レイ,イナリ 1978年 愛知県 旅人を泊め石の枕で殺して物を取っていた老婆が死んでから祟るので、里人は祠を建てて祀った。後に稲荷と呼ぶようになり村の産土神になった。
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レイ,イナリ 1977年 愛知県 旅人を泊め石の枕で殺して物を取っていた老婆が死んでから祟るようになったので里人が祠を建てて祀った。後に稲荷と呼ぶようになり村の産土神になった。
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オシドリ,ユメ 2002年 栃木県 大町の鴛鴦塚の記載。昔阿蘇沼が大きかった頃、鴛鴦が住んでいた。菰に隠れ連れ添っているところを近くの猟師が見つけ、雄の首を射切った。雌は驚きその首を羽に挟んで去った。その夜、猟師は鴛鴦が来て鳴き責める夢を見て、苦痛を発し、吐血して死んだ。猟師の妻はそのため尼となり、弔いのため塔を建てた。それが今もあり、鴛鴦塚と称するという。
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インネン,ミコ 1981年 東京都 戦争前にある男aが内牢に入れられるほどになり、東京の病院にも入れたが良くならなかった。ミコが拝むと、その人の祖父がある男bと経済的な争いを起こし、そのためにbは首をつって死にそのインネンがaにのったということだった。地蔵を立てて供養したが、bは「もっと値打ちのある地蔵を建てろ」と怒り、別の地蔵を建てたという。
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オンナ 2000年 埼玉県 武士が川を越えようとしていたら、手で這って歩く女が現れ、川の向こうの家の門に貼ってある祈祷札を剥がしてくれるように頼まれた。武士が女を背負って川を渡り、札をはがすと、女は家の中に入り女の生首をくわえて出てきた。話を聞いてみると、無実の罪で磔にされて殺されたので、恨みを晴らしたということだった。
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ヘビジゾウ 1956年 宮城県 近くの化粧坂に機を織って暮らしていた母と娘に、ある夜美しい若者が訪ねてくる。若者が足繁く通ってくるので、娘は母のいいつけで男の裾に糸をつけた針を刺し、翌朝糸を手繰って行くと穴に入る。村人を呼んで掘ると白蛇が現れたので打ち殺し、供養に地蔵を建てた。
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オニ 1963年 徳島県 昔ある所に仲の良い夫婦がいたが、女房が魚と大量の飯を食うので怪しんだ夫が、隣に住む神主に偵察させると、女房の正体は頭の割れる鬼であった。正体を知られた鬼は男達を食い殺そうと追いかけたが、生えていた蓬と菖蒲で殴られると倒れてしまった。
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クジラ,オンナ,タタリ 1996年 三重県 女に姿を変えた鯨が住職の枕元に立ち、明日は出産の為に沖をとおるので見逃して欲しいと言った。漁師は不漁続きだったため、子持ちの鯨を仕留めてしまった。その後、不思議なことが起こったという噂や、悪疫が広がったため、子持ち鯨の祟りだと言う事になり、供養塔を建てた。
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タタリ 1930年 山梨県 某という者が盗人をして困るので、村人たちは相談して村の辻で殺した。殺された者が祟るというので、辻に延通庵という御堂を建て、観音様を祀った。
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オシンメサマ 1977年 福島県 和田家の庭の辺りにホイト小屋のような場所があり、オシンメ様という人が住んでいた。オシンメ様は門付けのようなことをしてお金を稼いでいた。あるとき、ある人がオシンメ様が金を数えているところを見て、刀で殺してしまった。後に殺した人に祟りがあったので、鎮めるために祠を作って供養をしたという。
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キノセイ,ケンムン 1977年 鹿児島県 昔、二組の夫婦がいた。一方の夫婦の男が、もう一方の女に惚れていた。その男は、惚れていた女の夫を海で殺し、女に自分の妻になるように頼んだ。女は男に一抱えできる木を抱えたら結婚すると約束した。男が木を見つけ抱えると、女は亡き夫の恨みを晴らすために男の掌に釘を打ち込んで殺した。その死霊が木の精(ケンムン)になったという。
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ヘビ 1952年 岡山県 夫婦の蛇がいるところをある人が通りかかると暗くなり、前方に美しい一人の女が立っていた。大蛇のお化けと思って鉄砲で撃つと、明るくなり、子供の足跡がついていた。そこに蛇神様を祀ることにした。
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キラキラヒカルモノ,ユメマクラニタツ 1989年 山梨県 タカギシゲンザエモンという人が、猟をしにいき、池太神の池の周りを歩いていたら、水面にキラキラ光るものが見えた。「魔物じゃあうち殺す、神ならこの矢にけってとまれ」というと止まった。家に帰って寝たが、屋鳴りがして怖い。夢枕に立ったので、東山の大家のロクベエさんとキタナカムラの人と有志の衆の3人でヨーゴー岩という大きな石の上に置いて祀ってきた。そしたら夢枕に立って、「俺はまだ8町行ったところだ」というので、行ってみると大きなお池があったのでそこに祀った。
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オカメカミサマ 1934年 熊本県 阿蘇神社の神護寺の僧が、女人禁制を侵して、オカメという娘と夜毎会っていた。僧侶たちは、禁を破ったとして、二人を穴に入れ、石を投げかけて殺した。それ以後、オカメの出身の下淵間には、女の子が生まれても、年頃まで育たなくなった。驚いた村人は、僧侶とオカメを祀り、お上神様と呼んだ。其の御神体には紙の着物を着せる。神に無礼があるとそれが身体の頭上にひっくり返る、また集落に事件があるときには紙衣を半分脱いで知らせるという。
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ミコ,タタリ 1985年 愛媛県 神子が村に来て宿を借りようとしたが断られ、何者かに殺害された。後に宿を拒んだ家に祟りをなしたので若宮を建てて祀った。
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クジラ,タタリ 1996年 三重県 夢のお告げを無視して子持ちの鯨を捕獲した為に、悪疫が広がったので供養塔を建てた。この村にある寺の過去帳には、当時二人の子供が死亡していた事が記載されていた。
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ケンムン 1977年 鹿児島県 昔、美人妻を持つ男がいた。一人の男がこの妻に横恋慕した。その男は、妻を持つ男を漁に誘い出して殺した。男は村に帰り、美人の妻に夫は死んだから自分と結婚するように説得した。妻は男に、木を抱けば結婚すると条件を出した。男が言われた通りにすると、妻は男の掌を釘で打ち付けて殺した。男は7日7夜泣き、ケンムンになった。
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ヘビ 1968年 愛媛県 木挽の一人娘・お初が死に、女房は泣き暮らしていた。山で蛇の子を見つけ懐かれたので「おはつ」と名をつけて飼っていたが、村人が恐ろしがったので殺すことになった。蛇が夢で娘の生まれ変わりであることと両親を幸せにする代わりにお寺を建てることを頼んだ。蛇が死んだところに寺を建て、おはつを祭った。老夫婦は安気に暮らしたという。
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カマドガミ 1965年 岩手県 ある草深い田舎に怠け者の婿がおり、カマドの火たきを怠けたため歌人は怒り、婿を家から追い出した。生来の怠け者の婿は困窮し家に戻ってきた。嫁は婿を哀れんで一生カマドの火たきをさせた。婿の死後、家人は婿を火守り神として面を刻み、カマドの上に祀った。
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タタリ 1997年 青森県 明治か大正の頃、おしぎという貧しい女が大根を盗んで殺された。後に祟りがあったので、墓地に地蔵を作った。
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