フネ 1990年 沖縄県 人が死ぬ前には「船が来る、船が来る」という。
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フネ,ムカエ 1990年 高知県 死ぬときは船が迎えに来る。
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ムカエニクルフネ 1990年 高知県 病人が死ぬときには、きれいな船が迎えに来る。来たらその病人は死ぬ。
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フネ 1990年 高知県 おばあさんが死ぬときに「船が来る、船が来る」と言った。「どんな船」と聞くと「きれいな船」と言った。そして、「ああきれい」と言って息をひきとった。
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ムネ,ムカエ 1990年 高知県 昭和20年から25年までの話である。臨終を迎えた人が死の直前に「船が来た、船が来た」と言って死んだ。
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フネ,ムカエ 1990年 高知県 人が死ぬときにはきれいな船が迎えにくる。20年ほど前、6歳ぐらいで子どもが死んだときの話である。30年程前、30あまりの男の人が死ぬ直前に「きれいな船が迎えにきた」といって息を引き取ったという話もある。
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ボウレイセン,フナモウレン 1937年 和歌山県 流れ仏が出たときには天気の悪い夜に、死んだ人が乗っていた船が亡霊船になって現れる。これを本物の船と見間違えると難船するといわれているが、よく見れば間違う事はない。強風のときに自分の船の反対方向から帆が走ってきて、それが船の前を横切ったらそれが亡霊船であるといわれている。
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ユウレイセン 1964年 高知県 普段は行き会うことのない所で行き会った船が、幽霊船である。この船に会った人は多く、船の下半分がなかったという話や、杓を借りて船を沈める話、そして船の下が光るといった話を聞いた。
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ヘビアナ 1941年 福井県 蛇穴の沖まで来ると急に船が動かなくなった。きれいな女が出てきて、船の上に立っていたので、刀で切りかかると女は船を放した。すると船は走り出した。
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コボウシ 1934年 長崎県 10年前、漁に出ていたら船に小法師が上がってきた。船は進まなくなったが、一心に経を読んだら助かったという。
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ガアタロ 1936年 兵庫県 ある晩、船が重くなり進まなくなった。船の後を見ると、黒いものがいる。よく見るとがあたろで、縄を引っ張っていた。
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フナユウレイ,ウミボウズ,イソオンナ 1932年 長崎県 幽霊船や海坊主は柄杓を貸せという。そこを抜いて貸さないと船に水を注がれて沈められる。船幽霊は決して艫からは船へ上がってこない。船玉様がともの方を向いているからだという。磯女は乳から上が人間で下は幽霊のように流れていて、やはり船を襲う。
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フナユウレイ 1936年 大阪府 昔、船幽霊がよく出た。暗夜なのに帆がはっきりと見えて、嵐の吹いた方に船が進んでいく。船からは人の話し声がした。
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フナダマサマ 1978年 広島県 船の者は船の上では下駄をはいてはいけない。履くと船玉さまがたたる。
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キツネ 1989年 宮城県 高帽をかぶった男が船に乗せてくれと言った。船に乗った男は浪花節を歌った。男が船から陸に上がったら狐になって跳ねていった。気がつくと船にあった鱧がなくなっていた。
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ソコユーレイ 1933年 長崎県 平島では船幽霊をソコユーレイと呼び、船につくと船は少しも動かなくなる。万灯のような灯をつけて幽霊汽船が来る際、人の声だけがして汽船の走る音は聞こえないという。また、江島の船が、天気が崩れたので帰ろうとすると、裸でヤアヤアと言いながら6人が泳いできて船にかじりつき、船が動かなくなったという。追い払っても再び泳いできたという。
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フネ,アミダサマ,ムカエ 1990年 高知県 死の前に阿弥陀様が迎えに来てくれるという。紫の雲に乗ってくるとも、船に乗ってくるともいう。船に乗ろうとしたら「乗っちゃいかん」と言われて生き返った人もいたという。
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キツネ 1987年 奈良県 子供の頃、父親が夜道を帰っていたら、向こうから提灯がいくつも来た。迎えに来てくれたと喜んだが、提灯が向こうに見えるだけで、足元に来なかった。狐にだまされたのだろうと言っていた。
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フナユウレイ,ウグメ 1932年 長崎県 しけの晩に船を乗り出すと、突然目の前に島が現われることがある。凪であるのに、風を受けて疾走している船があれば、船幽霊であるという。このような海の幽霊を、ウグメともいう。
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ユウ,フナユウ 1964年 鹿児島県 木が倒れる音を聞いた者がいた。皆信じなかったが、翌日行ってみると本当に倒れていた。山の神様がやってきたと言われた。また船が別の船と衝突したかと思うと、相手の船が消えたと言う話もある。
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ユウレイセン 2002年 山口県 地家室の漁師が体験した幽霊船の話を近所の若い船乗りにしたら、幽霊船の見分け方を教えてくれた。怪しいと思う船を見たら股の間から逆見するそうで、逆見をして船が海面から少し離れて走っていたら幽霊船であるという。
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