ホトケサン 2000年 徳島県 12月の初巳の日はミノヒといって、仏のお正月であるという。この日はオハカサンに竹を組んで注連縄を張り、お供えをして草履も置いておく。家で身内が集まって会食し、夜の12時を過ぎてから墓地に向かい、麦藁を燃やした火で炙った餅や豆腐を食べる。仏さんは藁火の明かりで、人々の様子を見ているとされた。
類似事例 |
|
ヤマウバ 1984年 愛媛県 正月には毎年山姥が餅つきの手伝いに来ていた。山姥の餅は家業繁盛の福餅であったが、身なりが汚かったために村人は山姥を嫌い、餅つきの日を変更した。以来、村には天災や疫病がはやり、山姥の祟りであるとされた。そこで姥大明神を創建し、正月三日間は餅断ちをすることにした。
類似事例 |
|
ホトケサマ 1988年 群馬県 8月1日は地獄の釜あけ、お釜の口明けといい、焼餅をつくって仏様に供える。仏様はその焼餅で地獄の釜をたたいて蓋を開けてこの世にやってくる。
類似事例 |
|
ムカエビ 1939年 長野県 13日の夜も白樺の皮を焚いて仏様をお迎えする。焚く場所は数多くは門口であるが、村や同じ村でも字によって一定していない。お迎えするときには「お盆さんお盆さん、このあかりでおいでなして。」「ボンサマボンサマ、このあかりで来とくれ」「ぢいさんまあさんこのあかりで、ござれござれ」となどと唱える。
類似事例 |
|
サイノカミ 1964年 福島県 1月15日のもちの日に行う。子どもたちが、家々から門松、注連縄、納豆つとこ、わらなどを集め、村はずれに松のしんぼうを中心にして積み上げ、夕方に火をつける。「せいの神もやすぞ、せいの神やくぞ」と子どもたちが叫ぶと、各家々から供え餅に棒を通したり、幣や書初めの紙をもって集まる。この火で焼いた餅を食べると腹やみしないとか、たばこの火をつけると歯やみしないとか、書初めの紙の灰が上にまいあがると習字が上手になるなどという。さいの神とは「塞の神」などと書き、みちの神で悪病が村に入ってくるのを防ぐと思っている人も多い。
類似事例 |
|
イキミタマ,ボン 1974年 いきみたまとは文明年中頃に始まった、7月の盆に亡霊の霊魂が帰って来るのを祭った行事だったが、現在では父母兄姉の生御霊(いきみたま)を祝っている。
類似事例 |
|
カミ 1934年 長崎県 大晦日の夜、正月の用意をしていると、神が来臨され、そのままお迎えした。それ以来正月に餅を搗かず、〆飾りもしない。
類似事例 |
|
タノカミサマ,オタノカミ,タノカミ 1982年 新潟県 3月16日は「お田の神」で、早朝に手杵で空臼をつく。この音で田の神様が高いところから下りてくるという。カラコ団子を16個作り、床の間に供え、夜には小豆煮にして食べた。11月(旧暦10月)16日も「お田の神」の日で、春下りた田の神はこの日田から上って高い所へ帰られるといい、カラコ団子を作って膳あるいは箕などに入れて神棚に供えた。田から上ってきた「お田の神」はロブチ(炉縁)で団子を焼いて食べ、天へ帰られるともいう。
類似事例 |
|
ホトケサマ 1963年 福島県 7月13日の夜は木戸口にて麦藁で迎え火をたく。この煙に乗って仏様が降りてくるといわれる。
類似事例 |
|
タノカミサマ,オタノカミ,タノカミ 1982年 新潟県 3月16日は「お田の神」で、早朝に手杵で空臼をつく。この音で田の神様が高いところから下りてくるという。カラコ団子を16個作り、床の間に供え、夜には小豆煮にして食べた。11月(旧暦10月)16日も「お田の神」の日で、春下りた田の神はこの日田から上って高い所へ帰られるといい、カラコ団子を作って膳あるいは箕などに入れて神棚に供えた。田から上ってきた「お田の神」はロブチ(炉縁)で団子を焼いて食べ、山へ帰られるともいう。
類似事例 |
|
タノカミサマ,オタノカミ,タノカミ 1982年 新潟県 3月16日は「お田の神」で、早朝に手杵で空臼をつく。この音で田の神様が高いところから下りてくるという。カラコ団子を16個作り、床の間に供え、夜には小豆煮にして食べた。11月(旧暦10月)16日も「お田の神」の日で、春下りた田の神はこの日田から上って高い所へ帰られるといい、カラコ団子を作って膳あるいは箕などに入れて神棚に供えた。田から上ってきた「お田の神」はロブチ(炉縁)で団子を焼いて食べ、高いところへ帰られるともいう。
類似事例 |
|
オメンサマ 1984年 福井県 お面様の祭りとよばれる、正月の行事にはお面様の礼拝が行われるが、このとき氏子一同がお面様を礼拝する。このとき面が柔和な顔に見えるときは豊作だが、怒った顔に見える時は不作だといわれている。
類似事例 |
|
オカミサマ 1974年 宮城県 オカミ様は、盲人の女性あるいは男性が恐山で修行をしてなるものである。死者の供養をするとき、呼び出してもらう。人が急死あるいは事故死した場合は、言い残したことを聞いてもらわないと、仏になることができないといわれている。
類似事例 |
|
ガンジツ,ハツウマナド(ニチジニカンスルゾクシン) 1956年 宮城県 元日に吉事があればその年は吉だという。また、初午が早い年は大火があるという。うるう年には猫も杓子も子を産むという。旧暦の正月十四日の夜、月に映る影法師が薄ければその人は年内に死ぬなどの俗信がある。
類似事例 |
|
ホトケ 1984年 新潟県 彼岸の中日に仏は1度黄泉に戻るといい、中日とアケの日をさけて棚参りをする。彼岸のアケの日は仏のお立ちの日であり、その前夜特別のご馳走を仏壇に供えてその翌朝は仏が朝立ちをするといってみやげ団子を仏に供えた。
類似事例 |
|
シ,ソウシキナドノゾクシン 1956年 宮城県 正月に人が死ぬと、五月または九月にも身近な人が死ぬという。また、年の始めに家族の中で女性が亡くなると、その年は死人が多いという。身近に不幸が続くと三つ目の不幸が来るなどの俗信がある。
類似事例 |
|
ミノヒ,ミウマ,タツミ 1975年 旧12月はじめの巳の日に仏壇に豆腐や餅を供える。四国でも各地により多少相違はあるが、この日は死霊が訪れてくる日だと信じていた。
類似事例 |
|
ヒル 1981年 和歌山県 弘法大師が回ってきて餅を乞うたが、そこの人は「餅をやるから口をあけろ」と言って弘法大師の口の中に火を投げ込んだ。以来そこでは正月に餅を搗くと蛭が出てくるといって、餅を搗かない。
類似事例 |
|
カッパ,ウワバミ 1982年 長野県 餅と稲を共に流すことで無縁仏の供養とする。水の災難を防ぐため餅と米を流す風習もある。ウワバミが子供を食べようとしたが餅を持っていたので難を逃れた。川の事故を防ぐために餅を流すこともある。
類似事例 |
|
ミヤゲダンゴ,ホトケ 1964年 福島県 春の彼岸の最終日には、みやげだんごといって、そばだんごを供える風習がある。もっとも新しい仏があの世にみやげにもっていくものなので、急いでつくるものではないという。
類似事例 |
|