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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ジゾウ
1923年 静岡県
博徒が勝負に負けて歩いていたときつまずいた石を地面にたたきつけた。すると夢枕に地蔵が出て「なぜ俺に石をたたきつけたのか」という。その地面を掘り返してみると地蔵が出て、それを供養したところ、勝負に負けなくなった。

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ジゾウ
1934年 東京都
石屋が腰が抜けて寝ていると、夢のお告げで、私を掘り出してくれたら願いをかなえるというので、掘ってみると石地蔵が出てきた。それから腰が治って、具合がよくなった。
類似事例

ジゾウサマ
1980年 新潟県
地下からでた地蔵様を、宝昌寺に奉ったところ、この地蔵様が、夢枕にたち、家に帰りたいと言ったので、家に連れ帰った。宝昌寺に持って行く時は、重かった地蔵様が、帰りは嘘のように軽かったという。
類似事例

ジゾウ
1986年 滋賀県
琵琶湖で漁の邪魔になる石をどかした漁師が、夢にも現れた地蔵の告げに従ってお堂を作り、その石を祀る。その後、ふたたび夢に地蔵が現れて琵琶湖の水をせがむので、お供えしたところ、願い(病気平癒など)が叶ったという。
類似事例

ジゾウサマ,カンノンサマ,フクベ
2001年 青森県
博打好きではあるが始終負けてばかりいるあっぱ(母親)の夢の中にお地蔵様が出てきて、観音様に参詣してふくべ(ひょうたん)を2つくれるように頼んでみなさいと告げてきた。中には金助と孫助という二人が入っていて、どんな用立てもしてくれるのだと言う。観音様に参詣すると、本当にその通りだった。だが、ある宿屋の主人がそのふくべを譲り受けて呼び出そうとしてみたが、二人は出てこなかった。ふくべはあっぱに授けられたものだったから、主人が呼んでも出てこなかったのである。
類似事例

(レイム)
1967年 福島県
昔、ある法師が修行の途中、この地で一夜を明かしたところ、夢に地蔵が現れ、ここに長年埋まっているので、掘り出して安置するなら奇瑞を現すと告げた。言われたとおり掘ってみると土中から光明が輝いたので、掘り出してみると延命地蔵尊であった。そこでその地に堂宇を建立した。
類似事例

