(ゾクシン) 1973年 三重県 厄年の人は、4月7日に野登山に登るという。その帰りに熊笹を採ってきて、田の苗代の水のかかるところに立てておくと、悪い病気が入ってこないという。
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ヤマノカミ,(ゾクシン) 1973年 三重県 山の神に関する俗信。正月7日は宮の境内で、共有山の松の生木を集めて立て、生竹を立てかけて火をつける。少なくとも家族の数だけ切り餅を焼いて食べると、病気をしないとか福が授かるとかいう。山の神は子供ととても仲がよいといわれている。
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ヤマノカミ 1940年 和歌山県 山の神に関する俗信。山の神を生木で祀ると、必ず次にその生木を切る人が怪我をするから、柵を設ける木には生木を使わないという。山で木をそいで打ち込むと、山の神の着物の裾を打ち込むのでよくないという。山で山道具を見失ったときは、山の神と相撲をとるとすぐに見つかるという。11月7日は山の神の木数えの日なので、山に行くと数え込まれて怪我をするという。山祭りがある月の不浄日に山に行くと、怪我をするという、など。
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(ゾクシン) 1976年 大分県 年中行事に関する俗信。正月4日に福入り雑炊を食べると、病気にならないという。正月7日に昼まで寝ていると、疫病神が帳面に付けるとか、疫病神に一年中取り憑かれると言ったという。八朔の節供に畑に入ると「地が割れる」と言って入るのを止めたという、など。
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(ゾクシン) 1975年 愛知県 年中行事に関する俗信。元旦に七宮めぐりをすると、病気をしないといわれている。節分の豆を年の数だけ食べると、夏病みをしないという。ひいらぎ(ねずみさし)か馬酔木(あせぼ)の頭に、魚の頭をさして、戸口に置くと魔除けになるという。旧4月13日・14日はオンゾで、この日に籾を播くとはじき出されてしまうという。冬至十夜といい、南瓜を食べると中風にかからないといわれている、など。
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ウマノタタリ 1977年 山梨県 馬頭観音は、昔、神主さん(先祖)の乗った馬が落ちて足を折ったことが代々本家に祟って、足が悪くなる。そこで7,8年前に葛野川から石を持って帰って、葛野のツチヤの神主さんに拝んでもらって祀り、毎月8日に線香をあげる。
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カンノン,ユメマクラ 1995年 愛知県 昔、源太郎たる漁師が漁中、海の中で光っていた観音像を引き上げた。家に帰ったら、観音が夢枕に立って、自分を信仰しこの像を丘で祭れれば、様々な利益を得られると告げたという。
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ボン,ショウリョウ,ショウライ 1941年 青森県 旧暦6月頃に収穫された小麦は、粉にされて旧暦7月13日お盆の精霊に供えられる。恐山から来た精霊は、盆中は麦ハット(手打ちうどん)のおひなが(午後三時頃の食事)を供えられ、16日午後にはキンカモチを背負い田を見回って帰るという。
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タノカミ 1982年 新潟県 社日が田の神を祭る日とされていて、餅をついて供える。春の社日には田の神が早朝に、餅をつく杵音につれて天から田に下りてくるという。またこの日、雪の積もっている田に出て、「社日の田打ち」といって、3鍬ほど田打ちをした。秋の社日は、その夕べに餅をつく杵音につれて田の神が田から上がって天にのぼるといわれている。春秋の社日が長い年は田の神は田に長くいるから作は不作であり、短かければ作がよいともいわれている。
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(ゾクシン) 1981年 福岡県 年中行事に関する俗信。竹の先に餅をさして、サギッチョの火で焼いて食べると病気をしないという。サギッチョの火を持ち帰って、竈に火をつけると火事にならないという。正月16日と12月16日は山の神が山の木を調べて歩く日なので、山で木を伐ってはいけないという。山に入ると怪我をするという、など。
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(ゾクシン) 1972年 長崎県 年中行事に関する俗信。盆の16日には地獄の蓋が開くといい、刃物を使わないという。九月末日から十月初めまで氏神様は出雲へ縁結びに行くという。このときに行く神様は一年中カマドを守ってくれるという。亥の日の餅を食べると、風邪を引かないという。12月1日にゴコクメシを食べると、流行病にかからないという。冬至にはかぼちゃ飯を食べるが、これを食べると流行病にかからないという、など。
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ゼンセノインネン 1931年 兵庫県 あるところに信心深い人とまったく信心しない人がいた。あるとき二人は観音様へお参りに行ったが、不信心な物にはご利益があったのに、信心深い人にはご利益がなかった。信心深い人が観音様にクヂを言うと、観音様は「お前の前世は雀で供え物の米を食って暮らしていた、不信心は男の前世は牛で、観音堂を立てるときに材木を引いて山に登っていた」といったので信心深い男は納得したという。
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フタマダダケ,カンノンサマ 1915年 千葉県 観音様の21年目の大開帳を行う年には、組村内の何れかの家に、二股竹の筍が生える。生えた家は掘り起こして観音様に献上し、寺で大切に育てられる。先年二股竹が生えたのに惜しんで謙譲しなかったら息子が大病になり、献上すると平癒したという。この観音様の信者は筍を食べない。
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コメ 1940年 三重県 志摩の俗信。卯日には精米の糯米の播種挿秧収穫餅搗等、一切の糯米には手を触れない。これを犯せば、火に祟るという。しかし、四月卯日に搗いた餅となると、寿命伸ばし餅などといって、貰ってでも食べるという。
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ヤマノカミ 1940年 岐阜県 山の神に関する俗信。2月初寅、11月7日が山の講だが、講をしないと山落ちがあるという。山の神は女神で、女性が講の下りものを食べると気が荒くなるという。マドギ・ホウキギ・カモエダは山の神が好きな木なので、切ってはいけないという。山の神は醜女なので、女性が詣ることを忌むという、など。
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タノカミ 1982年 新潟県 2月16日と10月16日は田の神まつりが行われる。春は朝早く田の神が山から下りてきて、秋は晩遅くに田から山へ登るという。
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タノカミ 1982年 新潟県 2月16日と10月16日は田の神まつりが行われるが、田の神が下りるときには杵を横にし、上るときには縦にして十六ダンゴを供える。田の神はこの杵を伝って上下するという。
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(ゾクシン) 1984年 新潟県 節分の豆まきと豆に関する俗信。まいた豆はその日には鬼が拾い、人は翌日拾う。拾った豆を山仕事に持っていくと蛇や魔物にあわない、など。
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カンノン 1973年 三重県 野登山には枝つきの桑の木で作られた観音があった。それで野登の坂本という部落では桑の木を焼かないという。観音は庄内の方を向いていたのだが、野登の人が木を切って野登の方に向けてしまった。それ以来、野登の人には足なえの人が出たという。
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ヤマノカミサマ 1991年 島根県 山の神さまは山の木に祀ってある。10月9日が祭りで、この日に山に行くと怪我をするという。山の神さまを祀った木や杜を伐った者は、10年も床に伏したり、ぽっくり死んだり、家内や牛が死んだりする。
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