国際日本文化研究センター トップページ
怪異・妖怪伝承データベース
データベース検索ページ 更新情報 お知らせ 怪異・妖怪とは データベース検索 異界の杜 製作者
データベース検索ページ

検索対象事例

リュウオウノムスメ,ゴズテンノウ,ゴオウ
2001年
南海の竜王の娘の噂を聞いた牛頭天王は、妻問いに出発する。その途中に巨端将来に宿を請うが拒絶され、蘇民将来に歓迎される。天皇は礼として牛玉を与える。蘇民将来は天王を竜宮まで送る。天王は竜女と結婚して8人の王子をもうける。天皇が妻子を伴って故郷へ帰ることを知った蘇民将来はもてなすために牛玉によって家財を出す。天王は巨端将来の家には疫神を派遣して撲滅し、蘇民将来へは疫病の難からの加護を約束する。天王夫妻と八人の王子は年間各季の行疫神、守護神となる。

類似事例(機械学習検索)

ソミンショウライ,タケアキラノカミ
1935年 広島県
武塔神(たけあらきのかみ)が一夜の宿を乞うた時、巨旦将来は裕福だったが拒み、蘇民将来は貧乏であったが快く宿を貸し、栗飯などで饗した。八年後に神は帰ってきて、蘇民とその子孫に茅の輪を腰につけるよう言う。その夜から疫病がはやり、蘇民と妻と子供以外は死んでしまった。そのときに神は、吾は速須佐能雄神で、後世に疫病が流行れば蘇民将来の子孫といい茅の輪を腰につければ災いを免れるといった。
類似事例

テンノウサマ,エキビョウ,コタン,ソミンショウライ
1936年 岩手県
昔、天王様が南海に乙姫を探しに行ったとき、巨旦長者のところに宿を求めたが断られた。蘇民将来の家では1升しかない米を食べさせた。天王様は長者の家に疫病を投げ込んだので、米を食べさせた家から嫁に行っていた女を除いて全員が死んでしまった。六月十五日に米を搗いて練って食べるのはこれによる。
類似事例

ソミンショウライ
1978年 広島県
武塔神が立ち寄った時、蘇民将来は快くもてなしたのでその子孫だけ滅びずに済んだ。武塔神は、以後疫気があるときは蘇民将来の子孫と名乗り、茅の輪を腰につければ免れると伝えた。
類似事例

スサノオノミコト,ヤナギノキ
1935年 宮城県
素戔嗚命が備後の国鞆の浦に赴いたとき、泊る宿がなかった。この地には巨旦将来と、蘇民将来という二人の兄弟がいた。兄の巨旦は裕福だったが命の求めには応じなかった。弟の蘇民は貧しかったが命を親切に迎え、歓待を尽くした。翌朝命は去るにあたり、柳の木の削ったものを蘇民に与え、近く疫病が流行するのでその時はこれを持って逃れよと教えた。後日疫病が流行し、生き残ったのは蘇民の家族だけだったという。
類似事例

エンダラオウジ,アワシャリ,ゴズテンノウ
2001年 滋賀県
中国創世神話の神で、牛頭天王と習合する盤古の子、もしくは天竺毘舎利国の縁太良王子は手指を7つに切って日本の方向へ投げた。それが近江の国志賀浦に漂着し、粟舎利という人になった。貪欲な巨端将来が牛頭天王から罪を被ったときにはそこに奉公していた粟舎利の子の蘇民将来だけが免れた。志賀浦に住んだ粟舎利と蘇民将来の親子が、河原の先祖となった。
類似事例

ビンボウガミ,ケンゾク,フクノカミ
2001年 京都府
小籐太の家に住む貧乏神はこれを聞いて眷族を集める。梅津、嵯峨野、松尾辺りから約500人が集結する。いずれもあさましい姿だった。そのうち福の神がやってくる。福の神は貧乏神の数の多さに恐れて一旦虚空にもどる。福の神は稲荷六明神、鞍馬の毘沙門、竹生島の財弁天、西宮のえびすとそれぞれの眷属を連れて戻り、貧乏神を追放する。神々は家に入って以後守り神となることを誓う。小籐太に稲荷は黄金千両、毘沙門からは十万貫、財弁天からは絹百疋、えびす三郎からは酒の泉が贈られる。小籐太は大福長者となる。
類似事例

