カンノンゾウ 1989年 長野県 長石寺に泥棒が入り、本尊を盗んだ。しかし、なんだか背中が重くなり始め、恐ろしくなった泥棒は本尊である観音様を天竜川へ捨てた。
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イワイカミサマ 1957年 兵庫県 イワイ神様(先祖神様)はよく祟る。人を動けなくしたり夜中に布団を押さえつけたりと、よくシワザする。そんなときには水と線香を供えると動けるようになる。祭り月は盆月と旧正月である。
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カンノンサン 1973年 鳥取県 話者が17歳のころ、中原集落の観音さんの上に伝染病者の隔離病棟があったが、ある家が火事になったときに火のついた藁束が病棟に飛んできて、類焼してしまった。観音さんよりも上にあったので、観音さんに嫌われて全焼したのだといわれた。
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カンノンサン 1973年 鳥取県 中原集落で、小学校の校庭を作るのに観音さんを動かすことになったとき、観音さんを引き揚げるロープが何度やっても切れてしまって動かせなかった。お坊さんを何人も呼んで拝んでもらい、ゃっと動かせた。
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ヒダルガミ 1975年 高知県 山にはヒダル神がいて、腹が減って動けなくなる。だから食べ物を持っていかなければならない。
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ジキトリ 1926年 愛媛県 山で疲れて動けなくなることをジキトリに取られるという。
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カシャンボ,ガシャンボ 1981年 和歌山県 炭焼きに行って小屋で粥を煮ていたら、夜になっていないのに暗くなり、大きな影がさして金縛りにあった。しばらくして動けるようになり、外に出たが何もいなかった。ガシャンボの仕業。
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タリ 1960年 三重県 タリに憑かれて動けない時は、米という字を手に書くと歩けるようになる。
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ヌスビトカミサマ 1984年 長野県 ある人の家に泥棒が入ったので、追いかけていくと、山の神様の辺りで見失った。この神様が泥棒を隠したのではないかということになり、盗人神様と呼ばれるようになった。
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カンノンゾウ,(ユメノオツゲ 1989年 長野県 長石寺に泥棒が入って本尊を盗んだが、背中が重くなって恐ろしくなり、天竜川へ捨てた。観音は流れて泰阜村の門島に着いた。泰阜の明島のある人の夢枕に観音様が立ち、助けを求めた。その人が目を覚ましてから淵に行くと観音があった。拾い上げて船で返しに行くと、台座にぴたりとはまったという。
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ダリ 1981年 和歌山県 空腹で山中を通るとダリに憑かれて動けなくなる。山伏に拝んでもらうとよい。
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ネズミ 1941年 岐阜県 寝る間に、鼠に布団を横切られたら動けなくなるほどくるしいという。
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オイナリサン,アシガオモクナル 1999年 栃木県 私の家では、お稲荷さんを立てる前に犬を飼っていたが、お稲荷さんが来た時から祖母の足が重くなった。しかたなく犬を逃がしたら、うそのように足が軽くなった。お稲荷さんは狐のためか、犬を家に連れてきた人の足を重くする。
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タロウヤマノテング 1964年 長野県 加藤浅次郎さんがつぶれ岩の上の、桜の木を切ろうとすると、逆さに立てられて身動きが取れなくなった。悪かったと気づくとやっと動けるようになった。
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ダリ 1981年 和歌山県 腹が減っているときに峠や山を通るとダリに憑かれて動けなくなる。手のひらに米と書いて飲むふりをすれば助かる。
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ムヂナ 1938年 岐阜県 雨の降る晩傘をさして坂を登っていると傘が急に重くなった。登りきるとまた軽くなった。また、背中の荷物が重くなることもあった。狢の仕業だという。
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ザシキワラシ 1958年 岩手県 座敷童子は古い家に出る。小学校1年生くらいの背丈の子供。寝ていると出てきて、そうするともう動けなくなる。
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ダレ 1976年 和歌山県 山で突然、腹が減って動けなくなったような状態を、ダレがついたという。手のひらに米の字を書けば治るという。
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キツネ 1975年 愛知県 狐が憑いている商人の家では、物を買うときは秤のおもりに乗って軽くし、売るときは品物に乗って重くするという。商人は儲かる。そういった商人からタマリや米を買うと、店では狐が入っているので重いように見えるが、家に帰ると軽くなっている。
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ザシキワラシ,ネズミ 1958年 岩手県 座敷わらしは鼠の古いもの。人が寝ているとおぶさって動けないようにしたり、尻尾で火鉢を叩いて音を出したりする。
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イシジゾウ 1961年 岩手県 昔、石地蔵の前で泥棒が金持ちを殺して金を盗んだ。泥棒は地蔵に口止めしたが、自分で喋ることになると言われた。3年後、果たしてそうなり、3年前に殺した金持ちの息子にそうとは知らず喋ってしまって敵を討たれたという。
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