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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

インモウ
1928年
芝居の興行師や茶屋女なぞに信じられていることであるが、客の少ないときには陰毛を3本抜いて一文膏に貼り、繁昌する店に貼り付けるとその店の客を引くことができるといわれている。そのとき、そのことを人に知られてはいけない。

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インモウ
1967年 福島県
船主が女の陰毛を持っていると大漁になるという。
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キツネ
1961年 岩手県
ある爺さまが狐を化かしてやると言って出かけた。爺さまは3匹の狐を美しい娘に化けさせ、茶屋に高く売って帰った。狐は1週間後に落ち合う約束をしたがその場所には行かず、まんまと狐を化かし、ひとり得をした。
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キツネ
1973年 岩手県
役場勤めの人が出勤途中に狐に化かされて、風呂のつもりで水田で裸にされたので、今度は狐を化かそうと思って狐にお金を貸してくれるように丁寧に頼み込んだ。3日後に来いと言うので行くと、本物のお金を渡されてその役人は得をした。近所の金持ちの家の箪笥からお金がなくなり、代わりに朴の木の葉が入っていた。
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ミケネコ,オケイ
1984年 新潟県
老人に飼われていた三毛猫が借金のかたに美しい娘に化け、身売りをし、おけいと名乗って出雲崎の遊女屋で働き、その唄が「おけい節」と呼ばれるようになる。ある夜ふけ、北海道江差の商人はおけいが行燈の油をなめている姿を見てしまう。口止めをされ、商人が口をすべらすと、一天にわかにかきくもり、黒雲に乗って三毛猫の化身があらわれ、商人をわしづかみして天高く飛び去る。それからおけいは遊女屋から見えなくなった。この「おけい節」が「おけさ節」になった。
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キツネ
1960年 福島県
ある男が、狐がきれいな娘に化け、小鳥を赤ん坊に見せかけて爺さん婆さんをだましているのを見つけ、訴えたが受け入れられず、通りすがりの和尚の計らいで頭を剃ることで許してもらったが、実際には狐に毛を抜かれ、辺りの景色も一変していた。
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(ショウバイナドノゾクシン)
1956年 宮城県
朝の一番客が女性で現金買いをすればその日は商売が多い。また商家で朝に金を出せばその日は収入が少ない。一番客に掛売りをすればその日は貸しが多いなどの俗信がある。
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(ゾクシン)
1957年 山梨県
眼病、感冒、歯、いぼ、痘瘡、漆のかぶれなどに関する俗信。はやり目になると「はやり目大売出し」と書いて電柱にはりつけておくと一番はじめに読んだものに感染し、読んだものがあれば治る。抜歯したとき「鬼の歯と取り替えてくれ」という、など。
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(ゾクシン)
1982年 群馬県
エナに関する俗信一束。多くの人に踏まれる所に埋めると出世する、埋めた上を最初に通った物を怖がるようになる、など。
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フナダマサマ
1967年 福島県
船霊様は、船大工が他人に知られないように船にはめこむ。これはさいころ2つを天1・地6艏3合わせとも4合わせになるように入れ、これととおに女の髪の毛で男女の人形2体を結い、銭12文を塩でよくもんで共に納める。髪の毛は、拝み屋に船頭の年回りなどから方角を示してもらい選ぶ。妊婦がよいとされるが、気立てもみる。髪の毛は頭の真ん中から取るのがよいとされ、この人には初漁の魚を届ける。不漁が続くので船霊様をあけてみたら、さいころが盗まれていたり、ころんでいたりすることもある。このときは神官を呼んで入れなおしてもらう。
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ユウレイ
1990年 長野県
恨みを晴らすために、幽霊になって出てくるという。白い着物を着て、髪の毛を乱してあるいは下げ髪で、三角形の紙を額につけた姿で、暗い夜道に出るという。
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テングノミセモノ
1979年 東京都
葺屋町小芝居で天狗の見世物と言って、フクロウの額の毛をむしって丹を塗りこんで衣装を着せていた。今でも鴟などを使って天狗の見世物を出すことがある。
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(インケイガオチタオトコ),テン
1975年
相撲していた時、陰茎が落ちた男がいた。そこでテンの毛をつけると治ったという。
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ウシノコクマイリ
1992年 茨城県
恨みを持った女が、真夜中に白装束で髪を振り乱して、頭にはろうそくを立て、口には剃刀をくわえながら、藁人形に五寸釘を打って呪いをかけるという。この様子を人に見られると願かけが失敗に終わるので、夜は外に出るなといわれていた。
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インモウ
1928年
逆産(逆子)のときには、夫の陰毛14本を焼研して、これに猪膏(漢方薬の一種)を混ぜ、大豆ほどに丸めて飲ませると正位置に戻るといわれている。
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キツネ,タヌキ,タカボウズ,オオニュウドウ
1922年 兵庫県 和歌山県 福井県
狐が化けるには池の藻(睡蓮)を頭から被る。藻を被ってまず美人になり、さらに色々に変化する。水辺で美人になったときに「シリボ(尾)が見えるよ」といってやれば狐は逃げる。狐が成った衣類は暗夜でも縞目が見えるので見分けがつく。化物にあったときには見返ってはならない。見返ると恐ろしいものに変わって人を威す。「狸の七化け人取らず、狸の一化け人を取る」といい、狐は色々に化けるが人を殺すことはない。狸は芸が少なく高坊主に化けるだけであるが、人が見上げて呆れている隙に喉笛をかんで殺してしまう。紀州では硫黄のついたツケ木が狐除けとして用いられた。
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キツネ,ビジョ
1929年 長崎県
化けるのが上手な日見ノ峠の狐で儲けようとした男は、6匹の狐に美女に化けてくれとお願いした。廓に雇われた六名の美女は、歓迎会で出てくる食事を全て平らげ、疲れて眠っていた。翌日昼になっても起きてこないので、女中が見に行くと、六本の尻尾が布団に並んでいた。廓も大騒ぎになり、狐たちも帰った。
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ホウソウガミ,ササラサンパチ
1935年 福岡県
名護屋山三郎の家来に、佐々良三八という美男がいた。ある時路上で1人の男が多くの犬に囲まれて弱っているのを助けた。この男が疱瘡神で、お礼にあなたの名前の出ている家には決して這い入りませんと誓った。だから、7穴のあわび貝に「佐々良三八様御宿」と書いておけば、疱瘡にかからない。
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ナナビノムジナ
1983年 東京都
江戸の五軒丁代町にある蕎麦屋で、縁の下に貯蔵していた下地の出し殻が消えることがあった。犬や狐狸の仕業かと思われたが、数日経って閉店後に門口から何者かが入ろうとし、縁の下に隠れるのがみえた。そして店の者が捕らえたところ、それは年を経た狢で、尾が7つに分かれていたという。
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ヤメコゾウ
1953年 島根県
ヤメ小僧(赤目)、藁人形をつくって一文銭をかけ、道の四辻に立てておく。通る人が銭欲しさに手を触れればその人に染り、立てた者は癒るという。だから通る人はにらみつけ、ツバをはきかけて通らなければならない。
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キツネモチ
1922年 島根県
ある茶屋の婆さんは、昔ある家から狐を買い求めたといわれており、その婆さんに妬まれると狐に憑かれる。憑かれた家は祈祷や呪いをしてもらったりするが、それでも落ちなければ持ち主の婆さんを迎えに来させる。余り難儀をかけるので家族がその狐を封じてもらったといい、近頃はその話を聞かなくなった。
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