ヤクジン
1976年 東京都
天保8年2月下旬、次女の乳母が日暮れに急に寒気立ち、夜着を被って打ち伏せていたところ、翌朝になり、昨夜より風呂敷包みを背負った男が側にいると言った。これは疫神かと、種々の札を枕元に掛けたところ、男は立ち去ったといって全快した。ところが上野の祭礼に主人とせがれとで行ったところ、急に歯が痛くなり、家に帰ると治った。すると乳母が再び寒気を訴えた。そこで刀を抜き乳母を峰打ちにしたところ、男がすぐに立ち去るので、障子を開けて欲しいと言った。障子をあけると乳母はそこで倒れたが、そのまま起き上がり正気となった。早く塩をまいて箒で掃き清めよ、と言った。
類似事例

ゴズテンノウ
1983年
昔、永正年中に疫病が流行り、人々が数え切れないほど死んだ。そこで、大内義興と卜部兼忠が、祭神として牛頭天王を勧請した。
類似事例

フドウミョウオウ,テンジン,ハゴロモ
1967年 福島県
三浦左近国清という人が太田村別所に住んでいた。世継ぎが無いことを憂い、馬場村の滝不動に美しい妻が得られるようにと祈願した。すると夢に不動明王が現れ、現世には配すべき女がいないので、五台山の奥の池で天人が水浴びをしてるゆえ、その羽衣を取れと言った。国清はその通り山に登り天人の羽衣を取って家に帰った。やがて天人は気付き、国清の家に行き羽衣を返して欲しいと願ったが返されず、ついには夫婦になった。二男一女をもうけたが、やがて子供たちが大きくなったから別れても立派に育つと言い残し、天女は羽衣を着て天に昇った。国清は悲しんだが、娘はそれにもまして悲しみ、ついには池に身投げして死んだ。中太田に姫塚と呼ぶ塚があるが、この姫を祀ったものといわれる。
類似事例

ミヤジマサマ,ダイジャ
1930年 広島県
清盛は安芸の国の殿様だったころ、宮島の神体であった女性に妻になれと言った。女神である宮島様は清盛に、一日の間に千畳の畳が敷ける家を作ることができれば妻になっても良いといった。天子様の落胤で神通力を持っている清盛は難なくそれを成し遂げ、宮島様は清盛の妻になることになったが、その姿が大蛇になっていたため、清盛は舟で逃げた。大蛇は追ってきたが、潮が逆流したために逃れることができた。その後清盛は、日をあおぎ返した罪のため、日の病という熱病にかかり、黒焦げになって死んだ。
類似事例

(カイビャクシンワ)
2001年 沖縄県
天帝が天の岩戸の先端を折って下界に投げ入れさせると,島ができた。恋角は天帝に賜った伴侶恋玉と共にこの島に下って守護神となり,宗達神と嘉玉神を生んだ。この2神が10余歳になったころ,土から化生したという遊楽の男女の神(木荘神と草荘神)が来てそれぞれ嘉玉神,宗達神と夫婦となった。漲水御嶽は恋角と恋玉が天下った霊地である。
類似事例

ウマノアンジ,ウマニャーズ,スジ
1978年 沖縄県
昔、砂川に住むサアネという少年がミナクサという海岸で竜宮から使わされてきたというウマノアンジ(ウマニャーズともいう)という美女と出会った。ウマノアンジは最初に出会った男の妻になるようにと竜王から命じられており、サアネに妻にしてくれと頼んだ。サアネは最初は逃げ回ったが、説き伏せられ夫婦となった。ウマノアンジはいくら取り出しても米が減らない布袋を持っており、それによってサアネは長者となり子どもも何人か生れた。あるとき、サアネは布袋の中を見てはならぬと言われていたが、留守の間に調べて中身が空であることを知った。それを知ったウマノアンジはスジという大魚となり、ミナシゴの浜から海に飛び込み竜宮へと帰って行った。ウマノアンジは竜宮へと帰る際に、津波除けの呪文を砂川の人々に教えた。人びとはその教えのとおりに旧3月初酉の日にナーパイという神事を行っている。
類似事例

オオキナヘビ,リュウ
1977年 沖縄県
昔、清明が神様から暦を学ぶため天に向かった。旅の途中、大蛇や天の下の家の主人から神様に言伝を頼まれ、その代わりに助けを受けて、天へとたどり着いた。天で暦を学び、帰りに大蛇達との約束を果たした。家へと戻ると友であるトゥブンクに妻を取られており、暦の本も書き写された。いざ暦の勝負をしようとしたとき、天から神が降りてきて、トゥブンクの悪事を暴き、清明にトゥブンクと妻を殺させた。清明は暦を伝え、天の下の家の娘と結婚し、幸せに暮らした。
類似事例

