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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

リュウジン,ハチロウ
1931年 秋田県
男鹿半島の一ノ目潟の主は女の龍神である。八郎潟の主の八郎はこの龍神に思いを寄せており会いに行こうとしたが、龍神は八郎が嫌いだったので神主に命じて弓で射て追い返すように命じた。この矢が八郎の右目にあたった。神主がその褒美に貰った田地は高い丘にあったが、不思議なことに海の水が上がってきで米がよく取れたという。

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ジャシン,ハチロウ,メガミ
1935年 秋田県
蛇神の八郎は八郎潟を自分の領土としたが、冬に湖面が凍るので、凍らない住処を探したところ、一の目潟を選んだ。しかし一の目潟の主は女神で、八郎が来るのをいやがり、竹内神官真康に助力を頼んだ。そして寒風山の蛇越し長根を黒雲に載って越えてきた八郎に矢を撃ったら命中し、八郎は命を落とす。しかしその時八郎は代々の目に祟ると言って返した矢が神官の目にあたり失明、7代片目が続いた。
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ハチタロウリュウジン,ナンソボウ,タツコ
1928年 秋田県
十和田湖の主である南祖坊と、八郎潟の主である八太郎龍神は、二人とも田沢湖の主である辰子に恋をした。二人は勝負をして、八太郎が勝利した。
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リュウ
1972年 秋田県
秋田県八郎潟の女神に頼まれ、悪龍を退治した神主がいる。この神主の家では悪龍に呪われ、7代まで左の目が小さかったという。
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ハチロウタロウ
1980年 青森県
八郎太郎は父と弟と山に薪取りに行き、一人でヤマメ3匹を食べて蛇身になった。辺りを沼にしようとしたが48社の神々に追い出され、八戸の八太郎沼に行き、十和田湖に行った。十和田湖に棲んでいたが南租の坊という坊さんに負けて血を流して逃げ、八郎潟の主となった。
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ハチロウタロウ
1980年 青森県
八郎太郎は友達2人と山にマダの木の皮剥ぎに行き、一人でヤマメ3匹を食べて蛇身になり、川に入った。辺りを沼にしようとしたが48社の神々に追い出され、十和田湖に棲んだ。十和田湖で南租坊という和尚に負けて逃げ、八郎潟の主となった。
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ダイジャ
1920年 秋田県
八郎潟は以前は山林であった。樵夫の八郎が魚を3尾つかまえた。仲間とわけて食おうと焼き始めたが、つい3尾とも食ってしまった。すると八郎は咽喉が渇き、澤の水を飲み始めた。八郎は仲間に早く帰れと告げると巨大な大蛇になり潟を作って主となった。
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ミズウミノヌシ,ダイジャ
1928年 東京都
昔のある日、漁夫は船に一杯の魚と引き換えに、湖の主の大蛇に三女を嫁にやることになった。蛇が迎えに来たとき、娘は鳩になって富士山の山頂に逃げた。そこにいた事代主命は娘を連れて大島から三宅島に逃げた。そこにわなを仕掛けて大蛇を酔わせ、火之迦土に作らせた霊剣で、差出命が大蛇を斬り殺した。蛇は3つに斬られ、尾は大島に、頭は八丈島に飛んでいった。だからそれらの島では蛇が多いのだという。
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ハチロウタロウ,ヘビ
1980年 秋田県
昔、八郎太郎という蛇が七倉神社から倉を降ろして上小阿仁の沼をせき止めて潟にし、棲もうとした。天神様が住むところがなくなっては困ると思って、ネズミを使って倉に穴をあけて堰を壊した。八郎太郎は棲めなくなったので、男鹿に湖を作って暮らしたと言う。
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スイジン,ダイジャ,ヘビ,ダイサンオオジ
1929年 東京都
大昔、近江の琵琶湖に住む漁夫が、不漁の続く際娘を捧げるかわりに大漁を祈った。すると魚が良く捕れ、水神が蛇となって娘をもらいに来た。娘は白鳩になって逃げ出し新島まで追い詰められた。新島の三島明神の大三王子は怒って大蛇を斬り、頭を八丈島、尾を大島、銅を新島に飛ばした。だから八丈島の蛇は人に食いつき、大島の蛇は人に巻き付くのだという。
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ダイジャ
1995年 香川県
