ワライオンナ 1936年 高知県 奥山にいて、男が通ると出てくる。はじめはニコニコしているが、やがて声を出して笑い出し、最後にはすべての山や谷に響くほどの声で笑うようになるという。
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ワライオンナ 1942年 高知県 笑い女は、姿は見えないが、ゲラゲラと笑い声がする。夜、深山に出る。
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ワライオンナ 1943年 高知県 安芸郡和食村で、深山に入った山師が夕方、小屋で尺八を吹いていると、綺麗な女の人が尺八を聞かせてほしいと小屋にきた。女は笑い女と名乗ったので、山師がそれなら笑いを聞かせてくれと頼むと、笑い声は次第に大きくなり、山から谷に響いた。山師が怒って大鋸や手斧を投げたが、女はそれをバリバリと食べた。どうすることもできないと思ったら、鶏の時の声が響き、笑い女は消えた。鶏の声は山師の持っていたお守りが出したものだった。吾川郡にも同様なものがある。
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ヤマジョロウ 1983年 愛媛県 大谷の近くの山に山女郎という美しい女がいた。その女の笑いかけに合わせて笑い返すとその男は死んでしまう。
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ヤマジョロウ 1985年 愛媛県 山に山女郎という、とても美しい女がいた。女が投げかける媚びを含んだ笑みに合わせて笑い返すと、その男は死んでしまうと言われている。
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ジャノメガサノヒヒ 1991年 香川県 薄暗い山道を蛇の目傘を差した若い女が歩いてくるのを見つけた男は、近寄って声をかけた。顔を確かめようとしたが見えず、「イヒヒ、ヒヒッ」と笑うだけだった。以後これは蛇の目傘のヒヒと呼ばれた。
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ヤマオバ 1965年 宮崎県 山おばは長い髪をした美しい女。山奥にいて、人を見るとニコッと笑って、血を吸う。
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ヤマオナゴ 1992年 宮崎県 男が山仕事を終えて帰る途中、笠を飛ばされて薮に入ると、足元までの長い髪をした、白衣の女がケタケタ笑っていた。ヤマオナゴだと思い、とっさにキセルを構えて身構えた。女は身構えると下がり、退くと近づいてくる。これを繰り返して村まで近づいたら、ようやくあきらめて帰った。男は恐怖のあまり、人が変わったようになってしまったという。
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オンナノクビ 1955年 静岡県 若い女の首がカラカラカラカラ笑いながら、坂道を転がりながら着いてきた。
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オンナ,タヌキ 1929年 長崎県 老人が隣村からの帰りに、前からやってくる女と会った。知り合いの女だったので声をかけたが、女は笑うだけだった。狸だと気づいた老人は、女の行く手を阻んだ。キャンといって飛び上がると、女の姿は消えていた。後日、老人がまたこの道を通って目的地に行こうとした。全く着かないのでおかしいと思っていると、正反対の方向に進んでいて、山の頂上に座っていた。
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ジャノメガサヲサシタオンナ 1988年 長野県 山にはじゃのめがさをさした女が出る。
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アマゴイ,オヤマ 1964年 福島県 お山という山があり、ここに女が登ると雨がふるという。
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キツネ 1975年 岩手県 山を越えてきたら立派な女の人が乳を飲ませていた。そばへ寄っていくと消えたのでキツネにだまされたと思ってタバコを吸った。すると、シューと音がした。キツネが怖がって、石になって声を出してしまったのである。
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テングノタカワライ,タカワライスルコエ,テングノヒトコエワライ,テングワライ 1982年 新潟県 山仕事にいったり、山道を歩いているときなどにとつぜん、アハハハハと一声、とてつもなく大声で高笑いする声が聞こえてくる。その声が山に大きくこだまするという。天狗の一声笑い、天狗の高笑いなどといわれている。ばかげた大笑いをする人を、天狗笑いをする人だなどというのはこの天狗の高笑いからきている。
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アカシャグマ 1991年 香川県 山の尾が寄り合って谷川の流れが渕になっている所ではアカシャグマという妖怪が出る。とてつもなく大きな声を出して大空を飛ぶので振り返って見ると大きな歯をむき出しにして笑っている。
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ナニモノカ,カラカラワラウコエ 1960年 神奈川県 南多摩堺村に嫁いだ女性が小豆もぎに行ったが、夜になっても帰らないので谷ヶ原まで探しに行くと何物かに化かされて山中を歩きまわされていた。少し醒めかけた時にどこからかカラカラ笑う声が聞こえてそれがとても悔しかったという。
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ヌレオナゴ 1985年 愛媛県 道を通る男に。にたりと笑いかける女のことをヌレオナゴという。出会った時にこちらも笑顔を示すと、一生執念深くつきまとわれるという。「やかましい」と一口大声でどなると消えてしまうともいう。
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オンナ 1960年 福島県 毎日山奥できれいな女が笑って通るのを不思議に思った山師は、女の後をつけて呼び止め、女に連れられて着いた先で三日ぐらいとても楽しくすごした。家に帰ると風景は一変していて、三百年の月日が流れていた。土産の箱を禁を破って開けると、山師は消えた。
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ヤマフ 2000年 福島県 村民2人が奥山に入ったまま帰れなくなった。大木の洞に入って火を焼いていたら、唇口が長く丈が6尺程ある山婦が現れた。山婦は火で沢蟹を焙って食べた。山婦は猿が老いたものだという。
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(キエタオンナ) 1981年 東京都 玉置清吉が提灯も持たずに麻布古川の辺りを歩いていると、前から40歳ほどの美しい女性が歩いてきた。おかしいなと思いつつ通り過ぎようとしたところ、女が道を尋ねたので教えたが、女は返事もせずに去っていった。数間ほどして振り返ると、その女はおらず、どこからか変な笑い声が聞こえたという。
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