国際日本文化研究センター トップページ
怪異・妖怪伝承データベース
データベース検索ページ 更新情報 お知らせ 怪異・妖怪とは データベース検索 異界の杜 製作者
データベース検索ページ

検索対象事例

タヌキ,キツネ
1957年 山口県
化け上手な阿波狸が、中国地方へ股旅をし、周防の国で狐に化けくらべを申し込んだ。まず阿波狸が、翌々日の午前10時頃に、毛利侯の行列に化けてみせることになった。狸は、その日時に本物の参勤交代の行列が通ることを知っていた。当日、狐は狸が化けたものと信じ込み、狸との約束通り拍手喝采したので、侍に捕らえられて斬り殺されてしまったという。

類似事例(機械学習検索)

キツネ,タヌキ
1938年 鳥取県
松堤に霊力のある狐と狸が住んでいた。ある時、狐は狸に化け合いの競争を持ちかけた。互いに得意の化け合いをすることになり、狸は大坊主になるのが得意で、狐は殿の行列を見せるのが得意と言った。ある日、本当の殿の行列を見て、狸は狐が化けていると思い、自分も化けると言って大坊主になった所、行列の武士に妖怪だ化物だと言われ斬られた。
類似事例

キツネ,タヌキ
1933年 広島県
昔、於三という悪い狐と、四国の讃岐にいる於三に劣らぬ悪き狸が、どちらが化けるのが上手か比べあった。於三の番がきたとき、於三は今度大名行列に化けるので来てくれといった。約束の日に行くと果たして大名行列が来た。狸が本性を現して近づくと、侍に斬られてしまった。
類似事例

ヒョウスンボ,キツネ,タヌキ
1999年 宮崎県
毛作の山の狐と三つ橋の竹薮の狸は化け自慢だった。そこで小薄のひょうすんぼが化け勝負を仕切ることになった。秋の神祭り帰りの爺さんの重箱の取り合いにんなったが、狐も狸も失敗した。ひょうすんぼが「雨の晩、ご馳走をもってきたらだまし方を教えてやる」というので狐と狸が行くと、ひょうすんぼはヒュール、ヒュール…という鳴き声だけをさせて、姿を見せない。うろうろしているうちに夜が明け、ご馳走は取られていた。狐も狸もだまされた。
類似事例

ヒョウスンボ,キツネ,タヌキ
1999年 宮崎県
毛作の山の狐と三つ橋の竹薮の狸は化け自慢だった。そこで小薄のひょうすんぼが化け勝負を仕切ることになった。秋の神祭り帰りの爺さんの重箱の取り合いにんなったが、狐も狸も失敗した。ひょうすんぼが「雨の晩、ご馳走をもってきたらだまし方を教えてやる」というので狐と狸が行くと、ひょうすんぼはヒュール、ヒュール…という鳴き声だけをさせて、姿を見せない。うろうろしているうちに夜が明け、ご馳走は取られていた。狐も狸もだまされた。
類似事例

キツネ
1933年 鳥取県
おこん狐という狐がよく人を化かした。ある男が川の中で網泥を一生懸命かぶっている狐をみつけたが、その狐が立派な女に化けて馬に乗せてくれという。馬に乗せて連れて帰り、火であぶったので、狐は正体を現した。人を化かさず、ここにすまないことを約束して許してやった。数年後、伊賀の山辺で娘に化けたおこん狐に会った人があるという。
類似事例

キツネ,タヌキ
1939年 佐賀県
狐と狸が化かしあいをした。狸が化ける番になって、犬を連れた猟師が現われた。狐は狸が化けたものだと思っていたが、本物の猟師だったので、狐は撃たれてしまった。
類似事例

タヌキ,シバエモン,キツネ
1922年 兵庫県
淡路に芝右衛門という狸がいて、阿波の狸合戦に来て働いたが、その後京都へ上って伏見の狐に遇った。京の狐は口ばかりで腕の程も知れぬから、1つ腕前を見せてくれといわれたので、芝右衛門は翌日に狸の大名行列を見せた。狸の仕業とは見えない盛大な大名行列で、狐は驚きこれは殺してしまわないといけないと思い、次の日におれも大名行列を見せるから稲荷の鳥居に来てくれといった。芝右衛門が約束どおり行くと文句の付けようのない大名行列だったので手を打ち「ヤレヤレ」といってほめたが、それは本物の大名行列で芝右衛門は撃ち殺された。
類似事例

キツネ
1938年 青森県
人間に化けた狐が物持の娘を嫁にもらおうとするが、正体が露見して皆殺しにされた。逃げた狐が仇討ちのために屋根の上で橇乗りしようとするが、杵に油を塗って焼いたもので尻を疲れて殺された。
類似事例

キツネ
1938年 青森県
赤坂の狐と長根の狐が化けくらべをした。長根の狐が化けた大名行列があまりにうまいので木から下りて誉めていると、それは本物の大名行列で、赤坂の狐は家臣に捕らえられて斬り殺されてしまった。
類似事例