ロクブ,ヤマノカミ,ハクバニノッタカミ
1950年 山梨県
六部が山の神の処で寝ていると、白馬に乗った神がやってくる夢を見た。白馬に乗った神は山の神に、楽ジンと乞食に子供が産まれたので、それぞれ竹やりと米一石五斗を与えたと言った。朝起きてみるとその通りになっていた。成長した乞食の娘は楽ジンの子と一緒になり3年楽に暮らしたが、娘は乞食の子であるとして離縁され、奉公に出、その後別の楽ジンのもとへ嫁に行った。しかし元夫の楽ジンはその後落ちぶれた。
類似事例

カイジン,ドクヘビ,ダイジャ
1929年 東京都
神代の昔、三宅島中根の漁夫が不漁の為に大漁と引きかえに、海神に向かって娘を差し出す約束をした。だがすぐに後悔し、かわりに妾を差し出したが、毒蛇(大蛇)は許さずどこまでも人々を巻き込み荒れ狂って娘を追い続けた。娘は神々の加護により神通力を得、白い鷹、白い鳩、虫になり逃げ回りながら守られた。神々は大蛇を退治して切り裂き、島に撒いたので、三宅島には今も蛇が多い。
類似事例

モチヅキノコマ
1987年 長野県
豪族望月氏に生駒姫が生まれた日,牧に月毛の馬が生まれた。生駒姫が13歳の時天皇に召されることになり,それを聞いた月毛の駒はものを食べなくなり,衰弱してしまった。修験者を呼んで占ったところ駒が娘に恋をしていることが判明し,娘も都に上るより月毛と一緒に暮らしたいと言い出した。そこで望月の殿は月毛に難題を出し,鐘四つから九つまでの間に御牧七郷を三回まわれれば娘をやると約束した。到底不可能と思われたが,月毛が成し遂げようとしたので偽の九つを打たせたところ,月毛は絶望して崖に身を投げてしまった。その後生駒姫は尼となる。崖の中腹の洞窟に,今も馬頭観音が祀ってある。
類似事例

カニ,ヘビ
1990年 石川県
輪島の大百姓が旱魃のとき、干上がった堤を見て「この堤に水を張ってくれる者がいたら婿にしてやるのに」といっていると、晩に大雨が降って堤が水で一杯になった。その後、自分が水を張ったという侍が婿にしてくれといってきた。その家の女中が話を聞いていて、いつも残り飯をやっていた蟹に恩返しをしてくれというと、夢に蟹がでてきて、対策を教えてくれた。侍の正体は蛇で、家に入ってきたところを、蟹たちに七つに切られた。その蛇の骨が七つ島になったという。
類似事例

アモレヲナグ,テンニョ
1928年 鹿児島県
ミケランという若者が、沼の水浴びする天女(アモレオナグ)の飛衣を拾った。ミケランは飛衣を返さず、天女を妻にして、3人の子ができた。天女は後に飛衣を見つけて天に帰るが、ミケランは天女に教えのとおりにして天上に追いかけて行った。ミケランは天女の父神から3つの試練を受け、天女の助力で解決するが、父神の策に落ち、天女と天の川で隔てられてしまった。ミケランは牽牛星、天女は織女星となった。
類似事例

ハチメンダイオウ,オニ,ヤマドリ
1990年 長野県
将軍の命令により、弥助も山鳥の尾を探した。褒美をもらって嫁に着物でも買うつもりだったが、見つからなかった。嫁は話を聞いて探しに出かけ、翌日山鳥の尾を持ってきた。嫁は山鳥であり、魂のこもった尾を弥助に差し出して消えた。弥助はそれで矢を作り、将軍に捧げ、それで八面大王は退治された。弥助の家には褒美の品々が運び込まれたが、弥助とその母親は呆然とするばかりだった。
類似事例

ダイジャ
1964年 福島県
田原藤太秀郷は平将門の愛妾桔梗の前と恋仲になり、影武者の見分け方を聞き出して将門を滅ぼした。桔梗の前は秀郷を恨み、生国伊達郡藤田村を訪ねたが、秀郷の行方はわからず、蛇身になって菅沼の主となった。人身御供をよこさないと村を泥海に変えるというので、村人は金を集めて娘を買いに行く。下総の周防という浪人が主君の年忌供養のために娘を売った。周防の耳にも人身御供の話が聞こえ、大蛇退治に出かけ、白鳥明神の神通のかぶら矢で大蛇を退治した。この噂を湯野村の阿部道学親子が聞き、武名を上げようと襲ってきたので返り討ちにした。周防は茂庭の領主となり、大蛇と阿部親子の首を祀ったのが三社権現。
類似事例

国際日本文化研究センター データベースの案内