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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

トンチボ,ヤマノカミサン
1995年 新潟県
あるジイサンが栗拾いに行くと薄暗いころ、こくらやというところの出っ張りにトンチボがいた。人間みたいになっていた。人間だと思って近づくといなくなる。そういう風にして人を化かす。よく人を騙す物をトンチボみたいだという。また目の前を通っていったこともある。大きなものだったという。

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トンチボ
1995年 新潟県
トンチボは人間の形で人前に現れることがある。山道、山中で人に出会うという形で語られる。ある男が人間に化けたトンチボを車に乗せたが、煙草を吸うときゃんといってその人は消えた。あるトンネル付近で文金高島田の女性がシャナリ、シャナリと歩いているのをトンチボと見抜き、煙草やケシズミを投げるとキャンと言って姿を現したという。ほかにオイ、オイと呼んだり、木を切るような音を聞かせたり、話し声を聞かせて人がいるように見せかけるという。
類似事例

カシランボ
1949年 和歌山県
カシランボはよく人を化かす。以前、山仕事の人たちが食事をしていると、麓で可愛い女の子がニヤニヤ笑っている。丸太を落すから危ないよと言っても動かないので、腹を立てて丸太を投げ落としたが、何度投げても笑っている。恐ろしくなって逃げ帰ってきたと言う。
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トンチボ
1995年 新潟県
弘法峠で魚などを負ってくるとその魚が欲しくてトンチボが化かす。家族に化けて「俺が負うてやる」とか、「迎えに来た」といって騙し、気が付くとトンチボであるという。フワーンとしていると騙されやすい。
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トンチボ,ムジナ,タヌキ
1995年 新潟県
トンチボは火をばあっと風が吹いたように見せる。ムジナも狸も同じものという。5匹いても1匹の足跡のように見せる。酒に酔っていると騙されて水溜りに入れられる。誰かを待っていると木を切る音やがやがや人がいるように見せたりする。「オイ」「ヨイ」とひとこえでヨボル。トンチボよけにラジオやマッチを持って山へ入る。食べ物がないので最近田に出る。
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(トンチボニバカサレル)
1984年 新潟県
歩くと化かされる道がある。それは「トンチボ(ムジナ)の仕業」という。化かされたときはトンチボは周囲3尺のところにいるという。
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イタチノテカザシ,イタチ,イタチガヒトヲバカス
1982年 新潟県
夕ぐれや月の夜などに、山でイタチがチョロチョロと人の先になって歩いてくるりと後を向いて2本足で立ち、片手をかざして片手を腰にして人を見て、人を化かすという。これには、眉にツバをつけて化かされないようにする。
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トンチボ
1975年 新潟県
夜更けに木っ葉をはねたり、木を倒したり、木材をひきずったりする音がする。トンチボ(ムジナのこと)のいたずらであるという。人の声をまねることもあるが、声を長く伸ばすことができないので「おィ」と短く叫ぶという。
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タヌキ
1964年 鹿児島県
化物の中に、タヌキがいる。タヌキは山道を歩いている人の前に、人間の格好をして現れて、人を化かすといわれる。
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トンチボ
1995年 新潟県
器量の良い姉さんが来たので避けようと思うとぶつかってきた。あっと思って振り返ると姉さんはいなかった。トンチボの仕業という。トンチボの肉を食ったこともある。おいしいという。
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ネザサヲオシワケテクルモノ,サル
2000年 新潟県
山中で焼飯を食べていたら、猿のようなものが現れた。猿に似ているが猿ではなく、毛が長く垂れ、身長は並みの人よりも高かった。眼は大きく、光っていた。焼飯を乞うたので与えると喜んで食べ、お礼に荷物をもってくれた。
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トンチブ,ノッペラボウノカイブツ
1958年 新潟県
真夜中にトンネルの中を歩いていたら、妖怪じみて恐ろしい音がした。トンチブかと思ったが、実は牛車の音だった。トンチブとはムジナのことである。また、海の上で出会ったのっぺら坊の怪物に、節分の豆を投げつけて助かったという話もある。
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タヌキ
1940年 香川県
トーミの大石という所には、昔、狸がいて、人が通るといつも赤児を抱いた女に化けて出たという。
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ムジナ
1989年 長野県
むじなは人を化かす。昼間でも山の奥に行くと、木を伐る音がして、一定時間が経つと木が倒れる音がするが、木が倒れた様子はないことがある。むじなに化かされたのだという。
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ムジナ
1967年 茨城県
山の中腹に狢が住んでいた。近くの池で通行人を化かそうと人に化けていたら、反対に人に化かされて、池に落ちて溺死してしまった。以後、池の水がゴボゴボと鳴り、ゴボゴボ池と呼ばれるようになった。
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カブソ
1994年 富山県
かぶそ(かわうそ)は、人をからかう。年寄りが通ると子供に化ける。男が休んでいると、女が声をかけてきた。その姿には下半身がなかったのでかぶそに化かされたと知った。
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ヤマドリ,バカサレタハナシ
1981年 和歌山県
谷で山鳥を見て捕まえようとした人が、どんどん奥に誘われて夜になってしまった。何かが山鳥に化けていて、化かされた。
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キツネ
1979年 長野県
小さい頃に狐に化かされたという話を聞いた。ある人がニシンを買って帰っていると、大きなジャンボンをやっているので見て、それから帰ろうとすると狐にだまされ家に行かずに山の方へ行ってしまった。背負っていたニシンは全部食べられ、着物もぼろぼろになって発見された。夜中中歩き明け方になると正気になったという。
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トンチボ
1995年 新潟県
トンチボに憑かれると目がくらまされたようになったりバカのようになってしまうという。また獣のように際限ない食欲を示し、箸や風呂を使ったり出来なくなる。人を嫌い、夜外出したがる。動物としてのトンチボの属性を付与された状態といえる。またアリガタヤがトイギキすると、魚、酒、揚げ物などトンチボの好む食べ物を要求する。
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キツネ
1971年 岐阜県
ある人が桑摘みに行って道に迷い、仕方なく道端で藤を切ってまた桑摘みをしていた。そういうときは狐は足もとにいて化かしているという。
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カワウソ,オオニュウドウ
1975年 山形県
養蚕の盛んな頃、夕方に桑摘み衆が板の間をペタペタやって来る一尺足らずのザンギリ頭のかわうその化け物を見た。また、かわうそは化けるとき大入道になるので、大入道を見るとノドを見せないようにして足を払えばよいといわれる。
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