カミノケ,トリ,ス,キョウジン,(ゾクシン) 1915年 愛媛県 女性の髪の毛で鳥が巣を作るとその女性が狂人になるという。
類似事例 |
|
〔コカクチョウ,ウブメ〕,ヤコウユウジョ 2000年 産婦が亡くなると姑獲鳥になる。夜行遊女とも呼ぶ。毛を着ると飛ぶ鳥になり、毛をぬぐと女の人になる。人の子を取って、自分の子にするという。
類似事例 |
|
オシドリ 1976年 栃木県 殺生を好んで鷹を使うものがいた。ある時鷹狩りの帰りに鴛の雄を捕まえ餌袋に入れて帰った。その夜、夢にうつくしい女房が現れ、夫を殺したと嘆いた。そのようなことはしていないと否定したが、女房は和歌を詠んでふっと立ち上がった。それを見ると鴛の雌であった。驚いて哀れに思っていると朝になり、昨日の雄と嘴を食い合って死んでいる雌がいた。これを見て発心し出家した。
類似事例 |
|
トビタマシ 1956年 宙を飛びまわる夢をよく見るような人は、死ぬときに、「飛びタマシ」(魂)になっていくとか、鳥になって近親者の頭上を鳴きまわるという。
類似事例 |
|
チョウ 2001年 鹿児島県 ある人が眠っている時,部屋に蝶が飛んでいた。その人が眠りから覚めて「どこか遠くにいってしまった夢を見ていた」と言ったので,魂は生きているときも身体から離れるのだという事になった。
類似事例 |
|
オシドリ,ユメ 2002年 栃木県 下野の国の阿曽沼に鷹を使う者がいた。ある時鷹狩りをして、鴛の雄を取って帰った。その夜の夢に品の良い女が現れて、怨み深い様子で泣いて、「なぜ私の夫を殺したのか」という。「そんなことはしていない」というと、「確かに今日召し取った」といい、歌を詠じて飛び立つのを見ると鴛の雌であった。驚いて朝見れば、昨日の雄と嘴をあわせて雌が死んでいた。男はそれを見て発心して出家した。
類似事例 |
|
オシドリ,オンナ 2002年 栃木県 昨日この池で鷹に鴛を獲らせた。そのまま雨のためにここに一泊すると、夢の中に女が出てきて、白い芦の葉を渡された。見ると虫食いの歌があり、あそ沼で菰に隠れて独り寝するのはつらいとあった。そこで夢が覚め、鴛の女鳥と確信した。不憫に重い、その跡で弔いをした。
類似事例 |
|
シノヨチョウ,カラス,ユメ 1967年 京都府 烏が悲しく長引くように鳴いたり、うどんげの花が屋敷内い咲いたり、体に死黒子ができていると人が死ぬ。歯が抜けた夢、筍や松茸がぶくぶく出ている夢を見るとよくないという。以前は女に頼んで死者の言葉を聞く風があった。
類似事例 |
|
フクロウ 1980年 ふくろうは不祥の鳥といわれるが、それはふくろうが人馬の白骨を集めて、木のうつぼに巣をつくるからである。古き世に、神が降りた所に骨が出ることがあるが、それは大方がふくろうの巣であるという。
類似事例 |
|
モウハツ 1975年 人の毛髪には不思議な力がある。木にかけておくと、鳥たちが近づかず、地中でも腐らない。また、人が逃げた時にも、その人の髪を糸車にかけて左に回せば、その人は道に迷って遠くへ行けず、戻ってくるという。
類似事例 |
|
(ゾクシン) 1986年 埼玉県 猫が草を食べると雨。馬がいななくのは晴れ。川魚が良く釣れるとやがて雨が降る。燕が低く飛ぶと雨。朝、鳶が舞うのは雨。宵のうちにふくろうが鳴くと雨。うなった畑にくものアジ(巣)が一面にかかっていると晴れが続く。蟻が卵を忙しく運ぶと雨。夜に蝿が出ると雨。ぶよが群れていると雨。
類似事例 |
|
カエン,カミ 1980年 ある家の下女が、夜に髪の毛を櫛でといていると、とく度に髪の中から火焔が落ちてきた。驚いて取ろうとすれば消えてしまう。それは蛍が多く集まって飛び散るかのようであった。この下女は主人に言うと、物の怪として追放されてしまったが、ある裕福な人の妻となり子孫は栄えたという。
類似事例 |
|
〔ウブメドリ〕 1983年 唐土でいう鬼車鳥という鳥は、一名産女鳥ともいい、たまたま得て胸の毛をかき分けてみると、女の乳房のような物がある。俗に難産で死んだ女や分娩できずに死んだ女がなるものとされている。
類似事例 |
|
ウブノカミサン 1982年 愛知県 産毛を全部剃ってしまうところと、子が落ちたとき産神が掴んでくれるからと一部を剃り残すところとがある。
類似事例 |
|
ホトトギス 1980年 杜鵑(ほととぎす)は巣を作らずに、鶯の巣に卵を産む。しかし鶯の巣は杜鵑の卵が入らないほど小さいので、これは鶯の子の中に自然と杜鵑が生まれるのだろう。
類似事例 |
|
(ゾクシン) 1973年 三重県 産育に関する俗信。鶏の初産の卵を飲むと、お産が軽くてすむという。子供が行方不明になったとき、へその緒を水に浮かせて、水に沈むと死んでいるが、浮いていると生きているので捜したという。男の子の髪の毛は、人が通る場所に埋めて、人に踏んでもらうといいという、など。
類似事例 |
|
ヒバシラ,ムジナ,ハネ 1981年 茨城県 雷塚の山にある木の頂上から、赤い火の粉が落ちた。人々はムジナが木に登って毛を落としたのだと言っていた。翌日、この木の周りを探すと、鳥の羽根が落ちていた。これを火柱だという人もいた。
類似事例 |
|
カラス 1980年 木の低い所に鴉(カラス)が巣を作れば、必ず風が吹くという。
類似事例 |
|
ユメ,ハチ 1973年 新潟県 椿が咲く季節、あにとおじが山で休んでいるとおじの左の鼻の穴から蜂が飛び出し南に飛んでいった。暫くすると帰ってきて右の鼻の穴に入っておじは目を覚ました。おじは椿の下に甕が埋まっている夢を見たといった。探してみると実際に甕があった。
類似事例 |
|
ユメノオツゲ 1960年 大分県 昔一隻の船が大風である港に流れつき、一同は途方に暮れていた。すると、明日鷹が飛んできて帆柱にとまるのでその鷹についていけば日本に帰れるという夢のお告げがあり、果たしてその通りになり日本に帰り着いた。
類似事例 |
|