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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ハハヲタズネテナクコ,ホシガミネカナジョノコドモ,オオオトコ
1971年 鹿児島県
長山道を夕方に通ると、5・6歳の男の子が「オッカンヨー、オッカンヨー」と泣くのに出会う。この子は星が峰カナ女の子どもといわれる。襤褸を纏った大男が立っているとも言われる。

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カラステング
1969年 愛媛県
村の者が男の子を連れて石槌山に登ったが子供の姿が消えた。家に帰ると子供は先に帰っていた。山頂で小便をしていると真っ黒い顔の大男が送ってやると声をかけ、目をつぶると家の裏庭に1人で立っていたという。烏天狗の仕業とされる。
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オヤマジョロウ,カワウソ
1985年 愛媛県
梢川の石橋にはお山女郎が出る。夜石橋の上に真白に化粧をして、竹かごを下げた娘が佇み手招きをする。近づくと振り返り、振り返り先に立ち、十間ほど歩いて村の墓に通ずる上り坂にさしかかると消える。カワウソが化けたのではないかという。
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コモリギョウジャ
1929年 奈良県
講中の人々で大峰登山をしたとき、子供が谷底に落ちた。谷底に降りて探したが、見つからなかった。宿に帰ると、死んだはずの子供がいた。聞けば白く長い髯を生やしたお爺さんと一緒に帰ったとのこと。これが子守行者なのだろうと人々は喜んだ。
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オオヒト
2000年 新潟県
ある夜、山道を歩いていたら大人に行きあった。大人は裸身で髪は肩に垂れ、星のように目が光っていた。驚いて立ち止まると、大人も驚いて立ち止まり、道を横切って山に去っていった。これも山男だろう。
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ケンムン
1977年 鹿児島県
深山の横道の木の下で、ケンムンの赤ちゃんが泣いていた。山の上から石がごろごろ落ちてきた。
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タヌキ
1970年 高知県
商売に行った帰りに山の下で「おかあちゃん」と呼ぶ声がした。いくら待っても会えないので帰宅すると、子供は先に帰っていて、迎えになど行ってないという。おそらく狸が声をかけてきたのだろう。
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(サルニナッタコ)
1974年 栃木県
下野国足尾宿の子が、5歳の時に行方不明になってしまった。10日ばかり後に庚申山という山に登ると、岩の上で多くの猿が遊んでいた。そのなかに子がいて、親が名を呼ぶとこちらにやってきた。見ると身体に毛が生えて猿になっていたという。
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セコンボ,カッパ
1992年 宮崎県
ある雨の夜、おかっぱ頭の4,5歳くらいの男の子が歩いているのを見た人がいる。それはせこんぼだった。
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キツネ
1932年 愛知県
男が日暮れの山道を歩いていると、木の切り株の上に立っている小僧を目撃した。始めは気にも留めなかったが、小僧が泣き出したので、男は声をかけて菓子を置いて立ち去った。後ろを振り返ると、小僧の姿はなく大きな狐がいるのみであった。
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ダイジャ
1938年 栃木県
若い呉服商人が若い女が峠にひとりで立っているのに出会い、道連れとして旅をし、やがて夫婦になった。子供が生まれたが、男が様子が変なのを疑って覗くと、大蛇が授乳していた。気付いた女は眼球を取り出し、子供が泣いたらしゃぶらせるように言って姿を消した。噂が広まり、眼球が役人に取り上げられたので男が峠へ行くと、大蛇がもう一方の眼球を渡した。
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オオツエコウジン
1983年 香川県
オオエツ荒神という祠の神は子供の姿である。祠の近くに住むお爺さんが、雨が降っても帰らない子を見つけ早く帰るように言う。子供は「雨がぶるけん、いねんのじゃ」と言った。その子供は錦のカンキサンを着ていた。祠へ行くと屋根が破れて雨がぶっていた。
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ヤマワロウ,ヤジン
1979年 宮崎県
むかし豊後国日田の伏木村で、ある親が泣き止まない子を家から出していたら、声が次第に山の方へ消え入り、子が行方不明になった。10年ほど後に日田に住む小一という者が日向の梓越嶺を歩行中、満身に毛が生えた7~8尺の動物と遭遇した。それは人語を話し、我は伏木で行方不明となった子で、今はある者に仕えて数山の主となっていると告げて別れた。これは山童・野人の類である。
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オギャーナキ,タヌキ
1985年 高知県
山で赤子の声を真似るオギャー泣きがいる。村の人が探しに行くと、女の子が岩の上に座って眠っていた。なぜそんな所にいるのかと尋ねると、母に呼ばれてついて来たが、出てきた僧侶に動くなと言われたのでその通りにしていたのだと言う。
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コドモ
1975年 高知県
子どもが奥山へ誘われるときには、同じ年ごろの子どもが現れて、「こうきてこうこい、赤蝉刺しちゃろ」といいながら、しだいに山深く誘いこんでいくものだという。
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コナキジジ,ゴギヤナキ
1956年
山奥に現れ、形は爺で、赤児の泣き声をする。
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テング,カミカクシ,アカイカオシタハナノタカイショ
1982年 新潟県
ある夕方に、9つくらいの村の子どもがお宮の木の下に下駄を脱いだままどこかへいってしまった。村の衆は神かくしだといって、マスの底を棒でたたいてその子の名をよんで探しまわった。2、3日して昼ころに泣きながら帰ってきた。どこへいったと聞くと、赤い顔した鼻の高いしょ(人)に連れられて山道を行くうちに分からなくなり、目をさますと、山奥の、朴の葉っぱをしいたとこで、それから、やっと帰ってきたといった。
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ナキヤミヤシキ
1956年 宮城県
長健寺という寺の門前で、夜に「おぶさりたい、おぶさりたい」という泣き声がする。ある人がおぶってやろう、と背負って家に帰り、背からおろしたら小判が入った箱だったという。
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コドモノナキゴエ,チョウチン
1985年 和歌山県
夏のある晩夜道を一人で歩いていると、向こうから子供の泣き声が聞こえてきた。ちょうちんを灯して誰かやって来るようだったので立ち止まって待っていた。しかし誰も来ず、歩き出すとまた泣き声がした。そのときは煙草をのみながらやっと家までたどり着いた。
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テング
1996年 神奈川県
いなくなった子供が向こうの方の山のところで泣いていた。天狗にさらわれたと言っていた。舟原の方の山には天狗石がある。
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オツキトオホシ
1956年 宮城県
お月は先妻の子、お星は後家の子で、どちらもかわいく本当の姉妹より仲が良かった。しかし後家の母は実の子のお星ばかりかわいがり、お月をいじめる。あるとき後家がお月を殺そうと朝から包丁を磨いでいるのをお星が見つけて尋ねると、後家は「南瓜をたく」と言い訳をする。利口なお星は真相に気づき、自分の布団にお月を隠し難を逃れる。次の朝殺したと思ったお月が起きてきたのを今度は石のカラヒツに入れる。お星はカラヒツの下の穴からこぼすようにとお月に芥子の実を渡し、泣きながら「春になったら迎えに行くから」と言う。お月は山奥の土中に埋められるが、春になって咲いた芥子の花をたどっていったお星が山奥でお月と出会う。お星が持ってきたお粥を食べて元気がつくと2人でどこかへ消える。後家は年をとってざとうになり「お月とお星がいるならば、なあしてこの鉦叩くべや」と言いながらほいとう(乞食)して歩いたという。
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