キツネ 1971年 岐阜県 話者が小学生のときのこと。明智にお使いに行くとき、杉林に入る田んぼ道から狐が飛び出てきた。しばらく歩いていると、目がつってお下げが引っ張られる感じがした。狐は人を化かすと大人から聞いていたので「チョウラカサレルものか」と独り言を言って2間(6m)ほど歩いたら治った。
 類似事例 |
|
キツネ 1961年 静岡県 岩地では子どもが急にいなくなることを狐にダマされたという。朝になって帰ることもある。
 類似事例 |
|
キツネツキ,キツネ 1972年 千葉県 話者が子どもの頃の話。友達が狐につかれて、逆立ちをさせられた。
 類似事例 |
|
(ゾクシン),キツネ 1935年 栃木県 狐を殺すと、子供が祟られるという。
 類似事例 |
|
カミカクシ,キツネ 1954年 奈良県 中学生の頃、ある家の4、5歳の子供が、夕方急に姿が見えなくなり、神隠しになったことがあった。狐に入られたというとことになって、村中総出で、桝の底を叩いて子供を捜しに出かけた。
 類似事例 |
|
キツネ 1970年 新潟県 子供が帰宅しないので探しているとようやく見つかった。子供は狐にさらわれ、馬の糞をぼた餅だと言われて食べさせられたと話した。
 類似事例 |
|
サンマイタロウ 2000年 石川県 子供をしかる時、サンマイタロウが来るぞと言ってよく驚かせたものだ。他に、狐やムジナが来ると言って驚かせたこともあったという。
 類似事例 |
|
キツネ 1933年 兵庫県 子供が稲荷の垣に登って竹を取っていたら狐がちらと見て、すると何か光がさしたのでびっくりして家に逃げ帰ったらひどい熱が出てふるいがきた。
 類似事例 |
|
キツネ 1975年 福島県 釣りをしていた人が川で遊んでいた狐の子に石をぶつけたら、急にあたりが真っ暗になった。明かりが見えたので近寄ったら、池の中に落ちた。
 類似事例 |
|
キツネ 1991年 奈良県 3年生か4年生くらいの近所の子が狐に騙されて山に連れて行かれた。夜になっても帰ってこない。夜になっても帰ってこないので村中で大騒ぎをした。そうしたらずぶ濡れになって帰ってきた。
 類似事例 |
|
キツネ 1920年 長崎県 大溝の上の椋の木に登って椋を取る子供がその木から落ちることは少なかった。落ちても死んだものはいない。狐が助けるからだという。
 類似事例 |
|
キツネ 1954年 栃木県 山の神様の怒りで、子どもが狐に殺されることがある。母親が抱いていてもいなくなり、子どもは囲炉裏で死んでいる。
 類似事例 |
|
ヤマノカミサマ 1954年 栃木県 山の神様の怒りで、子どもが狐に殺されることがある。母親が抱いていてもいなくなり、子どもは囲炉裏で死んでいる。
 類似事例 |
|
キツネ,キツネツキ 1980年 和歌山県 狐はよく人に砂をまいたものである。狐に憑かれると、タモトツボに狐の毛が付いている。
 類似事例 |
|
グヒンサン 1921年 兵庫県 狐に子供がさらわれたとき、居なくなった子供が使っている茶碗を木片で叩きながら皆で捜しに行く。ただし、グヒンさんに隠されたといって、狐のことはあまり言わない。
 類似事例 |
|
キツネ 1936年 新潟県 縁の下に住んでいた狐が、物欲しそうにしていたので、寺子屋の子供達が食べ物をやった。1人の子供が、狐にあげるご馳走を少し食べた。この子供はうわ言を言うなど、狐に憑かれた。親が狐の穴で謝ると、子供は元に戻った。
 類似事例 |
|
キツネ 1995年 愛知県 ある夜、便所に行った子供が「こっちへ来い」と声が聞えて、その方向へ歩き出したら完全に道に迷い二日二晩家に帰れなかった。狐のいたずらだという。
 類似事例 |
|
キツネ 1986年 石川県 子供が日暮れに遊んでいると、狐がお母さんに化けて山に連れ出してしまった。雪面に子供の下駄の跡と狐の足跡が続いており、その先には子供が凍え死んでいた。
 類似事例 |
|
キツネノチョウチン 1994年 京都府 子供の時分、狐が提灯を灯すのを見たことがある。狐が提灯を灯しているという母の声に慌てて外に出てみると、はるか向こうの山すそに青白い光があっちに行ったりこっちに戻ったりしていた。
 類似事例 |
|
キツネ 1980年 広島県 昔、狐が男や娘に化けてよく現れた。
 類似事例 |
|