百々淵には古くから大蛇が住んでいた。弓の名人別子八郎はお殿様から大蛇退治を命じられた。八郎は観世音菩薩に願をかけて退治に出向いたが、大蛇は釣り鐘をかぶっていたため、矢が大蛇の体を通らない。一瞬の隙を見て最後の矢を放つと当たり、大蛇は立ち去った。その日から一昼夜大雨が降った。
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ハチマン,カイジン
1977年 静岡県
遠州の日坂に八幡の祠がある。昔この明神の美しい娘を海神が妻にしようとしたが、明神はそれを許さなかった。怒った海神は大鯨を遣わして娘をとろうとしたので、明神は碁盤で打ち殺したところ、鯨は山にかわったという。海神はさらにむくりこくりを語らい軍を起こすも、明神はそれを戦って退散させた。海神はさらに明神の御方なる人が海辺に来たら仇なそうと考えた。これより現地の民は潮を焼く所がなくなったという。
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ヤタロウ
1959年 青森県
八太郎という山人(そま)が川で捕った岩魚を焼いて食べたところ喉が渇いてならず、川の水を飲んでいるうちに十和田の主になった。後に南僧の坊に十和田湖を追い出され、八郎潟の主になった。
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ハチロウ,ハチロウガタノヌシ,ヘビ
1969年 秋田県
村長をしていた吉岡さんが川で馬を洗っていると、八郎潟の主の八郎が尻尾につかまって上って来て、今晩泊めてくれと言った。覗かないでくれといったが、つい覗いてしまうと、蛇の姿になって角を振り上げてグウグウ寝ていた。翌朝、「見たな」と言って出て行ったという。
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ハチロウタロウ
1980年 青森県
八郎太郎は十和田湖に棲んでいたが、南租坊という和尚に負けて島守に逃げてきた。しかしここでも高い山のお地蔵さんに追い出され、八郎潟に逃げてそこの主となった。
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ハチロウ,(ダイジャ)
1959年 秋田県
八郎潟の八郎が田沢湖の辰子姫に通い、いつも小杉沢の長ヱ門家に泊まっていた。寝姿を見ないでくれと言うのを覗くと、大蛇だった。八郎はその家によく効く目薬を授けて、二度と来なかった。
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ハチロウリュウジン
1928年 秋田県
八郎という樵夫が3匹の魚を釣り上げて全て食べた。すると喉が渇くので水を大量に飲むと、身体が龍体となってしまい、湖の主となった。これが八郎龍神である。
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ダイジャ,タタリ
1929年 長崎県
島原の領主が雲仙嶽の山林で狩りをした際二匹の大蛇のうち一匹を射止めた後、島原地方一帯の畑が荒らされて作物の収穫が殆ど皆無になった。村人が原因の大蛇の捕獲に失敗した同じ頃、多比良にいた名医は傷を負った女を治療した。医者が助けた女は、連れ合いを殺された復讐に畑を荒らしにきて村人が捕まえそこねた先程の蛇だった。女は近々地震と津波が起こるので島原を離れろと医者に告げた。そして雲仙岳が噴火し、女の言うとおりになった。災害は大蛇の祟りといわれる。
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カイジン,ドクヘビ,ダイジャ
1929年 東京都
神代の昔、三宅島中根の漁夫が不漁の為に大漁と引きかえに、海神に向かって娘を差し出す約束をした。だがすぐに後悔し、かわりに妾を差し出したが、毒蛇(大蛇)は許さずどこまでも人々を巻き込み荒れ狂って娘を追い続けた。娘は神々の加護により神通力を得、白い鷹、白い鳩、虫になり逃げ回りながら守られた。神々は大蛇を退治して切り裂き、島に撒いたので、三宅島には今も蛇が多い。
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ヘビ
1972年 岐阜県
安八郡に安八太夫という豪農がいた。ある日照りの年、蛇に向かって雨を降らせてくれたら娘をやると言ってしまい、雨が降ったので蛇に末の娘をやることになってしまった。娘は夜叉が池の主である蛇に嫁いだ。後に里帰りして昼寝をしていた娘が「戸を開けて入ってくるな」と言っていたにもかかわらず母親が入ってしまい、娘を見ると大蛇になっていた。以来、娘は大木の枝を風なしで揺することで来訪したことだけを告げるようになったという。
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イケノヌシ,ダイジャ
1967年 茨城県
池の主の大蛇を誰も見たことがなかった。1人の漁師が美しい女と出会い、この女の願いで向う場まで舟で渡してやった。去り際に女は池の主だと言い、まもなく大嵐が来ると言った。漁師は急いで舟を引き返したが嵐になったので、小屋に泊まったが数日間うなされた。
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