キヨヒメ,ヘビ 1989年 福島県 清姫というお姫さまが安珍という坊様に恋したが捨てられ、その恨みで蛇になって追いかけた。安珍は鐘の下に隠れたが、蛇はその鐘に巻きついて溶かしてしまった。
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タカボウズ 1983年 愛媛県 飛梅天神社の北にある竹薮の中の小道に白い着物を着た小坊主が出た。見ていると大きくなり、そのまま消えてしまった。
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オンナ 1990年 秋田県 梅津忠兵衛という侍が丑三つ時に山道を歩いていると女が現れ赤子をたくされた。女は消え、赤子は次第に重くなった。念仏を唱えると赤子は消え女が現れ、「私は山の氏神であり、赤子は氏子の胎児である。助力により無事生れた」といい、礼に怪力を授けられた。
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タカボウズ 1978年 愛媛県 竹薮の小道を歩いていると、白い着物を着た小僧が出てきた。みるみる大きくなり、天に届くほどになると、すーっと消えてしまった。。
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ダイジャ,キヨヒメ 1935年 和歌山県 安珍という美男の修験者を、淸姫という娘が恋い慕って、女は大蛇と化し、逃げる安珍を追いかけ、安珍が道成寺の鐘の中に隠れると、大蛇は口から火を吐いて焼き殺してしまった。
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テング 1937年 栃木県 役小角と雲遍上人が修行の途中で日光山の清瀧にさしかかると、滝に黒雲がかかり、すさまじい雷と嵐になった。一心不乱に密呪をとなえると、天空は晴れ、その時大杉の梢に天狗の姿が現れて消えた。
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カイビョウコタババ 1987年 長野県 昔,ある六部が根津村の長命寺大日堂にお篭りしていると,子猫が沢山集まってきてうるさく鳴く。よく聞くと「国分寺の小太ばば来なけりゃ踊りにゃならん」といっており,大きい怪猫が嵐と共に入ってきて子猫達と共に踊り狂った。六部が仕込杖で怪猫を刺すと,血を滴らせて逃げていった。次の日,「小太ばば」が門前の小太郎の家の老婆であることを知り,訪ねてみると,老婆は昨日足を痛めて寝ているという。六部がお薬師様に祈願して法力を身につけ小太郎の家に乗り込むと,老婆は怪猫の本性を現して尾野山に逃げ込んだ。家を探すと,縁の下から老女の白骨が現れた。小太郎は薬師様に願をかけ,六部の助けで尾野山に飛びつけて怪猫を仕留めた。今も国分寺の裏に六部の石塔があり,小太郎屋敷という地名も残っている。
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ハチメンダイオウ,オニ,ヤマドリ,(ユメノオツゲ) 1990年 長野県 有明山のふもとに住む弥左衛門は息子の弥助が幼いうちに八面大王という鬼にさらわれた。立派に成長した弥助はあるとき大きな山鳥を助けた。それから3日して弥助は美しい娘を娶った。そのうちまた八面大王が暴れ始めた。坂上田村麻呂が観音堂で祈ったところ、特定の山鳥の尾を矢にするよう言われた。その話を聞いた弥助は悩んだが、嫁がそれを持ってきた。嫁は山鳥の化身であり、その後姿を消した。その矢で八面大王は退治された。
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ウジガミ,クロゲノヨウカイ,ヒヒ 1934年 静岡県 氏神の祭日の数日前になると、年頃の娘のいる家に白羽の矢が立ち、人身御供とされた。旅の僧がこれを止めんとして、真夜中に見張っていると、黒毛の妖怪が出てきて「信濃の国の悉平太郎に知らすなよ」と言うのを聞いた。僧は悉平太郎を探し、翌年大犬を一匹伴ってきた。犬は狒々と戦いこれを倒した。
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オニ 1933年 京都府 一条戻橋のほとりで深夜、美しい女人に会った綱は、女の願いを聞き入れて馬に乗せ正親町へ差し掛かったところ、女はたちまち恐ろしい鬼の姿となり、綱を掴んで愛宕山へ飛び去ろうとした。綱は慌てず鬼の手を斬ると北野の社の回廊の屋根に落ちた。鬼は腕を斬られ光ながら愛宕山へと飛んでいった。
