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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

アナイワ
1968年 福井県
魚見川のほとりにあった穴石は7,8尺(210~240㎝)の大きさで、洞窟のような穴が開いていた。赤い犬を入れたら、フクマ村の坂下寺の縁の下に出たという。ある人が岩を割って穴を埋めてしまったが、その人は気が狂って自宅に放火してしまった。

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ヤマネコ
1983年 秋田県
江戸時代の事。湖近くで穴熊の巣のような穴を見つけた猟師が、その中に犬を放った。すると犬は尻尾を巻いて逃げた。穴を煙で燻すと、中から穴熊ほどもある山猫が出てきた。また湖には7,8尋もある鰻や、5尋もある山椒魚もいるという。
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テングサマ
1961年 山梨県
片颪に大きな石があり、真中に人間の右足に似た形の穴がある。これは昔八ヶ岳山麓に天狗様が住んでいて、山麓の密林の中から釜無川の方に出てきた時に、石から石へ飛び石伝いに来たのでついたものという。
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リュウセキ
1976年 新潟県
越後国蒲原郡勝屋村のある百姓が、山で径5、6寸ぐらいの丸い石を拾ったところ、ある日、石が二つに割れて中から煙が立ち昇り、にわかに雷鳴大風雨がおこった。割れた石の中には丸い穴があったという。
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コイウエモン,イケノヌシ
1974年 京都府
慈観橋の近くの赤池は、竹野郡の丹池に通じているという。赤池の主である大きな鯉を捕らえようとして某が水をかい出したら、某の家の辺で煙があがったが、見に行くと何事もなかった。その後煙があがっても作業を続けたが、夕刻戻ると村は焼野原であった。
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ジンメンケン
1990年 山形県
狩人が山中で人面犬を目撃し、面白がって追い回し谷底へ落としてやった。次の日、怒り狂った人面犬が火を吹きながら家々に飛び込み、大火事になってしまったと言う。
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テングサン
1978年 和歌山県
小松にある一部が赤い石は、天狗さんが炭を吹いて赤くなった。
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テング
1977年 和歌山県
赤松氏の祖先の子が戸栗坂で遊んでいたところ、天狗にさらわれた。皆で探し回ると、奥の方にきれいな石があり、ハンチャがかけてあった。子供は見つからなかった。その石を今でも祀っている。赤松家は山田という人を養子に迎えたが、その人が和歌山へ越すときに石を持っていった。しかしどうも落ち着かず、石を持ってきた。石は高さが2尺くらい、巾1尺くらいで人の形のようである。
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ヤマノイヌ
1935年 愛知県
山に山犬がたくさん住んでいた。ある年、山の犬が岩の間に仔を産んだのをある人が見て帰った。その人の妻が隣近所と相談して、産見舞として重箱に入れた赤飯を岩の間に置いておいた。それから参拝に行き、帰りに重箱を受け取りに行くと、重箱の中は空で元のように風呂敷に包まれていた。
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オオイシクツ
1928年 千葉県
船越の宮の側にある大石窟は瀧口明神まで3里の間抜け通っているといわれている。ここに修験者が犬を連れて入った修験者は戻ってこなかったが、犬は毛が全くなくなり、赤膚になって出てきたといわれている。
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(イシノナカノサカナ)
1980年 茨城県
延享の頃、筑波山の麓に住む人の家に見知らぬ人がやって来て、1つの庭石を買いたいといった。その人は後で取りに来るといって近くの山中に入っていった。主人はせっかくだからその石を熱い湯で洗って渡そうとしたが、帰ってきた彼はその行為に嘆く。彼はこの石の中には赤い魚が住んでおり、湯で洗うと死ぬという。割ると死んだ魚が出てきた。
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ダイジャ
1936年 香川県
小豆島の三都村にムク犬を連れた狩人が居た。ある日、村はずれの白濱岬の山道にさしかかったあたりで、繁みの中から大蛇が現れて狩人に襲い掛かった。そのとき、ムク犬が飛び出して大蛇に向かっていった。にもかかわらず、狩人は恐れおののき、村に逃げ帰ってしまった。村の若者を連れて戻ったときには、犬は絞め殺されてしまったていたという。狩人は犬塚を建てて犬を弔ったという。
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カエル
1981年 熊本県
巡見使が肥後の国を通るというので山道を掘り作っていたところ、大きな岩が道を遮っていた。そこでこの石を割ってみたと、中から蛙が1匹飛び出てどこかにいってしまった。
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ナニカ
1940年 大分県
海岸のへりには小さな洞穴があって、そこには何かが居る。それは犬・火の玉・17、8歳の女などに化ける。女は漁師に船に乗せてくれとか、便所を貸してくれなどと頼む。船が洞穴に近づくと女は海に飛び込み、夜、漁師がなかなか帰って来ないので家人が迎えに行くとポーっとしており、それから2・3年病んで死んだという。また老人が、何かとは狸だろうというと、たちまち腹痛が起こった。
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テング
1932年 長野県
赤穂村にある大きな石の面にある凹みは天狗の足址だといわれている。
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タヌキビ
1922年 徳島県
名東郡八萬村犬山を夜更けに歩いていると火が出る。その付近の千切れ山にも日が出る。人が相手にしたらわざをして始末に終えないという。ある人がその火を招き、急いで戸を閉めて家中へ隠れようとする瞬間、火が飛んできて戸に突き当たりその家の周囲を廻って去った。
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マツトムジナ
1989年 新潟県
狢の捕獲をしようとすると、山から火が上がったように見えたが実際は何もなかった。掘っていた狢穴を燻そうとすると、何も出てこないままに佐渡の方から煙が立った。
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〔タキブチノヌシ〕,ヒ,シロイコロモヲキタオンナ
1957年 愛知県
滝渕という古い渕を工事のために埋めてしまったら、その責任者の家の井戸の石垣から火が出たり、スズミから火が出るなどの怪異がおこり、家が焼け、結局絶家してしまった。滝渕の主の祟り。この井戸からは夜になると釣瓶を手繰る音がし、白い衣を着た女が水を汲んで居る所などが見かけられた。
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イヌイシ
1967年 福島県
狗石と称する石がある。昔、上国の狗と村の狗が戦ったが、勝負がつかずにそのまま石になったという。あるいは畠山の狗と佐渡の狗ともいう。
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マツ,カイブツ
1922年 岩手県
上閉伊郡栗橋村字古里に大きな松の木があり、日光を遮っていた。耕作物の邪魔になるので伐り倒そうとしたが、次の日になると元に戻っていて伐ることができなかった。ある日夢に一人の翁が現れ、木の伐屑を毎夕方に焼き棄てれば成就すると告げた。言うとおりにすると木は倒れ、それを用いて船を造った。しかし、不思議なことに船は一夜のうちに姿を消してしまった。あるとき、漁夫が橋野川の川上で得体の知れないものを見つけ、大权で突き刺した。一度帰り、次の日再び現場に行くと何もいなかった。探している内に漁夫は狂い、あたりは風雨となり大洪水が起こった。一夜たつと河口に突如として奇岩が現れた。人々は、漁夫の突き刺した怪物の化身だと言い囃した。
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ヒカルイシ
1975年 静岡県
遠江国豊田郡百古里村の民家の女性が菜畑で菜を摘んでいたところ、夕日を映して輝く一帯があった。そこでその場所を掘ると、卵ほどの美しい石がある。その石を持ち帰ったが、灯火代わりのように光っている。それを見た近所の医師が石を買い取ったが、翌日の夜半、医師の家は丸焼けになり、石もどこかへ消えてしまった。
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