ジゾウサマ
1977年 青森県
山美家の傍の地蔵様は岩を崩して作ったもので、粗末にしてはいけないという。ある男が信じずに粗末にして足で踏んだら、足が動かなくなり、治らなかった。
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ジゾウサマ,オニ
1934年 秋田県
昔、爺様が山へ柴伐りに行ったとき、転げた握り飯を地蔵に食べられてしまった。地蔵は爺様を鬼が博打をしているところに連れて行き、財宝を手に入れさせた。隣の爺様が真似したが、鬼に見つかって半殺しにされた。
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ジゾウ
1976年 山口県
1955年ごろ、家人があいついで病に倒れた家の人が、もしかしたら地蔵でも埋まっているのではないかと聞き、家の周囲を掘ったら地蔵が出た。祀ると家人の病気が治った。それ以後、家を護ってお告げをくれる地蔵になった。
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ブウンチョウキュウ
1981年 山形県
小松野千松寺の仁王様の下から、直径2~3センチの石を2つ広い、小さな座布団を作って石を乗せる。それを床の間においておくと武運長久のまじないになる。毎夜、湯で石を洗い、無事に帰ってきたら石を仁王様に返す。
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ショウベエジゾウ
1987年 長野県
昔,庄兵衛という人が牛が淵で雨乞いをした時,荒縄で縛った地蔵様を沈めた。するとどうしても上がらなくなってしまったので,庄兵衛は水底に取りにいった。そのまま上がって来なくなってしまったので,「庄兵衛地蔵」として祀った。
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ジゾウ
1943年 山形県
天宥法印が彫った地蔵が叢に埋もれていた。海老島の寺の和尚が、羽黒の山の叢林に引っかかっている地蔵尊が自分を呼んでいる夢を毎晩見た。探し歩くと、足元から自分を呼ぶ声がしたので、よく見ると地蔵様がころがっていた。
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バクチイシ
1931年 北海道
道路側にある岩の洞窟には博知石という石がある。この付近で難破する船が多かったので船魂様を勧請しようとして、石工の心得のある猟師の徳蔵に洞穴を掘るように頼んだが、勧請の前夜にここで猟師が博打をした。徳蔵は洞窟を冒涜されたことに憤慨し、洞窟の中で絶食して死んでしまった。この洞窟は不思議なことに年々地下に埋没していくのだという。
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ジゾウサマ
1982年 宮城県
地蔵様の別当をしている家で、田植え時に家中が病人になって困っていたら、知らない人が来て別当の家の田植えをしてくれた。不審に思っていたら、地蔵の足に泥がついていた。地蔵様が田植えをしてくれた。
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ジゾウ
1982年 京都府
享保15年7月、両替町通竹屋町上る町西方町の家の主人の夢にある人が現れ、我は土蔵の内にいるので早く出せと言った。翌日主人が土蔵を見たところ特に何も無いので、地面を2尺程掘ったら石仏の地蔵像が出てきた。背中を見ると弘法大師作、西方寺とあった。西方寺は新地に移っていたが、昔はこの地にあったことがこの為に判明した。石像は安置して当年より地蔵祭を始めた。
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ネコ
1958年 岩手県
浄法寺町に福蔵寺という貧乏な寺があた。ある夜、可愛がっていた猫が夢枕に立ち、変事を暗示していなくなった。ある日、南部藩主の葬式があったが、急に棺が宙に舞い上がり下りてこない。そこで和尚が呼ばれて無事に棺を地に下ろし、寺領として30石を賜った。
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(ジゾウノネスガタノイシ)
1990年 長野県
尾張の人が魚釣りをしていたところ、乗っていた石が動いた。不思議に思って見ると、その石が地蔵の寝姿になっていた。持ち帰って祀った。6月ごろになると湿気て地蔵様の姿は浮かび上がる。
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コヤスジゾウ
2001年 奈良県
桶屋の一行が地蔵の前を頭を下げて通ったところ、嫁が妊娠した。その後、乞食が地蔵のお堂で寝ていると、お坊さんが馬から下りてきて、田山で生まれたという子供の話をしていた。乞食が確かめに言ってみると、それは桶屋の家で、それからその地蔵は子安地蔵と呼ばれるようになった。
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タタリ,キダン,キカイ,ヤマノカミ
1974年 京都府
文政11年、鳥辺野の地蔵山から土砂を採っていたところ、山の神といわれる所まで掘り進めてしまった。大きな壺に掘り当たり、怪しいと思ったけれども、周りや底のほうへ掘り進めた。すると突然土中が鳴動して、壺がすり落ちる音に驚いて人足が死んでしまった。そして世話人の数人もことごとく大病にかかり死んでしまった。老尼の祈禱者に頼み神おろしをしてもらうと、絶入の形になり、幣を持たせると居直って、にらみつけて、自分は明智の一類であり、山に葬られ、山の神と言われていたが、理不尽な振る舞いの鬱憤が晴れないと言う。後も地蔵を穴に納めて供養したり読経をしたりしたが死人が出た。
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バアトイシジゾウ
1956年 宮城県
昔、老夫婦がいた。婆が庭を掃いていると角から豆粒が1つ転がり、馬小屋の側の小穴に入った。婆がもったいないとその穴を掘っていくと、広い野原に出てそこに石地蔵が立っていた。婆が地蔵に豆が転がって来たかと聞くと、地蔵が「豆はそこの俵の中に入ったが、まあ遊んでいけ」というのでしばらく休んでいた。地蔵は「今から面白いことがある。何があっても声を出すな。俺が手を上げて合図したら鶏の鳴く真似をしろ」といったので、婆は俵の中で黙って待っていると、鬼が集ってメクリ(賭け事)をはじめた。鬼が金を出して盛んになってきたとき地蔵が合図し、婆が地蔵の言うとおりにすると鬼はみんな逃げ、婆は鬼の金を地蔵からもらって帰った。隣の慾深婆が火を貰いにきたときその話を聞き、真似をするが、地蔵の合図する前に鳴いたので、鬼にばれて両耳をもがれて帰ってきた。
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エンメイジゾウ,(ユメノオツゲ)
1978年 新潟県
狼に食われた老婆の供養のために建てられた延命地蔵が洪水で流されて行方不明になった。40年ほど前に、当時40歳ほどの男性が病気にかかり、医者にかかっても治らなかった。ところが夢の知らせで、延命地蔵が川下に祀られているが上に上がりたいと言った。川下では、川の底から掘り出されて祀られていた。皆で引き上げた。その男性は、人の病気を治したり診たりするようになったという。
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