ヤマイヌ,バケモノ,タヌキ 1990年 長野県 伊那にある寺の縁の下に山犬が子を5匹生んだ。和尚はこれを大事に育て、そのお礼に1匹を貰って早太郎と名付けた。そこから遠方に天神宮があった。そこの祭りでは、毎年娘を天神様に差し出さなければならない決まりがあった。3匹の化け物が毎年差し出された娘を喰らっていたのだが、これを知った神主は早太郎を探し出し、化け物退治を依頼した。化け物はこうのついたたぬきであった。早太郎は3匹の化け物を倒したが、自らも死んでしまった。死後、早太郎は和尚の寺に祀られたという。
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テンニョヅカ 1956年 宮城県 津の宮の社家、作兵衛の四代前の先祖某が竹島に天女の群が舞っているのを見つけ、逃げ遅れた天女を家に連れ帰った。天女は豆柿を少し食べただけで6,7日して死に、連れていた子犬も死ぬ。葬ったところを天女塚といい、子犬の墓を狗塚という。
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テング 1926年 富山県 天狗の住む家があった。庭にある注連縄が引いてある松に住んでいるという。天狗は鮭を食べたり、子供をさらうことがあった。
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カニ 1961年 京都府 7歳の少女が蟹を救う。後にその父は蛇に飲まれた蛙を救うため、娘を嫁にやる約束をする。蛇が祝言のため人間に化けて来る。だが娘に拒絶され、蛇体になって這い出す。報恩のため蟹たちが来て、蛇と相打ちになる。その蟹の冥福を祈って蟹満寺が建立された。
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ダイジャ,オオガニ 1962年 石川県 稲舟村の笠原氏は、旱魃のときに田へ水を引いてくれた者に一人娘をやると誓った。するとある男が一晩のうちに全ての田に水を引いてくれたが、実は彼は大蛇だった。主人が娘をやるのを断ると戸口から大蛇は入ってこようとした。下水に棲んでいた大蟹が大蛇を9つに切ると、死骸は9つの池となった。以降、笠原家では蟹を殺さず、また家にくぐりを用いない。
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テング 1956年 岡山県 庭郡の村岡という旧家は誤って天狗を撃ってしまい、そのために滅びた。
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カニノアダウチ 1981年 鳥取県 親蟹は猿に柿をぶつけられて殺されたが、蜂・どんぐり・臼の協力を得た子蟹がその仇を討つ。
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テングイワ,テング 1938年 京都府 大昔、天狗岩と呼ばれる岩に天狗が座って棲息していた。
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カニ,ヘビ 1990年 石川県 輪島の大百姓が旱魃のとき、干上がった堤を見て「この堤に水を張ってくれる者がいたら婿にしてやるのに」といっていると、晩に大雨が降って堤が水で一杯になった。その後、自分が水を張ったという侍が婿にしてくれといってきた。その家の女中が話を聞いていて、いつも残り飯をやっていた蟹に恩返しをしてくれというと、夢に蟹がでてきて、対策を教えてくれた。侍の正体は蛇で、家に入ってきたところを、蟹たちに七つに切られた。その蛇の骨が七つ島になったという。
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テング 1975年 福島県 弁当を持って山に行き、木に吊るしておいたら空になっていた。天狗に食べられた。
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ヤマノカミ,(オオテング),(コテング) 1956年 東京都 百年経った杉の木を切ったら、山の神(大天狗・小天狗)が住む所が無くなったと怒って、家の人の命を取った。おわびして杉の木を植えて返した。
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テング 1956年 茨城県 炭焼きと天狗が毎日相撲を取っていた。ある日天狗が「4つ足と2足を食べなければ一生暮らせるようにしてやる。また自分のことを他人に話しては成らぬ」と言った。だが、4つ足と2足の意味が分からず、村人に質問する時に天狗の事も話したため、天狗は来なくなった。
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テング 1963年 栃木県 昔、猿のように木に登るのが上手な子がいた。ある朝、その子が母親に今日は笠間の祭日なので今から行って朝飯までには戻ってくると言った。そして朝飯までに戻り、寝てしまった。母親は心配になり部屋に行ってみると、天狗が寝ていた。正体がばれた天狗は家から出て行ったが、長いあいだお世話になったお礼に、雹が降らないようにすることを約束した。
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テング 1992年 茨城県 大部氏宅の庭石に天狗が下りてきて、家の者に目隠しをして土嶽につれて行き相撲を取った。赤飯を持って来れば生涯楽にしてやるといわれたが、帰って妻に話すと、それ以来、天狗は現れなくなった。
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ゴズテンノウ,ツルメソ 1974年 犬神人は牛頭天王が下界に天下った時、一緒につれてきた2頭の犬が子を産み、その子が人に変化したという。
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テング 1999年 宮崎県 松叶の七つ山の松の古木に天狗が住んでいた。ある日、松叶の百姓が天狗をからかって、籾とおしで透き見るとどこでもよく見えると話しかけた。天狗はうらやましがって隠れ蓑と籾とおしを交換した。だまされたと気づいた天狗は、籾とおしを投げ捨ててどこかに行ってしまった。
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ヘイケガニ 1976年 香川県 讃岐国八島の浦の蟹を平家蟹と言い、平家一族の怨霊が蟹になったという。
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テング 1999年 宮崎県 双石山の麓の九平には滝が100あった。ある日、山師が材木の切り出しに行き、昼飯後に余興として、空になっためんぱ(弁当箱)をかぶって神楽舞をしていた。天狗が面白がって鹿に化けて近づいたら、山師の一人が気づいて、鉄砲で撃ってきた。天狗は人間が怖くなり、滝の1つを棲家に決めて、人間の目から隠してしまった。以来、九平の100滝は99滝になった。
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テング 1983年 大阪府 九鬼谷に隠れ住んだ九鬼姓の一族は、天狗を祀っていた。
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(ウマレカワリ) 1992年 宮崎県 人間に生まれ変わるには、動物を経て7回生まれ変わらなくてはいけない。
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