国際日本文化研究センター トップページ
怪異・妖怪伝承データベース
データベース検索ページ 更新情報 お知らせ 怪異・妖怪とは データベース検索 異界の杜 製作者
データベース検索ページ

検索対象事例

タヌキ
1986年 愛媛県
昔六角堂の大榎に狸が住んでいた。ある日住職が見ると狸が木の枝でドクロを天地四方にふっていた。すると侍が西から東、北から南と行ったり戻ったり、狸にたぶらかされていた。狸が枝の上に忘れていったドクロを住職が取り上げると、神通力を失った。

類似事例(機械学習検索)

フルダヌキ
1982年 滋賀県
お医者さんの屋敷の裏の竹薮に住みついた狸が、観音様にお参りに行く人にいたずらをするので困る。ある晩、病人のおばあさんに膏薬を貼ってやると、それは観音様の堂の裏に張ってあった。いたずらは続いたが、竹薮は残したので、家は栄えた。
類似事例

タヌキ
1981年 滋賀県
昔法蔵禅寺に六部がやってきた。六部は住職に泊めてくれと頼んだ。住職はやめた方がよいといったが、六部はどんな辛抱でもするといって泊った。その晩六部が寝ていると、丑の刻にわけのわからない化物が天井一杯くらいある目玉をむいて六部を睨みつけた。六部が「狸だろう、こっちへ来て勝負しろ」というと狸も諦めて出てきて、どんな勝負をするのかと聞いてきた。六部は「オノレワ、テンクラテンジャを交代で言い合いをする」といい、言い合いをしたが、じきに狸が言えなくなってしまい、裏山に逃げてしまった。
類似事例

タヌキ
1979年 徳島県
狸が芋畑で荒らしたので、捕まえて木に縛り付け、叩き殺した人がいた。するとその嫁に狸が憑いて、気が触れ、縛られていた木に日参するようになった。次の代の人にも、その次の代の男の子にも祟り、棟の上を走り回ったりした。坊さんに拝んでもらったが利き目がなく、結局土地を離れた。
類似事例

フルダヌキ
1933年 愛知県
年を経て神通力を得た古狸が、樵の住む小屋へ遊びに来た。樵の胸の内を見透かすので、樵が忌々しく思っていると、焚き火にくべてあった木の節が爆ぜて狸の股を直撃した。驚いた狸は逃げ帰り、再び姿を見せる事はなかった。
類似事例

カイイヤシキ、オオニュウドウ、ヤシキカミ
1956年 宮城県
昔,新坂通台町五番丁南側東角の屋敷を拝領した侍が一人住まいをしていた。ある夜座敷に寝そべっていたところ庭先近くで呼ぶ声が聞こえる。障子の隙間から覗くと軒よりも高いような大入道が立っており,ここは昔から自分の屋敷だから早く立ち退けとわめく。主人が「ここは殿から拝領した我が屋敷じゃ。お前こそ立ち去れ。」と言い返すと,「ここはわしを粗末にしたので住み着いた者はいない。祭の日に神酒や供物をして厚く祀ってくれれば守護してやろう」といって消えてしまった。翌朝調べると屋敷の一隅に梅の老木があり,その下に小祠があった。それが前夜の大入道が屋敷神として棲んでいた祠だったのだろう。当時今泉孫八郎の屋敷であった。
類似事例

タヌキ
1979年 徳島県
芥附から田中に至る橋のたもとに元々は杉の木が3本あり、地蔵さんがある。そこにいる狸はよく人に憑いた。ある人が腹痛を起こし、狸が憑いたせいだということになった。村人に来てもらって中心にその人を置き、百万遍の数珠くりをして和尚が念仏を唱えた。その人は数珠の下をくぐって自分の家に逃げ、あまり暴れるので背中をついて転ばせると狸が落ちたという。
類似事例

オハグロババ,タヌキ
1920年 京都府
大徳寺のおはぐろ婆という狸は、門前の松林でおはぐろの道具を前におき、おはぐろをやたらにつけて人をおどかしていた。盲目の按摩が袋を使って狸をつかまえた。
類似事例

ベンザイテン,ヘビ
1935年
昔、ある弁才天の神官の家にひとりの娘がいた。近所の百姓が多忙の時期には娘の手を借りることもあった。ある時百姓が養蚕のために手が不足したのでその娘を頼みにいくと、神官の家に出産があり手がいるので娘を借りることができなかった。しかし百姓が家に帰るとその娘が来ており、都合がついたという。それから娘は毎日その百姓の手伝いをした。仕事に区切りがついたので、娘を返すため神官の家まで送ると、娘はお参りをさせてくださいと言って神社に入ったきり帰ってこない。神官の家を訪れると娘はちゃんといて、手伝いには行っていないという。そこで百姓と神官が弁才天の前まで行くとその娘そっくりの頭を持った蛇がいた。神官が礼を述べると蛇は姿を消した。
類似事例