キツネ,タヌキ,タカボウズ,オオニュウドウ
1922年 兵庫県 和歌山県 福井県
狐が化けるには池の藻(睡蓮)を頭から被る。藻を被ってまず美人になり、さらに色々に変化する。水辺で美人になったときに「シリボ(尾)が見えるよ」といってやれば狐は逃げる。狐が成った衣類は暗夜でも縞目が見えるので見分けがつく。化物にあったときには見返ってはならない。見返ると恐ろしいものに変わって人を威す。「狸の七化け人取らず、狸の一化け人を取る」といい、狐は色々に化けるが人を殺すことはない。狸は芸が少なく高坊主に化けるだけであるが、人が見上げて呆れている隙に喉笛をかんで殺してしまう。紀州では硫黄のついたツケ木が狐除けとして用いられた。
類似事例

キツネ
1971年 茨城県
ある人が狐に化かされないと言って、狐の後をついて行ったら、狐が芋の葉を被って侍に化けて、馬糞を饅頭にしてきれいな家に入って行った。覗いて見るとその家の主人が饅頭を食べそうにしていたので、「それは馬糞だぞ」と叫んだ。肩を叩かれて正気に返ると、お茶の株の中に頭を突っ込んで叫んでいた。結局、狐に化かされていた。
類似事例

キツネ,タヌキ,ダンクロウ,サンキチ
1935年 新潟県
団九郎狐は、佐渡に住むたちの悪い古狸の三吉を憎んでいた。あるとき信濃川のほとりで団九郎は三吉と出会う。団九郎は三吉をおだてて酒屋の小僧や大入道に化けるなどさせる。団九郎はお礼に自分の芸も見せるといい、次の日に街道に来るようにいう。三吉が約束の場所で待っていると大名行列がやってくる。三吉は感心して行列の前に飛び出るが、それは本物の大名行列で、捕らえられて食べられてしまう。
類似事例

キツネ
1999年 宮崎県
松叶のある百姓が日暮れ、田んぼのあぜ塗りに行った帰りに、狐がサルカクの葉を被ってきれいな娘に化けるのを見た。そのままみていたら、化かされて、下原まで連れまわされてしまった。
類似事例

キツネ
1933年 広島県
夕方歩いていると、於三という狐がいた。そこで鬼面とお多福の面をかぶって驚かせたら、於三葉びっくりしてお面を欲しがった。鬼面をあげたお礼に於三は化け方を教えた。その後於三は鬼の面を口にくわえているところを侍に斬られて死んだ。
類似事例

タヌキ
1975年 高知県
時期はずれの大名行列を不審に思った村人が、尾が見えていると叫ぶと古狸が正体をあらわした。村人は今度は自分が行列に化けてやると告げ、本物の大名行列の日を狸に伝えた。狸は信じてやってきて、行列に尾が見えていると叫び、無礼打ちにされた。
類似事例

キツネノヨメトリ
2001年 青森県
酉九兵衛が一人娘のお松を誰かに嫁にやりたいと言っていたところ、狐が嫁に欲しいといってきた。翌日の夜に、狐が人間に化けてやって来てお松を連れて行ったが、朝になって道路端に寝ていたお松を村の人が連れて帰ってきた。化かされていたと知った酉九兵衛が村人に教えてもらった呪文を唱えると、それから狐は来なくなった。
類似事例

キツネ
1986年 石川県
「俺は騙されないぞ」という気持ちの青年に、狐が「嫁さんに化けて里帰りを演じて、馬の糞を牡丹餅だと言って食わせるから見とれよ」と言った。男が見ていると、帰りが遅いのを心配して探しにきた弟に声をかけられた。胡瓜畑で化かされていた。
類似事例

キツネ
1938年 青森県
化け方を教えてあると人にだまされ、狐が叩き殺される。逃げた子狐が古狐から屋根の上で橇乗りすると人間が死ぬと教えられて実行するが、三年味噌をつけた金火箸で返り討ちにされる。
類似事例

ムジナ,フタツイワダンサブロウ,キツネ
1984年 石川県
佐渡ムジナの長老二つ岩団三郎が上方見物にでかけ、その帰りに狐と一緒に歩く。加賀の国までくると狐が佐渡に行きたいといい、団三郎は明日自分は加賀様に化けて行列を作るから、奥女中の上臈に化けて籠に声をかけてくれと打ち合わせして別れる。狐がいわれたとおりにすると、お供の侍に首を切られる。それは本物の加賀様の行列で、団三郎が狐を佐渡へ入れまいとしていたのだ。
類似事例

オサンギツネ
1959年 広島県
オサンギツネという狐がいた。尻尾に火を灯し、よくライオンに化けて人をからかった。あまりに悪戯をするので、職人が捕まえて火炙りにしようとした。オサンギツネは許しを乞い、かわりに翌晩大名行列をしてみせると約束した。翌晩、大名行列を見た職人は狐を誉めた。けれども実は本物の大名行列で、職人は打ち首になって死んだ。
類似事例

国際日本文化研究センター データベースの案内