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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

オリュウドサマ
1972年 千葉県
元日の朝、笠森観音のお堂に上がって大般若経を唱えると、東の海からオリュウド様という火の玉のようなものが上がってくる。手を叩くと消える。海で死んだ無縁仏がお経を聴きに来るのだといい、元旦から七日まで出るという。

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ヒノタマ
1981年 和歌山県
人が死ぬ前に火の玉が飛ぶ。それが魂が抜けるという。一週間前に抜けるとか、寺の方に飛ぶとかいう。
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リュウ,リュウトウ
1928年 福井県
旧暦大晦日の真夜中、敦賀の沖合いに魂火がふわふわと迷い出ることがある。すると、対岸にもうひとつの霊火が現れ、絡み合い、寄り添って波の上を動きまわり、常宮の社殿の奥に消えていく。海神の化身の龍が、年に一度だけ女身の龍に会いにくるのだという。一説には、海を隔てて祀られた男神と女神の渡御であるともいわれる。
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リュウトウ
1967年 茨城県
赤い火の玉が水の上から空に舞い上がり、川に沿って神社の参道口にある松のこずえで消える。次の火の玉が次の川から上ってくるというように、一晩中竜燈があがっては消え、あがっては消えていく。
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ヒノタマ,アントクサマノヒダマ
1928年 長崎県
山から夜な夜な火の玉が飛ぶ。ところが、火の玉は陸地にいる人には見えず、海上に出ている漁夫にのみ見える。里人はこれを安徳さまの火玉と言って尊崇している。
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シノゼンチョウ,ヒトダマ,シカタ
1930年 鹿児島県
1900年ごろ、村はずれの山近い一角から青い火の玉がフワリと浮かび上がり、長い尾を引いて大勝のほうへ飛んでいった。火の玉が現れた場所には死の床についている人がいたため、あれは某さんの奥さんの死型だという噂が流れた。その後、10日ほどで亡くなり、人霊は実家に別れをつげに言ったのだろうといわれた。その実家でも2、3人の足音が聞こえ、火の玉が見えたという。
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ヒノタマ
1959年 長野県
坂の所へ来ると、円福寺の森から真赤い火の玉が上って消えていった。あれが人魂とか火の玉とか言うのでしょう。お寺やお堂のあたりで登ったり消えたり流れたりすることが多い。
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カイビ,ヒノタマ
1980年 愛知県
明治初年、正衆寺の裏山より怪火が現れ、村人は驚いた。大きな火の玉で、雨の夜に須佐の中頃に出て四散し、又一つとなって消え失せた。村民が不思議に思いその場所を掘ると古太刀、よろい、かぶと等が出たのでこれを祀った。そのあと、怪火は現れなくなった。慶長の昔、九鬼嘉隆が当地に攻め入った時に戦死した武士や村人の魂が迷い出たものという。
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ボウレイ,フネヲヨブコエ
1937年 秋田県
保呂羽山権現の別当の家の火事の後、焼死した人の霊魂が大森船場で「ほーい、ほーい」「ほーほー」と船を呼ぶ声となった。船頭が船を渡してやると声はやむという。
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ヒノタマ
1985年 愛媛県
海禅寺にある椎の木のあたりに、火の玉が飛んでいた。
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オスギオタマノヒ
1957年 長野県
ある日母と夜道を歩いていると、2つの火の玉に出会った。それがお杉お玉の火であった。この火の玉は、杉という男性とお玉という女性が恋仲になったが結ばれず、川に身を投げた亡霊だという。
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ヒノタマ
1939年 新潟県
老婆が財産を人に貸していた。その老婆が突然亡くなると、毎晩その家のいちじくの木の根元から火の玉が上がったと言う。それは財産などが心配で成仏していない老婆の魂ではないか。
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ヒノタマ
1981年 愛知県
夜、浜辺へ出てきて大きな声で「かりやたろう」と叫ぶと火の玉が来る。初めは沖の方へ小さな火が見えるが、みるみる大きくなって真上に来たときには、風呂桶の様な大きさになり、ぐるぐる回りだす。出会って逃げ遅れた時は草履を頭にのせて這っておれば、帰っていく。
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ヒトツメコゾウ,ヒトツメノオニ
1963年 山梨県
2月8日のオコトの晩には一つ目小僧が、節分の夜には一つ目の鬼が、それぞれ山から降りてくる。
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リュウトウ,サントウ
1989年 石川県
一本木諏訪神社では、火の玉をした龍燈が十二月晦日の夜に海中の大石のほとりから出現して、神社へ飛び移り、また飛び戻る。突端の岬を龍燈崎とよぶ。
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ヒノタマ,ヒカルモノ,イケルカミ
1974年 京都府・三重県
明和7年7月18日夜戌3時に西から火の玉が現れ北東へ飛んだ。ある人は北野の方から現れ室町一条に落ちたといい、又堀川二条から寺町東に飛んだという人もある。伊勢の菰野や桑名で見た人もいる。
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オコゾウビ,タマシイ
1990年 長野県
栗尾にある満願寺の、大きな杉のてっぺんを烏川のこちらから見ると、お小僧火が見える。烏川を渡ると見えなくなる。満願寺の坊主が小僧をいじめて、死んでしまったので大きな杉の根本に埋めた。お小僧火はその魂だという。後、その杉に落雷があり、根本から焼けたが蛇が沢山出たという。
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ヒノタマ,ヒトダマ
1988年 群馬県
「火の玉」・「人玉」も昔はよく出た。人が死ぬ前日などによく飛んでいて、フワフワ舞いながら寺の裏の方へおりていく。よく見る人とまったく見ない人がいて、成人前にみなければ一生みないともいう。
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オミタマサマ
1956年 宮城県
正月三日、去年死んだ仏が初めて祀られる「初おみたま様」が行われる家では、近所や親類が飴を持って拝みに来る。この日は不成就日、あるいは「ほろぼ日」といって忌み、正月三が日は水音を立てたり、火を焚く時に音を立てない。おみたま様が正月三が日も神様になりたいということで祀るのだという。
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カイカ
1930年 愛媛県
毎年陰暦元旦の一番鶏の刻限に、怒和島の上怒和沖合から不思議な火が現れる。消えたり光ったり、分かれたり集まったりしながら飛んでいるという。
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レイ,ヒノタマ,ヒトダマ,ヒカリダマ
1983年 群馬県
火の玉や人魂や光玉は青い。これらが出るのを「霊が飛んだ」という。人が死んだ夜に、3人がかりで抱えるほど大きな光玉が道を転がっていくのを見た人がいる。人に会ったり人が近付くと消える。
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