キツネ 1989年 山梨県 Aさんのお母さんが、昔、中富町へ買い物に行って、何をしても帰れない。狐に化かされていたのだ。
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キツネ,チイサナコドモ 1982年 新潟県 村のジサが小千谷の町へ買い物に行き、いろいろ買って、ウマカゴにいれて背負ってきた。峠でまだ日ざかりだとおもっていたのに、うす暗くなってきた。やぶの中から子どもが出てきて馬の糞を朴の葉っぱに包むと、風呂敷包みの重箱のようになる。見ていると、子どもはその先の小屋の中に入りながら、「バサボタモチを持ってきた」と言うので、ジサが「バサ、そら馬の糞だがに」というと、小屋が消えた。ウマカゴのなかのアブラゲ、ニシン、ホシダラなど何もなくなっていた。
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キツネ 1999年 宮崎県 娘が永山の農家に重箱で卵を買いに行った帰り、日暮れにおばさんと道連れになった。暗くなり、霧島山で夜を明かしてしまったら、重箱の卵はなくなっていた。霧島山の狐にだまされた。
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キツネ 1999年 宮崎県 娘が永山の農家に重箱で卵を買いに行った帰り、日暮れにおばさんと道連れになった。暗くなり、霧島山で夜を明かしてしまったら、重箱の卵はなくなっていた。霧島山の狐にだまされた。
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キツネ,ウミヅキノカカ 1982年 新潟県 年のくれに、村のツァが十日町へ買い物に行った。ウマカゴにぶて帰ってきた。日暮れの道を歩いてきて、家に着いたときには真暗だった。うちに帰ると、生み月のカカがちょうど子どもを生むところだった。あわててウマカゴをおろして力づけていた。翌朝、村のしょが通りかかり、気がつくと山の道ばたの大木につかまっていた。ウマカゴの正月買物の魚などはすっかり狐に取られてからっぽだった。
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タヌキノイタズラ 1968年 愛媛県 稲刈りの前に、吉木の人が宇和間へ塩辛にするためのイワシを取りに行った。帰りが遅いので迎えにいくと、雑草の中で助けを求めていた。連れ帰って籠の中を見ると、イワシは1匹もいなかった。また、宇和間の漁師が浜で足を洗っていると、見知らぬ娘がやって来て、ある所へ連れて行ってくれと言った。連れて行く途中で犬に出会うと、突然娘の姿は見えなくなったという。
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ケンムン 1974年 鹿児島県 瀬戸内町久根津のケンムンが、瀬戸内町諸鈍へヤタチ(嫁入り)しなければならなくなった。ところがそのケンムンは、海を渡らなければならないから諸鈍へは行かない、と言ったという。
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キツネ 1984年 山梨県 小明野の狐塚に住んでいた狐は物を盗り、吉田の者が油ものなんかをここから買ってくるときには、狐にばかされて必ず盗られて家へ持ってこられなかった。
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クマオウジ,(ゾクシン) 1933年 広島県 沼隈郡・神石郡・比婆郡では、熊王子に向かって行ってはいけない、という。
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オイヌサン 1979年 愛知県 狐に憑かれるとお犬サンを迎える。迎えに行く代表者が途中で止まると、お犬サンが帰ってしまうので歩きつづけなくてはならない。
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シカ 1928年 愛知県 女房が妊娠している間、狩人は獲物の臓腑を抜いたり、皮を剥いだりしてはいけないという禁忌がある。本郷町字三ツ瀬にあるおろん澤という屋敷の主人は狩人であった。鹿を撃ったとき他に人がいなかったので、女房が妊娠中にもかかわらず皮をはいだ。するとその鹿がむっくりと起き上がって皮をはがれたままで2町ほど馳出し、その後、家にはなにかと不幸が続いたという。
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キツネ 1988年 岩手県 籠を背負って買い物に行くとキツネに騙されて山へ行ってしまうこともあった。
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キツネ 1943年 福島県 浜で鰹を買った帰り道、遅くなったので松魚原の狐塚を避け、別な山道を通ることにした。ところが急に鼻が伸びて向かいの山にぶつかってしまい、「はね場」を通れない。上を向いて帰宅したが鰹は無くなっていた。狐にしてやられたのだろう。
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キツネ 1973年 岩手県 近所に住んでいた猟師が、穴の中でお産をしていた狐に「殺さないでくれ」と頼まれて、見逃してやった。しかしその猟師の息子は狐に騙されて、不幸な生活を送るようになってしまった。
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オサキキツネ 1974年 埼玉県,東京都,神奈川県 ヲサキ狐は元々は秩父郡に限っていたのだが、次から次へと広がったので武蔵国全体で見られるようになった。だから婿を取ったり、嫁を迎える時は、その家をしっかり調査しなければならない。狐は彼らに付いてくるからで、狐に子供ができてしまうと家から離れず、主家は離縁すると言われる。土用の頃に鼠のように子を産んで、この家の者が誰かを恨むと、その相手は苦悩して当方の恨み言を口走るという。またこの憑いた人は鼻下の縦筋が曲がり、山葵を忌み、権勢ある人、勇猛の人を恐れるという。
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ブリ 1999年 鹿児島県 鹿児島県内之浦町では、鰤を一万匹獲ると、人を一人殺したことになると言われている。
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エンコウ 1955年 島根県 那賀郡都川村では、えんこうが牛を引き込もうとしたが失敗して捕まった。えんこうは「四十雀(しじゅうから)が5羽揃ってこの椿の枝に来るまで都川の子どもをとらない」と誓ったので放してもらった。
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マンジュロウギツネ 1976年 宮城県 馬橋坂というところに万寿郎という狐が住んでいた。宗作爺が親類の家の屋根替えの手伝いに行き、月形餅や撒餅をもらって帰途についた。途中学校の前に来ると、子供達が爺を見つけ寄って来て、土産をくれとじゃれついてきた。爺は嬉しくなって子供に包みの中のものを全てくれてやったが、気がつくと子供の姿はなく、万寿郎狐にだまされたのだった。
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ウブガミ 1982年 神奈川県 厚木市上萩野では、産神は11日たつと行ってしまう。
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キツネ 1984年 山梨県 吉田へ行ってこんぼうとザルを買って来て、来る途中で見たらなくなっていた。西方寺のむこうに狐塚というところがあって、狐に化かされて、そこで狐に盗られてしまったのだ。
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