ネズミニオサレル 1960年 大阪府 昭和35年5月28日午前3時ごろ、寝付かれずにいると、突然恐ろしい力で眠りに引きずり込まれ、ものすごく苦しくなった。意識がはっきりしているので、本当に眠ったわけではないのだという。
類似事例 |
|
ガキ 1926年 和歌山県 明治34年の冬の寒い日に、山道を歩いていたところガキに憑かれた。精神茫然として足が進まなくなり、1度は倒れてしまった。
類似事例 |
|
イワヤヤマ,ヒノモノダチ,ダンジキ 1973年 愛知県 大正15年、名古屋のある男性が脳神経衰弱で苦しんでいた。名薬も効果がないので、霊験あらたかなる岩屋山へ登り火のもの断ちし、まず断食を17日行った。すると快方にむかい、其の後37日火のもの断ちを続けると、今までのことは忘れたように全快した。
類似事例 |
|
ダラシ 1934年 長崎県 ある人が、急用のため、十分にご飯を食べずに峠のところで、急に体がだるくなり、どうにも動けなくなった。連れの者に肩を借りて歩いていると、高野豆腐が一つ落ちていた。それを拾って食べると、けろりと元に戻った。だらしにつけられたのである。
類似事例 |
|
テング,ゴンゲン 1983年 秋田県 文政11年6月3日、百姓たちが奥羽山脈の大股沢へ山菜取りに出かけた帰り道、1人が何かに吊るし上げられたような様子で天空へ上った。残りの人が探したら、8キロほど離れた真昼岳の頂上で寝ているのを見つけた。本人もどうやってきたかは覚えてなかった。
類似事例 |
|
イワヤヤマ,ダンジキキガン 1973年 愛知県 大正11年の頃、伊勢のある女性が肺の難病にかかり日夜苦悶し名医名薬名湯を尽くしたが効果がなかった。そこで岩屋山の霊験顕著なるを聞き、みねひとりで滞在しながら37日の断食祈願を行った。すると初日より心地よくなり一週間で全治快方状態になった。
類似事例 |
|
コウボウダイシ 1973年 愛知県 兵庫県のある男性が若い時坐骨神経病で両足に異常を来たし、医薬の手当ての甲斐もなく遂に歩行が困難となった。この上は御仏の力にすがろうと新四国巡拝を思い立ち、ついに岩屋山に辿り着いた。そして3週間一心に弘法大師を念じると、杖さえ借りれば歩行できる体になった。
類似事例 |
|
オキズフシノサト 1956年 宮城県 源頼朝平泉東征の古戦場、韮神山の西北ふもと、起きず伏しの里では、旧正月7日に韮神山と館山の間に甲冑綴りの靄がこめるのを見ると、必ず病気になるといい、この日は朝寝をする。
類似事例 |
|
シビレ,アノヨ,ネズミニオサレル 1960年 大阪府 昭和9年7月上旬、いつになく蒸し暑い日、庭に面した座敷で横たわっていると、急に上がりが真っ暗になり、者も言えず、耳も聞こえず、体の自由がきかなくなった。そういう状態が2、3分続いて、すうっと元の元気な体になった。
類似事例 |
|
イワヤヤマ,ヒノモノダチ 1973年 愛知県 両足の自由がきかない者が、四国巡拝をしつつ岩屋山に辿り着いた。当山の霊験を聞き滞在しながら3か月火の物だちをすると、全治した。
類似事例 |
|
ヤマヒト 1996年 秋田県 シゲのケラを着た山人の後ろ姿を見て、びっくりして逃げた。その後、体の具合が悪くなって3日間寝込んだ。終戦後に聞いた話である。
類似事例 |
|
レイ,ジゾウ 1969年 千葉県 大正2年2月、自転車で西院の河原を通ると、ペダルを踏めなくなる。帰りにも同じ事が起き、休息していたところ、赤子の声が聞こえてきた。翌朝よだれかけを妻に作らせて地蔵様の首にかけると、何の異常もなくなった。
類似事例 |
|
(ヒモジクテシンダヒト),(ダル) 1977年 和歌山県 四人塚の前で座り込んでしまった人が、戻ることもできないので飯を食べるとすぐに立ち上がることができた。昔、ひもじくて、そこで死んだ人の命日だったという。
類似事例 |
|
カンノンノミズ 1932年 長野県 明治10年頃のこと、塩尻峠を登っていた若い躄が、清水の湧き出る場所で水を飲み、ふと見上げると観音様がいた。彼は近寄って額づいていたが、そのまま深い眠りに落ちた。目を覚ますと躄は立ち上がれるようになった。この噂が広まり、観音様をお参りする者が日に日に増えたが、供え物をめぐって人々が争うと、観音様は忽然と消えてしまったという。
類似事例 |
|
ムジナ 1966年 新潟県 昔、ある男が飯を食わない嬶を欲しがった。女が来て泊めてくれと言って居着いたが、飯を食わない。炭焼きに行くふりをして梁に登って様子をそっと覗くと女は飯を炊き、頭を開けて食っていた。後日、女が長持をくれと言うのでやると、それに男を入れて担いで山に走った。男はどうにかして帰ってきたが、それが五月のよい節供の日だった。以来、5月5日の湯に入らないとムジナになめられるという。
類似事例 |
|
キツネ 1985年 新潟県 夜中に酒を飲んで帰る途中、きれいな舗装された道があったので歩いていき、気づいたら山の中で寝ていた。狐の仕業。
類似事例 |
|
シリョウ 1985年 愛媛県 大正8年3月末、病気になり熱が出た。入院すると間もなく脳症で無意識となり、うわごとを言っていたという。5月になって正気づいたが、祈祷師に頼んだところ「死人のいた処を踏んだので死霊に取り付かれた」といって死霊を壺に封じ込めて夜中に山の中へ埋めたという。後で聞くと通学路の橋で明治時代に殺人事件があった。
類似事例 |
|
キツネ 1966年 群馬県 雨の夜に山中を歩いていると、くもの巣がかかった。それを払うと平らな道が現れたので、よろこんで歩いて行ったが、家に帰れず、歩き疲れて目をさますと、明るくなっていて、くもの巣が顔にかかったところで寝ていた。狐にばかされたと言われている。
類似事例 |
|
キツネ 1938年 鳥取県 昭和2年の夏に富士山に登った。登り終えて下っている時、五合目付近で追越される人々の顔が知人に見えはじめ、三合目で小屋についた時には自分の村に帰ったような気分になり、自分の家の所存を尋ねるなどした。他の登山者に「狐にだまされたのだろう」と言われ、我に返った。
類似事例 |
|
ダル 1925年 奈良県 山道を歩いて、突然飢渇疲労を感じて歩けなくなることをダルがつくという。
類似事例 |
|