色の糸で粽をして海中に投げ入れた所、水神は5色の蛟龍となり、その後は人を悩まさず、漕ぎゆく舟も災難に遭わなくなったという。
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