ヤマタロウ,カワタロウ,ヤマワロウ,ヤマワロ 1999年 宮崎県 山太郎は山の神で、2月1日を太郎朔日といい、山太郎と川太郎が交代する日。山太郎は山わろうともいう。
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ニュウドウ,オオキイボウサン 1956年 福島県 山道を夜歩くと、入道(大きい坊さん)が目の前に立つことがある。
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ヤマタロウ 1952年 熊本県 山太郎に馬鹿にされないよう、山で使った箸は必ず折って捨てる。そうすると山太郎は驚く。
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ヤマタロウ 1952年 熊本県 山太郎は、人間に角力を取ろうと言ってくることがある。うっかり相手をすると、無数に山太郎が出て来る。山太郎を困らせるにはおじぎをする。頭の皿の水をこぼすことになって、力を失わせるからである。また、山に薪取りに行った者が、草原がふみつぶされた所に、破れた着物姿で倒れていた。山太郎と角力を取って負けたのだろうと言われたという。
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ヨスズメ 1942年 高知県 夜の山道を歩いていると、チッチッチと鳴いてついてくる。これに憑かれると不吉がある。
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タヌキ 1971年 高知県 山に向かって歩く狸を始めて見た。後ろから呼びかける者がいたが、誰かと聞いても返事をしない。一人で歩いていると、マントを着て前を歩く大きな人がいた。いくら歩いても追いつかなかったが、急に姿が見えなくなった。すべて狸の仕業だろう。
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キツネ 1977年 埼玉県 夜に山道を歩く時、火の気を持っていると狐に化かされないという。
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ヤマノタロウ,カワノタロウ 1950年 熊本県 2月朔日に山の太郎と河の太郎が交替するので、この日は太郎朔日と呼ばれる。
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〔スイコ〕 1975年 水虎とはかわ太郎のことである。
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ヤマタロウ 1952年 熊本県 山に猪のわなを仕掛けておくと、時に山太郎がかかることがある。山太郎の髪の毛が付いているのでわかる。その毛は細くて、絹糸のようなつやつやした1尺くらいのものである。
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ヤマタロウ 1952年 熊本県 山太郎は山師に加勢して仕事をするという。山太郎の好きな鰯や焼酎を出して加勢を頼むと、夜中に全部木材を運んでくれることがあるという。山太郎は荒仕事が上手であるという。
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カワタロウ 1978年 岐阜県 淵に里芋を食う川太郎がいた。子供に化けた川太郎を見た人が今もいる。
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ヤマンタロウ,カワンタロウ,カッパ 1949年 熊本県 河童は年に二度、山と川を去来する。山にいるときは山ン太郎、川にいるときは河ン太郎と呼ぶ。
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タロウ,ヤマノカミ 1916年 熊本県 2月1日を太郎朔日と言い、山ン太郎と河ン太郎が交替する日だという。この日、真夜中に山に通じる道を大勢が通るような声を聞いたと語る人もいる。
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カッパ,ヤマンタロウ 1992年 熊本県 球磨郡では、2月1日を太郎朔日という。山ン太郎という河童が山から下って川に入る日なのでそういう。
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キツネ 1976年 山口県 夜歩いていると急に目の前の山が崩れてきた。明日もう一度同じ道を歩いても、山は元通りだった。きつねに化かされた。
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キツネ 1990年 長野県 仕事で山へ行った帰りに暗くなってしまい、いくら歩いても山から出られず同じ道を歩いていたことがあった。きつねに化かされたのだろうという。
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ヤマイヌ,バケモノ,タヌキ 1990年 長野県 天神宮へ生贄に出された娘をさらった3人の男は、「伊那の早太郎」を恐れていた。これを知った神主は、伊那で早太郎なる人物を探し回った。ところが早太郎とは人間ではなくてある寺の和尚に育てられた山犬であった。事情を話すと早太郎は神主に着いて行って、化け物を退治することになった。祭りの晩、例によって娘が入った箱を見張っていると、得体の知れない化け物が3人やってきて娘をさらおうとした。早太郎は化け物に喰いついたところ、こうのついたたぬきであったという。また早太郎も、そのたぬきにやられ死んでしまった。早太郎は死後、元の寺に祀られたという。
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イヌ,ヒヒ,シラハノヤ 1989年 長野県 光前寺に早太郎という犬がいた。その頃、駒ヶ岳にはひひがおり、作物を荒らしたりしていた。ある時早太郎はひひと格闘して勝ち、ひひは遠州の見付に逃げた。そこで白羽の矢を立てて人身御供の娘をさらっていた。たく鉢の和尚が光前寺の早太郎を借りに行き、早太郎は娘の代わりに棺桶に入ってひひに食らいついた。結局、早太郎とひひは相打ちになった。
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ホイホイドン、ヨイヨイ 1992年 宮崎県 ホイホイドンとかヨイヨイとか言われる妖怪は、人に呼びかけたり、山や谷を瞬時に移動したりする。尾根筋を通って秋は山に、春は川に行く。呼びかけられても答えてはいけない。答えてしまったら「千口万口ホイホイ」と唱えれば勝てる。
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ヤマタロウ,タロウドモ,ホイホイサン 1952年 熊本県 山太郎はいたずら者である。夜などに山を歩くと、石を落として人を驚かすことがある。また、馬小屋に出て来て、馬に乗ってたてがみをもつれさせることがある。さらに、馬を叩き回っておびえさせるため、馬が暴れ出すことがあるという。
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