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オオスズ,ムジナ 1937年 秋田県 白山神社の境内に闇夜に歩いていると、一抱えもある大鈴が大きな音を立てて転がってきて、股の下をくぐり抜けてむこうの闇に消えた。龍泉寺の墓地に入る橋を渡り出すと、そ闇からまた大鈴が転がってきて股をくぐった。
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ロウリ 1976年 京都府 愛宕山に住み修行する僧のもとに夜な夜な現れる白象に乗った普賢菩薩の正体は老狸であった。虞人に見破られ矢を射られた。
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イットノサカ 1987年 長野県 夫神から逃げてきた白山さまは,当時湖水であったこの地で石の船の下に隠してもらった。いくら探してもわからないので夫神様は追うことをあきらめてしまった。そこでこの場所を「縁切り坂」「縁遠坂」といい,「いっとの坂」となまった。昔はここに「縁切り地蔵」が立っていて,嫁入りの時に前を通ると縁を切られるというので脇を通っていった。
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シロヘビ 1937年 愛知県 伊藤丹波守に美しい側室がいた。ところがこの側室に、白蛇が恋慕した。幾度か言い寄ったが、断られてしまった。ある日、側室が仮寝をしている時、白蛇が側室の中に這い込んでしまった。そのため側室は狂い死にした。その側室を祀ったのがじゃどく様という祠で、不浄中の女が前を通ると祟ったという。
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オンナ 1976年 京都府 鉄砲の名手が山に猪を撃ちに入ったところ、とても美しい女に出会った。場所柄怪しいとは思ったがついて行くと、小倉明神という社を巡った。猟師も一緒に巡ったら、女が睨みつけてきた。その眼は5つになっていた。驚いて逃げ帰り、その後は猟師を止め、農業につとめた。しかし罪のためか、ほどなく足腰が立たなくなり、子供も2人あったのだが、1人は早世し、もう1人は白癩(シロコ)であった。
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シンラン,ヘビ,カンゼオン,イシ 1935年 山梨県 この付近の川辺を親鸞が歩いてると、美人が現れて助けを求め消えた。この話を宿泊先の小俣重澄に話すと、その娘お葦が近くに住む僧に惚れたが、僧は拒否し、お葦は川に投身する。間もなく川辺に毒蛇が現れて僧を食い殺したという。そこで哀れに思った親鸞は、川原の石に名号を書いて池に投げる。するとお葦、僧は観世音の大士、勢士となり、石に導かれて西南の空に消えた。蛇は観世音となった。
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リュウジョ 1956年 宮城県 白山神社の神霊が美麗な童子となって現れたが、山に住む二頭の龍女が山を奪われることを嘆き、老女と若い女の姿で現れて障りをもたらした。神霊は怒り二頭の龍を池へ封じ込めた。この伝説の故か、神事を行う神男に不思議なことが起こるが、翁の面をつけて勤めると不思議なことは起こらなくなった。
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タロウボウ,シンゼイ,オオテング 1974年 京都府 文徳天皇の時、太郎坊(真済)という僧は弘法大師に密教を受け、高雄の峯で修行していた。しかしいつの頃か、染殿后を見た真済は心迷って死んだ。その執心は青い鬼となって染殿后を驚かし、最後には大天狗になったという。その山は軍を守り、火の難から逃してくれるので、皆が崇拝した。
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キヨヒメ,ダイジャ 1920年 和歌山県 慕い寄る清姫をうるさく思った山伏安珍は、道成寺の鐘の中に隠れた。清姫は大蛇となって日高川を上り、道成寺の鐘に七巻まいた。すると大蛇の熱で鐘は湯のように溶けた。
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シロギツネ 1996年 神奈川県 巴御前が逃れてきた時に賊に襲われた。そこへ突然、白狐が現れて身代わりになったという。
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