カンノン,ユメマクラ 1995年 愛知県 昔、源太郎たる漁師が漁中、海の中で光っていた観音像を引き上げた。家に帰ったら、観音が夢枕に立って、自分を信仰しこの像を丘で祭れれば、様々な利益を得られると告げたという。
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カンノンサマ 1976年 大分県 津波の時に流れ着いた観音様がある。見つかったときは魚の網に引っかかっていて、後光がさしていたという。あるいは、沖から流れてきた木を切ると血が流れたので、祀ったともいわれている。
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セックマツリ 1956年 宮城県 古くから白山宮が勧請され、観世音菩薩を本地仏として、3月3日、4日の両日に白山宮御神事が行われる。3日の御神事は「節句の規式」、4日の御神事は「堂廻りの規式」とよばれる。「お浜下(お)り」-水垢離や祓い-、「神招(お)ぎの舞」、流鏑馬などがある。
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カンノンサマ 1940年 鳥取県 千数百年前、領海だった網代浦の観音岩附近から出現したと言われている観音様は、以前は誰であろうとも下馬しないと正面を通過できなかった。下馬しない場合は、落馬したといわれている。
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カンノン,ユメマクラ 1967年 福島県 相馬の松川にある夕顔観音は、夕顔に乗って海上を漂い、今の磯部の浜の鵜の尾岬についたという。そして村人の夢枕に立ち、白河の浜に着いたからその上の山に祀ってくれといった。観音を祀ると、いつの間にか傍に小石が生まれ出ていたので、それを観音様の生んだものときめて、お産の神として参詣が絶えないという。
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リュウジャ 1975年 島根県 佐太神社の西北にある恵曇(えとも)湾のイザナギ浜で竜蛇が上がった。板橋という社人が竜蛇上げを職掌としていた。今は恵曇や島根半島の漁師が9月末から11月にかけて沖合であげることが多い。竜蛇はサンダワラに神馬藻を敷いた上に乗せ、床の間に飾り、祝いをしたあと、佐太神社に奉納する。大きさは1尺2寸前後、背が黒く、原は黄色を帯びている。尾部に扇模様の神紋が見えると言われている。大漁、商売繁盛、火難・水難除けの守護神と信じられている。
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ヒカルモノ 1979年 長崎県 海中で光るものがあり引き上げてみると観音立像だった。
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(ゾクシン) 1973年 三重県 野登り観音に関する俗信。野登り観音の大祭は4月7日で、豊作の神だという。祭に参拝する人は、くま笹を必ず折っていって、田の水口にたてるとモグラがもぐらず、いい米がたくさん取れるという。牛に食べさせると、病気をしないといわれている、など。
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マッパダカノオトコ 1932年 三重県 旧暦3日4日は亀崎の沖で網を引かない。もしこの日に網を引くと、引き上げるとき真裸の男が大勢手に柄杓を持って浮かび上がり、船を取り巻いて「さあ来い」といいながら水を汲み船に入れる。瞬く間に船は沈む。沖合いで死んだ者が友達を誘いに来るのだといわれる。
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カンノン 1935年 東京都 推古天皇の時代に土師臣中知という人が浅草の地に流れ着き、家臣の檜熊濱成、武成の二人の兄弟とともに漁労を生業としていた。推古天皇の御代の36年3月18日の朝、浅草の沖で網を下ろしていると観音大士の像のみが網にかかった。場所を変えても同じで、驚いてこれを持ち帰り家に安置したが、臭魚の穢に混ざることを恐れて香道を作って安置した。これが浅草観音の縁起という。
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カンノン 1978年 広島県 ある年の洪水の時、上流の坪野村宇佐から小河村小浜沖の渕底へと観音が流れてきた。ある夜長老の夢枕に観音が立ち、川底に沈んでいることを告げた。村人たちが観音を引き上げ丁重に祀ったところ、観音がもとあった宇佐が返却を求めた。しかし観音が地に付いたように動かなかったのでそのまま祀った。
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カゼフキジゾウソンノオジゾウサマ 1985年 福島県 旧の3月16日は地蔵様の祭日で、風吹地蔵尊のお地蔵様は祭りの1週間前ぐらいから早い者順で小学校の子供が借りていって遊ぶ。このときは子供はお地蔵様に何をしてもよい。祭りの当日はトーナガシといって、堀に水を溜め、地蔵様を裸にして首に縄をつけてお地蔵様を流す。子供に引っ張られるお地蔵様を心配して祭りの日に地蔵をきれいに洗って神社に収めてしまった。すると、お婆さんは病気になって寝込んでしまった。
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カンノンサン 1973年 鳥取県 中原集落で、小学校の校庭を作るのに観音さんを動かすことになったとき、観音さんを引き揚げるロープが何度やっても切れてしまって動かせなかった。お坊さんを何人も呼んで拝んでもらい、ゃっと動かせた。
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リュウトウ 1989年 富山県 朝日山の山腹にある観音堂の前の松に、毎年正月朔日と六月十七日の夜龍燈がかかる。本尊の観音様が太田浜から上がったものだが、龍燈は三ヶ所一団となって牛島から飛来する。
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カンノンノミズ 1932年 長野県 明治10年頃のこと、塩尻峠を登っていた若い躄が、清水の湧き出る場所で水を飲み、ふと見上げると観音様がいた。彼は近寄って額づいていたが、そのまま深い眠りに落ちた。目を覚ますと躄は立ち上がれるようになった。この噂が広まり、観音様をお参りする者が日に日に増えたが、供え物をめぐって人々が争うと、観音様は忽然と消えてしまったという。
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サクガミ 1982年 埼玉県 大滝村では初午の朝は早起きし、空の臼を3回つき、正月の松の残りを焚く。この煙に乗って作神が天に登るという。
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タクセン,ショウカンノン 1935年 宮城県 給分というところの観音堂に安置されている正観音は、安倍貞任の守り本尊だったそうだが、前九年の役の時に北上川に流し、其れが川に3年、海に3年漂流していたが、田尻島に着いた時に島人はその異様な姿に恐れて再び押し流した。その後、給分に漂着したが誰も気づかなかったので、ある漁師に託宣を下して自身の位置を知らせ、いま祀られたという。祭日には決まって東風が吹くという。
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オカンノンサン 1996年 神奈川県 時化の時に海岸にあがったお観音さんを拾ってきて供養して祀ると、その海を通る船が進まなくなった。何かお観音さんが気に入らないことがあるのだろうということで、江之浦の石のお地蔵さんと交換した。
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カミサマ 1979年 長崎県 琴崎様の祭日である3月3日だけ社前の磯に昔は入ることが許された。神が現れると波がさざめいたが、髪の命婦は怖れずにそれを掬い上げた。
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キツネノヨメイリ 1939年 奈良県 毎年旧正月3日に、天のかぐ山の神様へ狐の嫁入があり、天神山から見ると提灯が見えるといわれている。提灯の数が多い時は豊年で、少ない時は不作だといわれている。
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