カネ 1982年 宮城県 熊ん堂淵に桜ん子の浄勝寺の鐘が大水で小泉川を流れてきて入り、京都まで流れていったという。その鐘は「桜ん子恋しい」と鳴る。
類似事例 |
|
カネ 1982年 宮城県 熊ん堂淵に桜ん子の浄勝寺の鐘が大水で小泉川を流れてきて入っているといい、「桜ん子恋しガンモンモン」と鳴る。
類似事例 |
|
ナエシロサクラ 1987年 長野県 堂の山の墓にある苗代桜の枝を,邪魔だといって切った人は病気になったという。この桜は,六川長三郎勝家が神から授かって植えたものとされ,この桜が咲けば苗代を作ってよいとされた。
類似事例 |
|
ケチミャクザクラ 1931年 北海道 松前城本丸に隣り合った寺の光善寺と龍雲寺があり、この2本の桜の根はつながっているといわれる。この桜には伝説があり、昔、お芳という娘が芳の山から手折って持ち帰った桜が成長したもので、一重桜に八重の花が咲いたという。ある時、この桜に血脈がかかっており、誰も取りに来るものがいないので、桜の霊魂が血脈を頂いたのだという噂がたった。
類似事例 |
|
セチエサクラ 1983年 愛媛県 伊予国和気郡山越村に、毎年正月16日に桜がある。伝えるところによると、この近くに了恩寺という寺があり、住僧が桜を愛していた。しかし1年して病に臥し、今年はもう桜をみる事ができないと木に向かって嘆いたところ、翌日にことごとく咲いたという。そこから十六日桜ともいう。
類似事例 |
|
カネ 1989年 長野県 文永寺の鐘が評判になると、飯田の殿様が寺から鐘を取り上げてしまった。しかし、鐘が寺を恋しがって「文永寺恋しやゴーンゴン」と泣いて鳴るので、やがて寺に返された。
類似事例 |
|
カネ,(ユメノオツゲ) 1989年 長野県 文永寺の住職が、寺に鐘が欲しいと思っていたところ、白い長い鬚の年寄りが夢のなかに現れて、「黒瀬ヶ淵に行け、鐘を授けてやる」と言った。行ってお経を唱えると、池が明るくなって小さなかわいい鐘が浮いてきた。吊して叩くたびに良い音がして大きくなった。その鐘が評判になると飯田の殿様が鐘を取り上げてしまったが、鐘が寺を恋しがって泣いて鳴るので、やがて寺に返された。
類似事例 |
|
ツエ 1925年 愛知県 宝飯郡の西漸寺に法然上人が行脚して寺に48夜留まり、桜の枝(杖)を逆さに刺したところ、この杖が桜の木になり、逆さ桜と呼んでいる。
類似事例 |
|
サクラ 1975年 愛媛県 昔、竜岡木地から奈良原神社へ行く参道には、桜の古木がすらりと並んでいた。この桜を切ると、祟りがあるといわれている。山の持ち主が桜を切って売ったところ、その人の家は没落してしまったという。
類似事例 |
|
ツエ 1925年 岐阜県 郡上の上保村専龍寺に泰澄大師の杖が成長した桜がある。この桜を泰澄桜という。
類似事例 |
|
フダンザクラ 1940年 三重県 白子山子安観音の境内に桜の古木がある。この桜は四季花を絶やしたことがないという。昔、寺が火災に遭ったときに桜だけが一本芽吹いていた。聖徳天皇がこれを聞いて南庭に植えるよう命じたが、一夜で枯れてしまった。天皇は不思議に思って、これを観音寺へ再び返したという。不断桜の葉は妊婦の安産守りになる。葉が裏向きであれば男の子が、表向きであれば女の子が生まれるといわれている。
類似事例 |
|
カネ 1918年 和歌山県 事が起きる前に必ず鳴る鐘や、近くに死人が出ると必ず自ら鳴る鐘がある。
類似事例 |
|
ツエ 1925年 東京都 谷中の領玄寺に、日享上人が皮付きの桜の杖を刺した。この杖は桜の木になり、会式桜と称し、毎年旧10月の会式の頃に咲いた。
類似事例 |
|
シニン,タタリ,サクラ 1989年 長野県 昔、城があった場所には何人かの武士が生き埋めにされたので、供養のために塚を作り桜を植えていた。その後、その桜の木に傷が付くと、血が流れ出たという。
類似事例 |
|
サクラノツエ 1967年 福島県 治承4年10月、信夫庄司佐藤元治が、嗣信・忠信の2児を義経に従わせるためここまで送ってきて、子らに名を重んずべきことを説き、桜の杖を地に刺し、「わが子が君に忠であれば生きよ、さもなくば枯れよ」といったと言う。後にこの桜は繁茂し、庄司戻し桜とも言っていたが、今は枯れてなくなっている。
類似事例 |
|
マゴタロウムシ 2002年 1000年ほど前に桜戸という管領の娘を嫁にした要之介という男が、桜戸を取り合った一角という男に殺された。桜戸は父とあだ討ちに行くが、返り討ちにあい、父は殺される。その後、桜戸は孫太郎という子を産むが、虚弱で、7歳のときに重体になった。田村神社に37日間籠もった桜戸は田村明神から「川の小石の間の百足のような虫を食せしめよ」というお告げを受け、それを実行したところ、孫太郎は回復し、その後、田村神社の前で一角を討ち取ったといわれている。
類似事例 |
|
ウナギ,クモ 1982年 宮城県 熊ん堂という岩穴の主の鰻と蜘蛛が喧嘩をし、蜘蛛に胴体を切られた鰻が淵をせき止めたので、熊ん堂淵は底なしになった。
類似事例 |
|
ムジナ,サクラヒメ 1984年 新潟県 海潮寺にまつってあるムジナを人々は桜姫といった。本堂が傾いたことがあり、総がかりで引っ張ったがびくともしない。住職が桜姫のところへ行って頼んだらすぐに元通りになった。
類似事例 |
|
タマシイ 1988年 富山県 誰かが死んだ場合は寺の鐘がなる。霊魂が寺へ参って鐘をつくのだという。
類似事例 |
|
タイコザカ 1986年 埼玉県 昔、幸福寺の近くに一匹の竜が住んでいた。この竜は寺の鐘つき堂の主だといわれていた。ある時竜が近くの沼まで出掛けて帰ってくると何者かに鐘を盗まれていた。怒り狂った竜は、寺で大事にしていた太鼓を持ち出し、「これを借りていくぞ、鐘が戻ったら返す」と叫ぶや、どこかへ行ってしまった。その後その太鼓を見たものはいない。今、寺の前にある坂を歩くと「ポン、ポン」と音がするのは、この時竜が隠そうとして埋めたからだと伝えている。さて、この鐘を盗んだ者はなんと筑波山に住む竜であった。今でも筑波山のお寺の鐘をつくと「栢間恋し」と鳴るそうだ。
類似事例 |
|
カイテイノカネノオト 1928年 長崎県 盗人がある寺の鐘を盗んだが、追っ手に追い詰められて鐘もろとも海へ飛び込んだ。今でもこの鐘は海底に沈んでおり、周辺の波の音が高いのはその鐘が鳴っているためである。
類似事例 |
|