フネノレイ 1979年 船霊とは船の霊であり、他の神ではない。船に住吉神を祭るというのは、この神がどの船をも守る神であるからである。
類似事例 |
|
ドクジン 1983年 岡山県 土公神は火の神、イロリの神、カマド神、作神、牛の神、家の守護神であり、一家の中心的な神である。大黒柱や炊事場の付近で祀っている。
類似事例 |
|
カゼ 1956年 鹿児島県 奄美大島では、この世には肉眼で見られない諸々の悪霊がいて、それにあたると病気を起こすと信じられていた。「かぜ」はすなわち悪霊であると考えられていた。
類似事例 |
|
カンアタリ,マモノ 1933年 沖縄県 死はほとんど外界からくる霊感や魔物の祟りと信じられていた。例えば神が通行されるのに出逢ったりするのを「神当り」(カンアタリ)と恐れ、病気を煩って死ぬという。また祖先の祭祀を怠ったり墳墓などがいたんだり、祖先の苦痛を感じなかったりすると直ちに病になって死ぬとする。
類似事例 |
|
カミノタタリ 1944年 宮崎県 神はカゼやクサという病気を憑けることがある。カゼは谷の口のような所を流れている山の神の気にふれたときにかかるものである。クサは草についている悪霊による災いだという。このかかる神を押さえるのが各家の屋敷内に祀る神である。この神は肥後から落ちてきた時、背負ってきたきたものだといわれている。
類似事例 |
|
ノリワラ,ハヤマ 1949年 福島県 神が憑いてその神の言葉を伝える人のことをノリワラという。葉山を祀る所は葉山の神が出る。葉山以外の諸々の神を祀る所ではそれらの神も出る。その場合幾つかの神が次々と出現するが、ノリワラはそのたびに神を送り、迎える。出るはずの神が出ずに代理の神が出ることもある。稲荷の代わりに月山さまが出たり、その数年後に稲荷が出ることがあった。何かの神に代わって水神さまが出たが一年だけのことだった。そういう時は、今年は都合で出られないので他の誰かに代わってもらうのだと言う。
類似事例 |
|
イワダケマル,オンリョウ,ミズノカミ,ミズグチガミ 1971年 栃木県 岩嶽丸の悪霊が大蛇になって悪行を働いた。そこで社を建て、八竜神として崇めた。八龍神は、水の神・農業の神である。
類似事例 |
|
オカマサマ 1960年 宮崎県 オカマサマは荒神と同じく火を守る神である。
類似事例 |
|
カミ 1966年 鹿児島県 夜遅く道を行くと、「神におわれた」とか「神がついてくる」という。このような時は便所に逃げる。便所は臭いので、悪い神が逃げて行く。便所に立ち寄らず、家にすぐ入ると、悪い神が悪いことをして行く。
類似事例 |
|
(ゾクシン) 2001年 鹿児島県 赤子を外出させるときは、悪霊から守るために顔にヘグロを薬指でつける。これは美男美女の赤子は悪霊に好かれるという言い伝えによる。薬指にかかわる俗信。
類似事例 |
|
ギライノカミ,テルコカミ,ネリヤカミ 1986年 沖縄県 「君祭り」では神女自身が神になって祭礼を執行する。テルコ神、ネリヤ神が神女に乗り移り、シャマニスティックな神遊びを展開することを指す。加計呂麻島のオモリの中には「テルコ神、ネリヤ神と相手になって遊ぼ」とある。
類似事例 |
|
マヨイカミ,ノイヌカミ 1977年 まよい神という神は野犬神という人もあるが、そうではなくて人を惑わす妖異だという。
類似事例 |
|
ホウキガミ 1959年 大分県 産の神は箒神で、この神が来ないと産はできないという.
類似事例 |
|
イヌガミ 1938年 徳島県 犬神は代々女に伝わる。娘が15歳になったときに母親から伝えられるといわれている。特に好かれるか嫌われると噛まれる。話者の祖父が犬神をつけられ、どこの誰にどうして犬神をつけられたかを口走り、四つんばいで歩くようなり、ついには死んだという。犬神に噛まれて死んだものは体のどこかに犬の歯型があるといわれている。
類似事例 |
|
カマドガミ,ドコウジン,サイギョウシン,ジジン 1983年 岡山県 火所の神であるカマド神の「ドックウ」、もしくはそれに近い音を語幹に持つ名称は、この神を土公神の名称で祀っていたことに由来するものである。土公神は元来陰陽師の奉じる神であったされているが、この地域で言う土公神はカマドの神であり、それとは別のものとなっている。
類似事例 |
|
ニガミズ 1929年 愛知県 田鹿のつばがねでは「にが水」と言って毒だと伝えられている清水が湧いている。また、ここで昔、人が殺されたということも伝えられている。
類似事例 |
|
イヌガミ,(ヘビガミ) 1979年 四国には犬神ということがある。犬神を持っている人が誰かをにくいと思えば、その人に犬神がついて心身を悩まし病気にする。病気になった人は犬神の事ばかりを言うようになる。中国や西国あたりの蛇神も同じようなものであるだろう。
類似事例 |
|
ガランドン 1967年 鹿児島県 ガランドンは上野門を、また雪元部落を守る神である。荒い神で祟るので、あまり近寄らない。
類似事例 |
|
ミズノカミ,ツブ 1987年 秋田県 ツブ(田螺)は水の神の使いで、火災の難から守ってくれる。
類似事例 |
|
コンジン 1983年 岡山県 屋内神として金神を祀っている家では、その金神棚を神棚とは別にナカノマやオクノマに置いている。この神は、他の神々とはなじまない性格の異質な神である。
類似事例 |
|
シラノカミ,アクリョウ 1972年 沖縄県 産室にジル(いろり)を作っておき、出産後ジルの中に3個の小石で竈を作る。これはシラ(産)の神の化身であり、赤子を奪おうとする悪霊から守ってくれる。
類似事例 |
|