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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

オオヒト
1929年 青森県
嶽の湯に湯治に行った大叔母の入っていた湯が、どんどん熱くなった。冷まそうとして外から水を入れようとしたが、塞がれてしまう。大叔母が外を見ると、大人が湯を浴びにきていた。驚いた大叔母は、裸のままで宿舎へと逃げ帰った。このようなことが何度かあって、人々はその湯に行かなくなった。

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キツネ
1973年 岩手県
あるおじいさんが狐に化かされて、風呂に入ろうとして山中で裸になっていた。
類似事例

オオヒト
1929年 青森県
嶽の湯で笛を吹いていた人が、あるとき外に人がいることに気がついた。気味が悪くなったので、ある晩笛を吹きながら障子の外を見ると、巨大な人影があった。そして用意していた刀で斬りつけた。人影は山に消えていった。その後は血が滴っていた。正体は大人だろうということになった。
類似事例

ワカガエリノミズ
1934年 栃木県
昔、「もう1度子供のように若くなって見たいな」といっていたお爺さんが山で行方不明になり、お婆さんが村の人たちと探すと、お爺さんの着物にくるまった男の赤ん坊がいた。お爺さんが欲深く若返りの水を飲みすぎて赤ん坊になってしまったのだった。
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タヌキ
1931年 島根県
旅人が一夜の宿を求めた山寺には70歳以上に見える老僧がいた。夜が更けた頃、老僧は燃え上がる焚き火で睾丸をあぶりだした。やがて睾丸は風呂敷のように大きくなり、これは怪物だと思った旅人は睾丸に囲炉裏の火を入れた。老僧の正体は古狸で、睾丸で旅人を包み込んで殺して食うつもりだったが、その睾丸を焼かれて死んだのだった。
類似事例

ムジナ
1974年 宮城県
風呂好きなおじいさんが風呂にはいろうとしないので、不審に思い、無理やり入れて蓋をかぶせた。
類似事例

ヤマウバ
1940年 和歌山県
毎夜、住民が寝静まる頃に山姥が来て風呂を自分で焚いて入浴していた。山姥は白髪白衣で、人々は恐れていた。ある人が「風呂のカテ(椽)に牛の糞を入れておくといい」と言ったのでそうすると、山姥は来たけれども風呂に入らずに帰ったという。
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タヌキ
1972年 千葉県
あるお爺さんが使いに出た帰り、狸に呼ばれてお湯に入れられた。気がつくと肥溜めの中に浸かっていた。
類似事例

(タダビトデナイヒト)
1976年
久世大納言という人がいた。風呂に入ろうとしたとき、この湯はけがれている、火をあらためよと言った。後で、火を焚いていた者が、煙草を吸っていたと白状した。この大納言はいつもこのような事があったので、只人ではないという。
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イットノサカ
1987年 長野県
昔,山家には温泉が湧いていた。白山様は夫神から逃れて山家に来たが,夫神が温泉に入りに来ると掴まってしまうと考え,ふきの葉に湯をくるんで遠くへ放り投げてしまった。この湯の落ちた所が草津温泉である。以来,長村と湯の平には温泉がなくなり,白山さまが嫌うということで湯を掘ることもできなくなった。
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イワナ,カワノヌシ
1982年 長野県
湯が湧いている所の近くに寺があり、坊さんが住んでいた。あるとき村人が大きな岩魚を捕まえてきた。山の主かもしれないので、殺生はしないほうはよいという坊さんの話も聞かず、村人は煮て食べてしまった。坊さんが唱えごとをすると、湧いてきた湯は水になり、たくさんあった藤も消え、魚もいなくなってしまった。
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キツネ
1938年 長野県
狐に化かされた話を聞いた男が狐を取りにその山へ行った。きれいな女の人が来て、その頭に雉がとまったので狐だと思い、その女の家へ行ってみるとその父が怒って男を煮立った湯の中へ入れた。男は熱いと叫んで駆け回ったが、それは農家の豆畑を駆け回っていたのだった。
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ヤマノヒ
1959年 山梨県
山で火を焚いていると火をくれと男がやってきたがやらなかった。年寄りがそれを聞いて、やったほうがよかったといった。すると間もなく屋根が剥がされ大きな手が入ってきてここに火をくれという。年寄りが火を与えると去った。
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ムジナ
1941年 秋田県
五右衛門爺さんの所へ狢が来て睾嚢を広げて暖をとっていたが、爺さんにひっくり返され、その際に睾嚢に入った炭火で大火傷を負って死んだ。次の晩、雌の狢(女房)がやってきたが、それも爺さんに殺された。
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ユノカミ
1997年 山梨県
昔、湯の本(屋号)は暖かいお湯がわいて子どもたちの格好の遊び場であった。子どもたちが遊んでばかりいて仕事を手伝わないので、大人たちはここに猿の首を置いたため、子どもは怖がって近付かなくなった。春になってみてみるとお湯は真水になっていた。すると信心深いおばあさんが、猿の生首をおいたから湯の神が怒ってこの村には湯をくれねえとお告げがあったといった。
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ババダニノフキユ
1934年 富山県
爺と媼がいた。媼がとても嫉妬深いので、爺は家出し、黒部川の奥へ身を隠した。媼は後を追ったが、祖父谷と祖母谷の間で見失った。爺は祖父谷へ隠れ、媼は燃える思いを残して祖母谷で死んだ。その胸の炎が祖母谷の噴湯となって残った。
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セイシノセトギワ,ユウカイ
1949年 新潟県
大病を患って、生死の境をさまよっているときに、裸になって寺に行こうとした自分の夢を見た。その姿をとがめられると、自分もやっと裸であることに気づき、寺はなく裏の道をとおると、そのまま生き返ったという。
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ムジナ
1975年 新潟県
爺さんが山へ炭焼きに行き小屋に泊まっていると、夕飯を終え寝ようとしたとき、女が訪れ、とめてくれといって炭火に手をかざした。爺さんが炭火をぶっかけると、女はムジナの正体をあらわして逃げた。
類似事例

(ネットウニスムサカナ)
1973年 長崎県
温泉岳の温泉は山の上にあり、熱湯の出る勢いになかなか近づく事はできない。ここに人がはいると何の形もなくなってしまう。しかしその浅い渚には小魚が泳いでいるという。
類似事例

オニバンバ
1967年 山形県
佐々木という爺が山に入り、大木の根っこが大洞になっているところに泊まって火を焚いていると、鬼婆んばが来た。その背中は氷のように光り、爺は怖くて震えていた。やがて美しい女の姿をした山神さまが現れ、鬼婆んばに食われないようにお守りをくれた。1枚は被り、1枚は敷き、1枚は着て寝ると、鬼婆んばには爺の姿が見えなくなり、爺は助かった。
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ヘビ
1929年 長崎県
娘が若者と結婚し身ごもったが、日に日に体が瘠せていった。老父は心配になり山伏に尋ねると、子供は湯の中で産み、夫には鷲の卵を与えるようにと告げられた。娘はたくさんの蛇を湯の中に産み落とし、全て死んだ。夫は鷲の卵を与えられると、大蛇となって木に登り、卵を取ろうとして鷲と対決になり、負けて岩に落ちて死んでしまった。
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