ネズミ 1946年 山梨県 鼠がいなくなると火事が起こり、貧乏の兆候である。
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ヒバシラ 1943年 群馬県 ある人が若い時分、ある夜親戚の家の屋根からヒバシラが出ているのを目撃した。その家では長男が死んでから三年目に当たり、その後家は全焼した。周囲の人々は火柱は火災の前兆であると言った。
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(ゾクシン) 1986年 埼玉県 犬の遠吠えは火事の前兆。鳩が夜鳴くと女の人が死ぬ。
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ネコ 1935年 佐賀県 猫を飼っている家があった。毎晩、戸棚の中にしまっておいた食べ物がなくなるので、女中が奥さんに叱られていた。女中は、猫が食べていることに気づいた。すると猫は「奥さんに言ったら近隣7軒を焼く」と言って脅した。女中が奥さんに告げると、奥さんは怒って猫を捨てた。するとその晩、火事になって近隣7軒が焼けた。
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キツネ 1992年 東京都 寺に老いた狐が住んでいた。狐が鳴いて火事を知らせることが2・3度あった。そのため大火にならずに住んだ。そのため火消稲荷と呼ぶようになった。
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タヌキ,ヒ 1975年 愛知県 夜、ある人が手ぬぐいをした嫁が火を焚いている様子を見た。火がぼーっと見えるので、翌朝そこへ行ってみたが火の気はない。狸が火を点すのだという。
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ネズミ 1965年 兵庫県 鼠がムス(襲う)と言って、夜寝ていると重くなり、ウンウン言って動こうとするが動けず、ものも言えない。何とかして「ムセカエタ」と言うと、鼠は蒲団の上で死んでしまった。鼠が仇討ちをしにくるのだという。
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サルノタタリ 1979年 岐阜県 猿が足をたたいて「あの家燃えろ、あの家燃えろ」というと、その家は火事になる。
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(ゾクシン) 1982年 群馬県 動物に関する予知の俗信一束。狐が夜鳴くと火事がある、朝の蜘蛛は金運が開ける、など。
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ヒバシラ 1948年 新潟県 火事の前兆として火柱が出る。これは梟が毛を抜いているのが火に見えるのだといわれる。この他に鷺がヤカンに化ける話や梟が提灯に化ける話もある。
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キツネツキ 1982年 京都府 享保8年4月17、18日の火災の時、京中の人はあらかじめ用心をしていた。それは上京辺りの狐つきの病人が、それを予言していたためである。
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ネズミ 1934年 石川県 爺と婆が雪隠の屋根をふいていたときに団子が転げて鼠の穴に落ちた。鼠が出てきて、家に連れて行ってもてなしてくれたが、猫の鳴きまねをしたせいで真っ暗になり、ようやくのことで出てくると、自分の家の釜の下であった。
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ネズミ 1973年 岩手県 南部盛岡よりおよそ20里ばかり奥の福岡で、青木平助という者が、夢に一塊の炎を見て驚き起きたら、夢の通りに棟上で炎が燃えていた。手元の水をかけると火は消えたので、家内の者に告げると、皆もののけか祟りと言い合った。翌朝、変事のあった棟から、尾が絡み合った9匹の鼠が落ちてきた。それはどうしても解けず、最後には川に流したか、土中に埋めたかした。その後は変事がなかったという。
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ネズミ 1939年 長崎県 よいお爺さんが弁当の団子を鼠の穴に落としたら、鼠はお礼に宝物を持たせてくれた。話を聞いた悪いお爺さんが同じようにしたが、猫の鳴きまねをしたために周囲が真っ暗になった。地をもぐって悪いお爺さんの出たところは自分の家の囲炉裏で、驚いた婆さんに火箸で刺されて死んだ。
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カイイ 1974年 烏は人の死を予め知っていて騒がしく鳴く。鼠は人の退去を知って畳のチリを上げる。
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ネズミ,(ゾクシン) 1942年 富山県 鼠を殺すとその家に悪いことがある。
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(ゾクシン) 1979年 長野県 動物の予兆。烏がしげく鳴くと死人が出る。真夜中にキジが鳴くと地震か火事が起こる、など。
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ネズミ 1979年 岡山県 数年前に備中国のある人の倉に、海より出てきた夥しい数の鼠が襲った。毎日4~500匹捕らえたが、猫は1匹ずつ食い殺していたので間に合わず、犬のほうが役に立ったとその主人から聞いた。
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キツネビ 1989年 鹿児島県 キツネ火が遠いとキツネは近くにおり、キツネ火が近いとキツネは遠くにいるという。火を見ると「キツネが火をとびた」という。
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マエシラセ 1964年 福島県 ある日、家の老母が「火なぐさい」と言うのですみずみまで探したが、問題はなかった。翌日もらい火によって家は丸焼けになった。
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