ダイジャ 1987年 徳島県 山を焼いてそばを作る兄弟がいた。あたりでは直径25センチもの大蛇が出るということで、兄弟以外はみな山を下りていた。ある日、ザーザーと山鳴りがして大蛇が兄弟の前に現れた。兄は逃げ帰ったが、力自慢の弟は退治しようと大蛇と闘った。皮が固く、仕留められないまま家に帰った。兄達は弟が食われたと思って提灯をつけて探し回っていた。
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ダイジャ 1936年 新潟県 木挽達2人が山越えの途中に大蛇に遭遇した。鎌をふるって何度も切りつけると大蛇はやっと死んだ。服を噛み切られた2人の姿を見た仲間は驚いた。大蛇の死体は大水の時に流れ出て、ある人が拾って山師に売ったという。
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ジャタイ 1975年 香川県 兄弟のうち信心深い兄が寺参りの途中、大きな音がしたので弟が猟で大物を取ったと思ったがそのうち大蛇になった。弟は悲しんで兄を池に連れて行った。以来猟がうまくいかない弟に兄は片目をくり抜き、それで酒をつくれと言った。成功した弟は、大蛇の力を使っていることを咎められ、再び兄を沈めなくてはならなくなった。
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ヘビ 1970年 長野県 池に大きな蛇がいた。その蛇を兄弟の鉄砲撃ちが捕りに行ったが、撃っても撃ってもはね返された。最後の一発近くにあったとっこを撃つと、蛇は首を捻った。すると池の水が湧いてきて大水になった。
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ダイジャ,ドクイキ 1939年 京都府 山に胴回り2尺もある大蛇がいて、その毒息を吐きかけられると死ぬという。
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ダイジャ 1985年 高知県 火打ちで大蛇の頭を切って殺しその頭を火鉢としていた。この火鉢が大蛇の倒れた時間には、音をたてて火打ちが森を向く。
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ダイジャ 1987年 京都府 大蛇が人里近くに出て人畜に被害を与えるので、猟師が退治しようと決心した。愛犬2頭を連れて山に入ると、突然犬が吠え出した。前を見ると大蛇が寝ていたので、鉄砲で撃った。退治して帰る途中、大蛇の毒気で猟師は倒れてしまった。
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クマノゴンゲン,ダイジャ 1938年 岩手県 林の中の清水に顔を映したある娘が、衰弱していくので、両親が心配して熊野権現に祈願し、他の清水に事の次第を物語ると、雷鳴震動し、恐ろしい光景になった。やがて、天が晴れると20丈の大蛇が2匹、互いにかみ合って死んでいた。雄蛇が娘に恋していることを知った雌蛇が嫉妬し、大闘争になった後、雌雄ともに倒れたのであった。
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ダイジャ 1984年 長野県 大蛇に飲み込まれた男がいる。大蛇の腹の中で熱い物、胃液だろう、がかけられたが、刀を抜いて何とか這い出た。家族が行ってみると、大蛇は腹を裂かれ、男は介抱されて元気になったが、全身の毛が一本もなくなった。
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ライジン 1921年 台湾 兄ボクラサン弟バンバワール妹モアラという三人の同胞があった。妹が大蛇に喰われたので兄弟が其蛇を殺し蕃社の反抗を買い、天に昇天した。天上で妹を喰った大蛇を見出し、互いに大声で叫びあう音が雷鳴である。大蛇に殺された妹の霊魂が天に昇り、歩みを運ぶ折に、褌が翻って白色の股が露れ出るのが雷光である。
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ダイジャ 1937年 福島県 澤で水を飲もうとすると2斗樽ほどの大蛇が現われ、逃げ帰ったが数日して死んだ。
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マジンノバケギ 1975年 高知県 持畑の中の大木を切り倒そうとした男が、突然腹痛に襲われ死んだ。弟が兄の後を切り始め、木屑を焚火で燃やした。すると夢枕に白髪の老人が立ち、魔神の化木と名乗り、二度と切れものをもって近づくなと告げる。朝起きると弟の右腕が肩からなくなっていた。
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ヘビ 1937年 愛知県 草を刈っていた男が、草のそよぐ音に驚いて振り向くと、大きな兎を追ってきた蛇が鎌首をもたげていた。兎は一口に呑まれてしまった。あまりの恐ろしさに逃げ帰り、幾日も寝たという。
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ダイジャ,イケノヌシ 1947年 群馬県 昔、猟師が矢を砥いでいると、小さなかなへびが来て、指を呑み込もうとするので、砥ぎすました矢で上顎を思い切り突いた。怪物が池に逃げ込むと雷鳴と共に池の水は龍巻を起こした。近所の人が見に行くと池の主の大蛇が顎を破られて無残に死んでいた。
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ヘビ 1937年 愛知県 ある男がどく岩へ仕事に出かけた。すると道に大きな丸太が横倒しになっていた。跨ごうとしたら動き出した。実はそれは大きな蛇で鎌首をもたげて赤い舌を出していた。命からがら家に逃げ帰ると、そのまま寝込んでしまった。蛇に毒を吹きかけられたのだという。
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ダイジャ 1987年 奈良県 草刈にいって整地作業をしていたら変な音がした。見てみたら、大きな蛇が鼾をかいていた。驚きすぎて、2・3日寝こんだという。
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ダイジャ 1978年 高知県 武将の犬が動かなくなったのでその首を切ると、首が飛んで木の枝に飛びついた。木の枝は大蛇であった。大蛇は普通の銃では撃てず、八幡大菩薩の弾で撃つと死んだ。しばらくすると、大蛇の死体の場所に流れ着いた。武将が大蛇の骨を足でなでると、大蛇の骨が足にたひ、それがもとで病床についた。大蛇の祟りで武将は死んだ。
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バンレイ 1974年 東京都 天明年中、ある者が鰻を仕入れたが買った覚えのない大鰻が2匹混っていた。裂こうとしたが手慣れているにもかかわらず錐で手を刺してしまった。他の者がさばこうとすると腕に巻きついてきて、尾で脇腹を打ってきた。助けるつもりはないからおとなしくしろと言ったら料理できたが、死体を焼く匂いがした。その夜丑3つ時のころ、鰻の生け簀の所でおびただしい音がして、驚いて行ってみると、上にのせた石はそのままだった。中を見ると多くの鰻が蛇のように睨んだ。もう1匹の大きな鰻は消えていた。
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カイブツ,オニ 1971年 沖縄県 来間島に得たいの知れぬ怪物が夜ごとやってきて島の人々を殺すようになる。この噂を聞きつけた勇者たちが島へやってきたが、悉く殺害された。それを聞いた3兄弟が島へやってきて、怪物の正体は大きな黒牛であることをあばき、怪物を退治する。しかしその後怪物に逃げられ、その後をつけていき体中に毛を生やした血だらけの大男を見つけて殺す。
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ダイジャ 1943年 香川県 昔、当願、暮当という兄弟の猟師がすんでいた。兄は志度寺にお参りし、弟は食料がないので山で狩猟をした。兄は法席で銃声をきき弟をねたましく思ったので、首から下が蛇身となってしまった。弟は兄をかわいそうにおもい、幸田池までおぶっていき、兄の願いをききれ池に入れた。兄は大蛇となって自分の目をくりぬき、この目をかめにいれて酒を造れと渡した。弟は兄の言うとおりに酒を造り、家は栄えた。
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