ホシガミネカナジョ 1971年 鹿児島県 寝待の開拓道路の暗渠になっているあたりを過ぎた、星が峯カナ女が切られたあたりでは昼でも人が近づいてくるような騒ぎが頭上から聞こえる。
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オトノカイ 1971年 鹿児島県 寝待の開拓道路の暗渠になっているあたりでは笛を吹けば向こうの谷や山から同じ笛の音が返ってくる。
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ヒノタマ 1971年 鹿児島県 寝待の開拓道路の暗梁になっているあたりに火の玉が出ることがある。前方にポカポカ火がついているように見えているのに大声で呼んでも、馬をいそがせても誰もいない。魚や肉を積んで通ると必ず取られる。
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ヤマヨメジョ 1971年 鹿児島県 昔ある男が寝待海岸の方から山に入ろうとして美しい姫に出会い、これに求婚した。彼女は山の神の娘であったためその父に伺いを立てることになった。父は特に美しくはない姉のほうが年を取っていたのもあってそちらを嫁がせたかったため姉妹一緒に嫁にやることにしてそれは男には伝えなかった。しかし姉のほうは帰されてしまった。この時に海岸の一面がムクムクと盛り上がって立神という島になった。寝待のことを姉待とも書く。昭和27年ごろ、夕暮れ時に青年が牛に乗って金鉱を掘った穴の前を通りかかると、牛がどうしても進まなくなった。穴の上の方を見ると夜目にも白くうつる若い娘がドカッと座ってニクヮッと笑った。
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トオリノカミ 1963年 茨城県 十字路や曲がり角には通りの神がいるから小便をしてはいけない。さからって小便した人が寝込んだ。ワカに見てもらうと、通りの神が「そのとき殺すべきだったが、まあ生かさず殺さずにしている」と言った。
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テンガイ 1980年 和歌山県 天蓋藪の傍を通ると、どこからともなく天蓋が現れて来ると言われた。そこには道祖神が祀られている。
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ダイジャ 1937年 愛知県 車を曳いて道路を歩いていたら、大蛇が横切っていた。念仏を唱えながら立往生をしていたら、人が来て、蛇も山へ上がっていった。それからもその蛇を見た人がいたが、たいてい2日は寝込んだ。
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タノミナクチ,タノカミ,ツユザエモン 1948年 諸地方にツユザエモンという神性をもった蛇が田のほとり、道のほとりの岩窟にいるが、古くは田の神の母性として田の水口に住んでいたのではないか。
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サイノカミ 1983年 岡山県 塞の神は元々境の神であり、これに対して道中の安全を祈るものであったが、今では夫婦和合や縁結びの神となっている。
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テング,ヤマノカミ 1957年 滋賀県 山の神は天狗で、山の神の木には常に天狗がいる。山の神は山の入り口にいて道祖神の性格を持つ。
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ヤマノカミ 1994年 岩手県 道が丁字になっているところで、山から下りて来る足音がするので、何の気なしに出あってみたら、赤い背の高い眼のおそろしい裸の山の神であった。そのあとに石塔が立てられている。
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スエノカミ 1964年 群馬県 道祖神とは別に、スエの神といって男根の形の石がたくさんあり、男体さんともいってお産の神である。
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キツネ 1985年 新潟県 夜中に酒を飲んで帰る途中、きれいな舗装された道があったので歩いていき、気づいたら山の中で寝ていた。狐の仕業。
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ガラッパ,スイジンノカミ 1963年 鹿児島県 ガラッパは水神と言われ通り道の谷間には家を建てない。ある人は夜にたくさんの足音が群れをなしているのを感じた。おそらくガラッパが川から海に行く途中だったのだろうが、暗闇の為に目に見えることは決してない。
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ジャアジャヤマ,ヘビ,テング,リュウ 1989年 鳥取県 ジャアジャ山というところには、蛇か、天狗か、竜か、何かがいた。
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タデ 1960年 岩手県 夜道にタデというものが出る。なにかいるように見え、もっとよく見ようとすると、段々大きくなって行く。
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ダイジャ 1983年 秋田県 江戸時代、ある老人が山中の峠で一休みしていると笛のような音がした。見回すとブナの古木の洞に大蛇が寝ていた。
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フスマ 1965年 愛媛県 山王様を祀っている祠の近くは昼なお暗く、おそろしく、ふすまという魔物が住んでいて、人に災いをなした。
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バケモノ,(ミチニデルヨウカイ) 1990年 長野県 夜道にはバケモノが出るという。
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リュウジン,クロイマダラノアルウシ 1983年 岐阜県 雨乞いの時には黒淵でお願いする。ここには竜神がいるとも、黒い斑点を持った牛がいるとも言われ、雨を降らしてくれる。
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