オニビ 1991年 山形県 墓などで、雨が降る夏の夜、青白い火がチョロチョロ燃えている。これを鬼火と言う。
 類似事例 |
|
シラヌイ,シケビ 1930年 愛媛県 筑紫の不知火に似た怪火が櫛生、喜多灘間で見られる。毎年2、3月の深夜に現れ、低く走ったり飛んだりするという。句碑によると、昔灘沖で死んだ人の怨霊であるとされ、これが現れると大しけになることから、灘沖の時化火ともいわれている。
 類似事例 |
|
オニビ,キツネビ 2002年 燐は鬼火という。墓などには狐火といって化生物などが火をともして見えたり消えたり、行きつつ戻りつつする。鬼火は化け物などのともす火をいう。
 類似事例 |
|
アカイヒ,アオオニ 1937年 秋田県 日が暮れてから墓地を通ると赤く火が燃えて、青鬼が2、3匹、火を吹いたり何かを喰ったりしていた。家人が見に行ったら、乞食が2、3人、芋ノ子葉に目鼻の穴を開け、火を吹いていた。
 類似事例 |
|
リンカ 1936年 秋田県 墓地には火玉が出た。その燐火に足をのべてみたが熱くはなかったという。
 類似事例 |
|
ヒノタマ 1999年 宮崎県 1920年代後半のこと。話者が小学生の時、春の雨上がりの夜に松明を燈して魚突きをしていたら、墓地が青白く光っている。じっと見ていると直径30㎝ほどの青い火の玉がふわりと上がり、こちらに向かってくる。「火を消さないとこっちへ来る」と友人が言うので松明を消した。そのまま見ていると西風に乗って流れ、川の上まで行ったと思うと川上のほうにふわりふわりと移動して、山陰に消えた。
 類似事例 |
|
カリトサマ,ヒノタマ 1932年 愛知県 かりと様の石碑から、大きな火の霊が毎日のように出たが、2、3年前からはもう出なくなった。
 類似事例 |
|
ブラ,ヒノタマ 1962年 千葉県 夜、田に行くと、地面から3、4間のところを、赤い火の玉がふらふら浮かんでいるのをよく見るという。
 類似事例 |
|
キツネノヨメイリ,キツネビ 1988年 茨城県 昔、狐火を見た。こざさら雨の折に、西染の墓地で青い光がぼやっと3つ4つ点いたかと思うと、1つになったり5,6つに増えたりして、消える。1つは必ず残り、ポンポン上下に跳ねるという。
 類似事例 |
|
ヒノタマ 1931年 長野県 毎夜10時過ぎに現れる不思議な火の玉があった。この火の玉は薄命の乙女の火玉であるといわれる。火の玉が出るようになってから山口山のツツジは赤い花を咲かせるようになったが、乙女の紅い血で染まったのだと言われている。
 類似事例 |
|
アブラボウ 1939年 滋賀県 油坊は、春の末から夏にかけて、夜に出現する怪火である。炎の中に僧形がよく見られるので、この名が付けられた。比叡山の僧侶で灯油料を盗んだものが、この火になったといわれている。
 類似事例 |
|
アヤシビ,ウミユウレイ 1928年 広島県 夏から秋の夜にかけて、沖合の海上を怪火が走ることがある。
 類似事例 |
|
キツネビ 1991年 60年ほど前には夕方近くになると、山の中腹に横一列に点々と狐火が並んで点滅していた。正体は分からないが、不思議である。10個ほどの灯りが点滅しながら、横に移動する。今では全く見られない。
 類似事例 |
|
ヒ 1977年 秋田県 夜、山の裾野に火が見えて、それが点滅しながら移動することがある。
 類似事例 |
|
コウエモンヒ,インビ 1973年 奈良県 大山川の堤に陰火が出る。特に雨の降る夜に現れる。百済の奥壺という墓所から、新堂村の小山の墓へ通う火である。大きさは提灯程で地上3尺程の所を飛ぶ。ある時小右衛門という者がその火を見届けようと近寄ったが、その後病死した。以来小右衛門火と言う。
 類似事例 |
|
カイビ,ヒノタマ 1980年 愛知県 明治初年、正衆寺の裏山より怪火が現れ、村人は驚いた。大きな火の玉で、雨の夜に須佐の中頃に出て四散し、又一つとなって消え失せた。村民が不思議に思いその場所を掘ると古太刀、よろい、かぶと等が出たのでこれを祀った。そのあと、怪火は現れなくなった。慶長の昔、九鬼嘉隆が当地に攻め入った時に戦死した武士や村人の魂が迷い出たものという。
 類似事例 |
|
カイハカ 1953年 石川県 幽霊出現の噂が耐えない墓石がある。石の表面の模様が人型大の奇妙な姿をしており、遠目で見ればまるで幽霊が出たように見え、雨の日には一層凄みを増す。現世に未練のある墓主の死霊が未だ留まっているのが原因だといわれている。
 類似事例 |
|
ブシノレイ,ヒ,ナナフシギ 1929年 愛媛県 8月になると石手川の南の方から火が出て、数里の間を静かに飛んで粟井坂に行く。これは、この坂で討死した武士の霊である。(松山七不思議)
 類似事例 |
|
オボラビ 1961年 愛媛県 オボラビとは沖に見られる怪火である。墓地でも見られることがある。
 類似事例 |
|
ボウレイビ 1939年 亡霊火と呼ばれているものは、もっぱら海上の怪火のことで、群れをなし、よく移動するという。
 類似事例 |
|