カッパ 1935年 福岡県 豊前では5月節句に牛馬に与える秣に笹の混じるのを忌む。この日に牛馬が竹類を食べるのを覚えると、後日繋ぎ縄を噛み切って山野に出て、河童にやられるからという。
類似事例 |
|
(ゾクシン) 1975年 愛媛県 奈良原山の熊笹の葉を持ち帰って牛馬に食べさせると、病気にかからないという。
類似事例 |
|
コボウズ,カッパ 1966年 香川県 川原の草原で馬を放し飼いにしていたところ、水中から小坊主が現れ、馬の前脚後脚をがんじがらめに縛った。ぐったりしているところに飼い主がかけつけ、笹をあてがうと馬は目に涙をため、一口二口笹を噛んだまま死んでしまった。
類似事例 |
|
(ゾクシン) 1973年 香川県 年中行事に関する俗信。5月16日は殺生日で殺生をしない。また牛を出すと日照りになるので出さないという。八朔が終わると、団子の粉などで作った馬をこわし、近所や親類に配って食べるのだが、これを食べると身体が良くなるという。また、これを食べてお灸をすると、丈夫になるともいう、など。
類似事例 |
|
ミ 1939年 福島県 馬に野送りさせるとき以外には、馬に箕で食べさせるなという。
類似事例 |
|
サササク 1937年 滋賀県 田植え後の神事で用いる笹策を持ち帰って牛に食わせると牛が病気にならない。
類似事例 |
|
ガタロ祭 1939年 和歌山県 6月晦にガタロ祭を行うが、この日に糯稲の葉で目をつくと目が潰れるといって、四つまでは田へは行かないという。
類似事例 |
|
テンマ 1955年 山形県 5月5日には節供代といって、田を掻いてはいけない。天魔の声を聞いて馬が暴れるという。また7里四方の宝が集まるともいう。この日に田掻きをした人は菅の峠の茶屋まで天魔を送って謝ってこなくてはならない。馬には天魔除けに耳に赤い布をかぶせる。
類似事例 |
|
タンゴノセック 1965年 岩手県 五月五日は馬の休養日とされ、この日に馬を使うと不吉だとされた。たとえ田植えの最中でもこの日は馬を休ませたという。
類似事例 |
|
カッパ 1977年 青森県 河童はうまの腸が大好物。ある人が川で馬を洗っていたら、馬が興奮しはじめた。河童が馬を川の中に引こうとしていたのだが、馬が暴れて手綱に絡まり、家まで引きずられていってしまった。
類似事例 |
|
カッパ 1973年 岩手県 川で馬ひきが休んでいると、河童が馬にいたずらして、捕らえられて殺されそうになり、河童の父親が出てきて謝った。以来6月1日に草餅を1つ川に流す代わりに、河童はいたずらを止めることになった。
類似事例 |
|
ウマ 1993年 岩手県 午の日に馬が畑で倒れる事があちこちで続いたので、馬頭観音を祭って、午の日には田に入らないと決められた。
類似事例 |
|
ハケダコ 1939年 熊本県 新暦7日には、必ず団子を作り神仏に供える。これをハケダコという。この日に決して馬に青草を食べさせない。天から毒が降るからだという。
類似事例 |
|
〔イネホメ〕 1974年 愛媛県 8月7日に稲をほめる。しかし、この日に田に入ることを禁じている。もしも田に入り、稲の葉先で目を突くと、失明するといわれている。
類似事例 |
|
サカヅラ,ヘエーフリ 1951年 高知県 牛馬の額に紋がないものをサカヅラ(逆面)といい、飼主に一家に祟ると言われる。また、尾端が白く、尾を高く上げて幣のように左右に打ち振った後背中に落とす牛をヘェーフリ(幣振り)と言い、特に女性に祟るとして忌み嫌う。
類似事例 |
|
カッパ 1957年 宮崎県 5月5日につののぼうをつくって食べないと河童に引かれるという。これは昔ある人が河童に会って相撲をとろうと誘われた時、家に帰ってつののぼうを食べなければならない、といって断った為、河童に引かれずに済んだ事によっている。
類似事例 |
|
エンコ,(ゾクシン) 1974年 愛媛県 七夕の日に牛や馬を海へ連れて行き、泳がせて洗いダニを落とす。そのダニを拾いにエンコ(河童)が来るため、それに尻を抜かれるのでその日は泳いではいけないという。
類似事例 |
|
サンガツミッカ 1939年 熊本県 旧暦3月3日には、農家では青草を一握り切って馬に食べさせる。天から薬が降るからだという。
類似事例 |
|
カッパ 1978年 広島県 7月7日に川へ入れば年中河童の災いがないといわれ、川に牛馬を入れ、海辺では牛に潮をかけるところもある。
類似事例 |
|
スルスミ 1974年 静岡県 源頼朝が梶原景季に与えた磨墨という名馬は、当時の持ち主である梶原頼実が駿河の狐崎で死んだ時、その場所の笹葉を食い切って死んだという。その場所の笹葉は食いきった様に生じるという。
類似事例 |
|