ネズミニオサレル,ボウレイ 1960年 大阪府 昭和25年11月2日の午後2時、うつらうつらしていると鼠が部屋に入ってきたと思ったのに、探してもいない。襖に手をかけると亡霊に引っ張られたような感じがした。
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ネズミニオサレル 1960年 大阪府 昭和35年5月28日午前3時ごろ、寝付かれずにいると、突然恐ろしい力で眠りに引きずり込まれ、ものすごく苦しくなった。意識がはっきりしているので、本当に眠ったわけではないのだという。
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キツネ,ネズミニオサレル 1960年 大阪府 昭和25年8月4日午前3時、寝付こうとしたら急に体が2寸くらい跳ね上がった。体が天井を破り、屋根を突き抜けて大空へ飛昇したように感じだ。
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ネズミ 1941年 岐阜県 寝る間に、鼠に布団を横切られたら動けなくなるほどくるしいという。
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カナシバリ 1995年 福島県 夜中に目を覚ますと体が金縛りのような状態になった。誰か目の前に立っているような気がした。朝目を覚ますと、朝から足の先まで肌の色が黄色になっていた。
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ザシキワラシ,カッパ,ネズミ 1958年 岩手県 寝ていて半意識状態になったとき、足から河童・鼠が上がってきて体がしびれる。これをザシキワラシという。古い家の座敷や床の間に背を向けているとき、胸に手をあてて寝ているときにくる。
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ネズミ 1934年 鼠に押さえられたことがある。寝ていると足元から鼠のようなものが上がってきて、目がさめているのに口がきけず、身動きもとれない。この怪物は胸まできて後戻りしていく。家族のものはひねつこ(老鼠)の仕業だという。
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ガキ 1926年 和歌山県 明治34年の冬の寒い日に、山道を歩いていたところガキに憑かれた。精神茫然として足が進まなくなり、1度は倒れてしまった。
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キツネ,イヌ 1967年 愛媛県 1965年の3月、村の女の人が夜、フラフラ歩きをするようになった。狐が憑いたとか犬が憑いたとか言われた。その後治ったという。
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キツネ 1979年 岐阜県 昔、深夜に出歩いたら狐になでられて化かされた。
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ユウレイ,バケモノ,ヨウカイ 1970年 鹿児島県 昭和27年のルース台風の頃、診療所で深夜に女の化物などを見たという。また、戸締まりをしているはずの宿直室で冷たい手に頬を撫でられたり、寝ていると畳が持ち上がり、ドシンと落ちることもあった。
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キツネ 1972年 千葉県 体の調子がおかしくなる、気がおかしくなるなどの症状が出たとき、狐につかれたなどという。
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カワウソ 1985年 愛媛県 三ノ丸の裁判所で宿直をしていて、杭の打つような音を聞いたとか、寝ていて胸のあたりを押さえつけられて起き上がれないという話を聞いた。かわうその仕業という。私も大正15年の秋、胸を押さえつけられたことがある。
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キツネ 1930年 長野県 夜中に人の呼ぶ声がするので表へ出て返事をすると、気持ちが悪くなり家へ入るなり寝てしまった。次の朝、上の家のお祖父がいなくなったというので探すと、下の家のところで寝ていた。狐にだまされたらしい。お祖父の足跡とともに狐の足跡がついていた。
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オサキ 1975年 群馬県 大正の初め頃、中年女性が庇から落ちて腰を打ち寝込んだ。庇の下にオサキの毛が落ちていたのである家のオサキの仕業と判断した。その家の女主人は気象が激しく、憑かれた女性が裁縫上手であること、子沢山である事を恨んで憑いたと推定された。
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ユウレイ,ヤマイヌ,タヌキ 1976年 愛媛県 終戦の頃までは病人の危篤などの連絡に深夜でも出かけた。道中には人が殺された所や幽霊が出たと伝えられる所があった。山犬につけられるとか、狸にだまされるという話もあった。父の話では、夜の10時過ぎに家路を急いでいると提灯の火が見え、小便を始めると消えたという。
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キツネツキ 1922年 兵庫県 狐がついた事例は明治20年ごろにあった。3、40歳の男が狐につままれて家出したのを、村人が捜索した。その人は木陰に蹲っていたが、目はつり上がり、手足も縮まって狐の形に似ていた。家に帰ってからはいわゆる狐憑きになって、油揚げや豆腐ならばいくらでも食べた。その人の父が狐を攻めて、出ねば捻り殺すというと狐は瘤の形になり手先に進んで行った。指先に追い詰められ、男は「出る出る」と連呼しながら倒れ、手の瘤は消えていた。その後3日寝つづけて、1ヶ月はぼんやりしていたという。
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キツネ 1972年 千葉県 戦争中のこと。歩いても歩いても家に帰り着かなかった。狐に化かされたのだろう。
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シノゼンチョウ 1976年 新潟県 夜寝ていると、足元から上へ上へと押してくる感覚がする。首まで来ると楽になる。これをオッツメルと言う。それから2,3日すると、死人が出る。
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シリョウ 1985年 愛媛県 大正8年3月末、病気になり熱が出た。入院すると間もなく脳症で無意識となり、うわごとを言っていたという。5月になって正気づいたが、祈祷師に頼んだところ「死人のいた処を踏んだので死霊に取り付かれた」といって死霊を壺に封じ込めて夜中に山の中へ埋めたという。後で聞くと通学路の橋で明治時代に殺人事件があった。
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