タヌキ
1991年 愛媛県
狸が魚を取ろうと思って大龕灯に提灯をズラズラッと吊るした。それと悟って酒を飲んで一休みしていると、諦めたのか提灯は消えた。
類似事例

タヌキ
1932年 愛媛県
昔、猟師が狸を捕えようと狸穴の前で青松葉を燃やし燻していたところ、高僧が従者を従えて現れ、殺生すれば仏罰が下ると戒めたので、猟師はその言葉を信じ火を消した。するとたちまち穴から古狸が飛び出して山深く分け入ると同時に、高僧も従者も消え失せたという。
類似事例

タヌキガツク
1991年 高知県
口屋内の野村道恵さんが昔奉公していたときに、近くのお医者さんの家の奥さんが病の床につき、祈禱してもらうと狸が憑いていることが判った。狸は元は町の方の食べ物の少ないところにいたが、子どもが増えてどうしようかと思っており、そこへ通りかかった奥さんをこれは良い家の人だと思ってついてきたところ、その通りだったと言った。狸に憑かれた奥さんは栄養分をうばわれ、狸が落ちたころには元気がなくなってとうとう亡くなってしまった。
類似事例

タヌキ
1991年 愛媛県
月夜の晩に一本松の酒屋に酒を買いに行ったら狸が出た。化かされたふりをしたら、狸が柿の木に登ってお鉢を振る。石を投げたら狸にあたって落ちたので捕まえようとしたが、いなくなっていた。
類似事例

タヌキ
1960年 京都府
京都と丹波の境に狸を憑けてくれるお堂があった。明治20年頃、ある古着屋が狸の験徳で大もうけした.が、狸は増える上に大食で出費もかさむ。ある夜、狸に呼び出されたが、嫌気が差して行かなかった。すると狸は1匹残らず消えうせ、古着屋は失敗続きで落ちぶれた。
類似事例

タヌキ
1973年 千葉県
下総国香取大貫村の藤堂家陣屋に仕える者の家に、文字を書く1匹の狸が住んでいる。この狸は天井にいて、主人が、筆に墨をふくませ机の上に置くと、白紙と筆は宙に浮いて天井に消える。後で主人が天井にのぼると「鶴亀」や「松竹」と書かれていて「田ぬき百八歳」とある。しかもこの書は、次の年になると「百九歳」と変わっている。
類似事例

オウテクレジゾウ
1954年 奈良県
昔、3人の若衆が酒を呑んで夜に帰ってくると、女の人がおうてくれと言うので、言われるままにおうて帰った。そして家へ帰っておろすと地蔵だった。そこでこの青年は怒って地蔵を責めたところ、堪忍してくれと行った。狸がそばでふるえていたから、狸の仕業と言っている。
類似事例

タヌキ
1979年 徳島県
昔、お薬師さんのお堂では、狸のいたずらで、南向きに寝ても、起きると北向きに寝ているということがよくあった。
類似事例

オナオグス,タヌキ
1976年 愛媛県
別宮にナナオ三姉妹狸の伝説がある樟がある。昔、この樟の大枝が、大風の時にお堂の屋根を度々こわすので伐採することになった。ところが伐採の前日に行ってみると樟はお堂の側から移動していた。
類似事例

タヌキ,ダンザブロウ
1975年 新潟県
佐渡国二ツ岩という山に、弾三郎という古狸がおり、非常に霊力がある。この狸は人に金を貸していたが、返さない者が増えたので貸さなくなった。ある時医師の伯仙が佐渡で病人を治したところ、病人の家の主が大金を礼にしようとしたが伯仙は受け取らなかった。すると主は自分は弾三郎という狸であり、これは兵火や洪水によって埋もれた金を、貧者を救う目的で拾い集めたものなので受け取ってほしいと請うが、やはり白仙は受け取らなかったという。次の日、礼に短刀を置いていった。
類似事例

タヌキ
1952年 京都府
狸にひき寄せられ、出て行き、帰ったときはもう狸につかれていた。狸のついている間は、お地蔵さんのお数珠にふれられると痛がって泣き叫んだが、おちてしまうとなんともなかった。
類似事例

タヌキ
1975年 愛知県
60年ほど前に、あるところに古い狸がいた。時々取り憑くので祠に祀ったが、あまり祀らなくなったので怒ってまた人に取り憑きはじめた。ある人がお産をし、ある晩、その尻を見た狸がこれに取り憑いた。その人はとても弱くなったので、皆で祈祷した。心経を千巻読むことにすると、30巻くらいで狸が「千巻くらいでは出て行かない」と言った。3日目に三千経ではどうかと言うと、「帰ってもいいが祀ってくれ」と言った。お祀りすると、病人は治ったという。
類似事例

国際日本文化研究センター データベースの案内